耳の加速度受容器
耳に回転と直線の2種を感知する2種の受容器があるとは知らなかった。学校ではこのような重要な興味あることを全く教えていない。3半規官は知っていたが炭酸カルシュームの耳石器があるとは!
性格の良くない学生を相手にしていた時にめまいに悩んでいたものである。また耳栓もせずに草刈りをしていた時、騒音で耳鳴りがひどかった。風邪や熱中症でもめまいに悩むことが多い。
下に2つの解説があるが前半の大学の先生の解説はあまり良くない。ただのお勉強なのである。私の興味を誘ったのはは後半の解説である。平衡感覚とは、
重力に対して身体のバランスや姿勢を調整する働きのこと
ときちんと前置きをしている。また次の言葉が印象深い。
「三半規管が三つの管からなるのは、人間が三次元の空間に生きていることに関係しています。」
内耳の働き
memai-pro.com/ear/function
内耳は平衡覚を司る前庭系と聴覚を司る蝸牛で構成される。
前庭系には、
(1)回転角加速度の受容器である半規管と直線加速度の受容器である耳石器(卵形嚢?球形嚢)がある。
半規管は位置により、
a. 外側(水平)半規管、
b. 後半規管、
c. 上(前)半規管
に分けられる。
これら半規管の一端は膨化していて、その部分は膨大部と呼ばれる。
膨大部の内部には稜があり、その感覚毛は長く伸びてクプラ(膨大部頂)の内部に入り、内リンパ中を横切って対側に達している。
内リンパの流れによって稜の感覚細胞が興奮すると、前庭神経を経て、脳へ回転感覚に関する情報として送られる。
耳石器は、主に
(1) 左右方向の直線加速度を感受している卵形嚢と、主に
(2) 上下方向と前後方向の直線加速度を感受している球形嚢
に分けられる。
お互いの平面は互いに直角を成している。内リンパの流れによって卵形嚢・球形嚢の感覚細胞が興奮すると、前庭神経を経て、脳へ直線加速に関する情報として送られる。
蝸牛は、
前庭階、
中央階、
鼓室階
の3つの区画からなり、それぞれリンパで満たされている。中央階と鼓室階を区切る膜を基底膜、前庭階と中央階を区切る膜をライスネル膜といい、基底膜には聴覚を感受するコルチ器がある。
外耳・中耳を通過した音は振動として蝸牛に入り、外リンパを介して基底膜を振動させ、聴覚を感受しているコルチ器で電気信号に変換され、蝸牛神経から脳へ聴覚に関する情報として送られる。
耳石器
nannchou.com/memai/sikumi_heikoukankakuki2
平衡感覚とは、重力に対して身体のバランスや姿勢を調整する働きのことです。
これをつかさどっている一つが内耳の前庭迷路であり、前庭迷路は
三半規管と
耳石器
から構成されています。
このうち三半規管は、身体の回転運動を感じる器官です。それぞれが、直角に交わる三つの半円形の管からできていて、
「前半規管」
「後半規管」
「外側規管」
と名前が付けられています。
前半規管と後半規管は上下の垂直方向の回転運動を感じ、外側半規管は左右の水平方向の回転運動を感じます。ちなみに、
三半規管が三つの管からなるのは、人間が三次元の空間に生きていることに関係しています。
三半規管の内部はリンパ液で満たされています。
また、それぞれの管の片方の端には膨大部という名のふくらみがあります。膨大部の中には、リンパ液の流れの変化から身体の回転を感じ取る感覚細胞があり、頭がどのような速さでどの方向に動いたのかという情報をキャッチしています。
たとえば、遊園地でジェットコースターに乗った後、しばらく体が回転しているように感じるのは、三半規管の内部でリンパ液が不規則にグルグルと動いているからです。
耳石器
身体の傾きや直線運動を感じる器官です。耳石器はたまご型の卵形のうとボール形の球形のうから成り、それぞれリンパ液で満たされています。身体の平衡感覚は、この二つの絶妙なコンビネーション・プレーで支えられています。
耳石器の中には膜があります。その膜の表面には、微細な炭酸カルシウムの結晶が無数にくっついています。この砂のような結晶は、耳石あるいは平衡砂と呼ばれます。また、膜の裏側には感覚細胞が張り巡らされていて、耳石に重力がかかるとこれを察知して神経に伝え、その情報をバランス中枢である小脳に送る仕組みになっています。
耳石器内にある二つの膜は、つねに直角を保っています。
これによって人がどんな姿勢をとろうとも、耳石器は重力の変化を瞬間的に察知します。その働きによって人は自分の水平、垂直の加速運動や位置感覚を認識できるのです。この重要なバランスセンターが故障すれば、めまいが起こるのは当然です。