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麻酔薬で幼児死亡、東女医大医学部長の内部告発

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大学理事会が機能不全で医学部長も大変である。高桑さんの息子さんか?刑事告訴事件へと発展するという。
 
マイケルジャクソンの突然死に主治医が使った麻酔薬です。 プロポフォール (propofol)、化学名2,6-ジイソプロピルフェノール (2,6-diisopropylphenol) 。なかなか水に溶けにくいし臭い!アルカリで溶かし使った記憶がある。
 
Wikiによると作用機序は次の様である。
 
 


 
イメージ 3無色~微黄色透明の液体で脂溶性であり、エタノール、ジエチルエーテル、ヘキサンなど有機溶媒にはよく溶けるが、水にはほとんど溶けない
 
基本的にはGABAA受容体作動薬と考えられている。GABAA受容体作動薬にはこの他にバルビツール酸系やベンゾジアゼピンがある。
 
プロポフォールの主な用途は医療分野における鎮静薬としての使用である。プロポフォールの持つ中枢神経抑制作用を利用し全身麻酔の導入、維持に用いられる。また、集中治療における人工呼吸時の鎮静にも頻用される。
 
 
 
 
 
イメージ 1プロポフォール自体は上記のように水に溶けづらいので販売されているプロポフォール製剤は脂肪製剤を乳化剤としたエマルションの形を取っている。投与経路は点滴からの静脈内注入である。
 
投与開始後速やかに作用が発現し、投与された患者は数十秒で意識を失う
 
 
 
また、投与を中止した場合それまでの投与速度、投与時間にもよるが通常10分前後で患者の意識が回復し刺激に応じて開眼する。
 


 
jpp.krakow.pl/journal/archive/09_08/articles/17_article  Mechanism of Action
 
イメージ 2
 
 東京女子医大病院: 小児に使用禁止鎮静剤 5年で63人に
 
毎日 2014年06月05日 21時22分
 
 東京女子医大病院(東京都新宿区)で今年2月、2歳男児が手術後に鎮静剤を投与され死亡した医療事故について、東京女子医大の
 
高桑雄一医学部長と
男児の手術を執刀した吉原俊雄教授、山口直人教授
 
が5日、東京都内で記者会見した。
 
3人は病院側が小児への使用を禁止する鎮静剤を男児に過大に投与したと発表。
その禁止薬を複数の子供に使っていたことも明らかにし、大学側も5年間で63人に使用したことを認めた。この事故は警視庁が業務上過失致死容疑で捜査している。
 
 3人は、事故後に教授会が関係者から事情聴取した結果に基づいて発表した。
 
死亡した男児は首のリンパ管の手術後、集中治療室(ICU)で人工呼吸中に動いて呼吸用の管が抜けるのを防ぐため、鎮静剤「プロポフォール」を4日間投与された。
 
この薬剤は人工呼吸中の小児への使用を禁じられているが、担当の麻酔医はそれを知りながら家族への説明もなく投与。成人に換算すると、 通常の2.5~2.7倍の量が使われたという。
 
 担当した麻酔医は教授会の調査に対し、禁止薬を使った理由について
 
「薬の効果が良いため管理しやすいと思った」
 
と説明しているという。会見した3人は男児の死因について
 
「病理解剖の担当によると鎮静剤の副作用を示す症状も出ており、カルテに記載された自然死ではなく異状死だ」
 
と指摘した。
 
 また、この男児と同様の鎮静剤の使用例を大学が調査したところ、2009年1月から昨年12月までに15歳未満の使用が63人あった。
 
死亡例はないが、重篤な副作用が出たケースがあったかどうかは不明だという。
 
 東京女子医大は死亡事故の内部調査結果を近く公表するとしている。3人は会見した理由を
 
大学の理事長や病院長に早く説明責任を果たすよう要請したが反応がない。学長や遺族の了解を得た上で発表すべきだと考えた」
 
と説明。
 
 
一方、大学は、
 
「あくまで私的な会見。学内の内部統制の混乱が社会に出たことをおわびする」
 
とのコメントを出した。
 
【桐野耕一】
 
 医師が内部告発「東京女子医大病院の医療ミスで2歳男児が死亡した」
 
週刊文春 4月16日(水)21時1分配信     zasshi.news.yahoo.co.jp
 
 東京女子医科大学病院で2月、禁忌薬(使用が禁じられている薬)の投与を受けた2歳の男児が死亡していたことが週刊文春の取材でわかった。
 
 男児は2月18日に手術を受けたが、21日に容体が急変し死亡。この間、禁忌薬である麻酔薬プロポフォールを投与されていた。
 
 本誌に内部告発した女子医大の医師と職員は次のように語った。
 
「臨床過程、日数、指示書、病理解剖の筋肉の所見などから判断するとほぼ間違いなく死因はプロポフォールです。
 
当然、医療過誤が疑われるケースでしたが、病院側は異状死の届け出をせず、死亡翌日に同病院で男児を病理解剖し、24日には火葬されました。
 
火葬の翌日になって、ようやく病院側は所轄の牛込署に異状死を届け出たのです」
 
 医療事故研究会を主宰する森谷和馬弁護士によれば、
 
「医療過誤の疑いがある場合は異状死とされます。医師法第21条にも、異状死は24時間以内に所轄警察署に届け出なければならないと規定されています。禁忌薬については、使用の合理的な説明ができなければ、遺族は業務上過失致死で女子医大を刑事告訴できます」
 
 東京女子医大は、次のように回答した。
 
「現在、外部評価委員を加えた医療安全管理特別部会にて原因究明と再発防止策の策定中につき、回答は差し控えます」
 
 女子医大病院は、高度な医療行為が必要な患者に対応できる特定機能病院に指定されており、今後の対応が注目される。

<週刊文春2014年4月24日号『スクープ速報』より>
 
 
 麻酔医「禁忌薬と知り使った」 医学部長らが独自調査 東京女子医大鎮静剤投与死
 
2014.6.5 23:27   産経

 東京女子医大病院(東京都新宿区)で2月、男児(2)が手術後に鎮静剤「プロポフォール」の過剰投与で死亡した事故で、同大の高桑雄一医学部長らが5日、都内で会見し、病院の調査とは別に、独自調査を行ったと発表。鎮静剤を投与した麻酔科医が
 
「子供に使ってはいけない禁忌薬と知っていて使った」
 
などと説明していることを明らかにした。
 
 高桑氏によると、事故発生後、高桑氏らは麻酔科医や上司ら6人に独自の聴取を実施。麻酔科医は
 
「(プロポフォールは)麻酔が効きやすく、効果が抜けるのも早いため管理がしやすかった」
 
と話したという。5月には麻酔科医を教育現場から外し、全教員に禁忌薬についての再教育を行う再発防止策を講じたという。
 
男児同様に、人工呼吸中の子供にプロポフォールを投与した例が、平成21~25年に55例あったことも明らかにした。病院調査に先駆けて独自調査を公表したことについては
 
「記者会見をするよう理事会に何度も呼びかけたが反応がなく、説明責任が果たされていないと感じたため」
 
とした。

 
 一方、大学側は同日、昨年までの5年間に、人工呼吸中の子供63人にプロポフォールを投与したと公表。独自調査と数字に食い違いが出た。
 

 異変指摘後も鎮静剤の投与を継続か 過失致死罪で刑事告訴へ

2014.5.22 18:57    産経
 
 東京女子医大病院で2月、男児(2)が手術後に鎮静剤の過剰投与で死亡した事故で、男児の両親らが22日、厚生労働省で記者会見し、担当の麻酔科医らが男児の容体の異変を指摘されたにもかかわらず、鎮静剤の投与を続けていたことを明らかにした。
 
両親らは担当医らが適切な措置を怠ったとして、業務上過失致死罪などで警視庁に刑事告訴する方針。
 
 男児は2月18日に手術を受けた後、集中治療室で人工呼吸中にこの状態での子供への使用が禁じられている鎮静剤「プロポフォール」を投与され、同21日午後8時ごろに死亡した。
 
 担当医とは別の麻酔科医が同20日に男児の尿が異常な色をしているのに気付き、プロポフォールの副作用の恐れがあると指摘
 
鎮静剤の添付文書では、この症状が出た場合には直ちに投与を中止するとしているが、担当医らはその後も投与を継続。男児には4日間にわたり大人への基準値の約2・7倍にあたるプロポフォールが投与された。
 
 病院側は両親に
 
「プロポフォールを使わなければ、死亡しなかった」
 
と過失を認めたという。
 

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