大学改革が必要ですね。体育や語学は外注。第2外国語は不要。部活や夏休みなどの長期休暇は廃止。短期の休暇でOK。
授業は自動車学校方式で朝から晩まで開講で学生は好きな時間帯に出れば良い。
【経済快説】
大学生に夏休みと部活は必要か? 時間とエネルギーのムダ
2014.06.19 GendaiNet 経済評論家・山崎元
入試まで勉強をがんばって、大学で羽根を伸ばすというのではもったいない
常々疑問に思っているのだが、日本の大学生に、夏と春の長い休みや部活は必要なのだろうか。
大学の授業料は主に学生に向けた講義と指導の対価と考えるべきだ。ならば、1カ月以上ある夏・春の休みの期間は、大学は手抜きをしているし、学生は時間を有効に使えていない。
仮に、長い休みはなしに勉強して、3年あるいは2年で大学を卒業して就職できるなら、働いて稼ぐことができる期間が1、2年長くなる。
吸収力のある若い時分の1年、2年を、仕事を覚えることに使えるのは大きい。2年ないし3年で卒業できる大学、あるいは4年で修士まで終えられる大学があってもいい。
もう一つ無駄だと思うのは、大学生の部活だ。十分な学力のない大学生が、部活に時間とエネルギーを割くことが合理的だとは思えない。
若い頃にスポーツや芸事、社会活動などを修めることが悪いとは思わない。
しかし、例えば、勉強よりも野球をやることに意味のある人は、野球に集中する方がいい。学力に余裕がある学生が、部活でも気を吐くのはいいが、むしろ、学力の低い大学の方が部活に力を入れる学生が多い。これは、おかしい。
旅行やスポーツは大学生でなくてもできる。中卒や高卒で働いている人でも、意志と余裕があれば十分やっている。
大学生にだけ、人生の有給休暇的な余裕を与える必然性はない。大事な時期の時間とエネルギーとお金の無駄である。
全大学が全学生に画一的にやる必要はないが、例えば、夏・春の休みの期間には、国語・英語・数学といった基礎科目の学力を補強する授業を学生に提供してはどうか。
就職してから真に役に立つのはこれらの科目の知識を「使いこなす」ことだし、そもそも大学の専門科目の内容を勉強する以前の学力レベルの大学生が少なくない。
大学が学生の将来を思う真のサービス業であろうとするなら、検討に値する選択肢だ。
また、基礎3科目と経済学部ならミクロ経済学とマクロ経済学くらいを合わせた、大学在校生および卒業予定者の全国共通学力テストを実施すると、学力の底上げに役立とう。入試が低偏差値大学の学生でも、卒業前に高評価を得るチャンスができることはフェアだ。企業が就職を希望する学生に受験を要求してもいい。
これまでは、学生を甘やかして、スポンサーである親には
「大学を出ないと(子供が)不利だ」
と思わせて、生徒を集める大学のビジネス・モデルが機能してきた。
しかし、学生、親、そして何より学生の就職先の企業や官庁が大学の提供するサービスの価値を見抜くようになりつつある。大学は、真に学力のある卒業生を能率良く作り出すことに集中してはどうか。