現代化学の王宮がエチレンプラントです。
現代生活のすべては原油、即ち昔の植物、動物のお陰ですね。正に地球の贈り物。
様々な重要な分子が生産されます。我々はこのような分子群を大量生産できません。石油化学の重要さですね。我々、化学者も石油化学工業の全容を把握していません。IC同様、企業秘密が多いので大学でもあまり教えていません。
石油化学(idemitsu.co.jp/company/report/report21)
エチレンプラント(knak.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_d01d)
国内エチレンプラント所在地(idemitsu.co.jp/company/report/report21)
芳香族系誘導品は次の通り。
(chiyoda-corp.com/technology/chemistry/aromatic)
ナフサnaphtha(粗製ガソリン:原油の常圧蒸留で得られるガソリンの沸点範囲約25~200度Cにあたる留分)を原料としたエチレンプラントから、分解ガソリンとしてベンゼン(B)、トルエン(T)、キシレン(X)の芳香族(BTX留分)が副生されます。
BTX留分の中でも、特にベンゼン、キシレンはポリスチレン、カプロラクタム、テレフタル酸などを経由して汎用樹脂や繊維に多く使われています。
このため、エチレンプラントからの分解ガソリンだけでは供給が不足するので、石油精製産業から改質ガソリンからの供給量が増加しています。
naphthaとは(tohoku-epco.co.jp/new_naze/nazenavi/dotten13/01/05-1)
ガソリンはもちろん自動車で使用、灯油の石油はストーブで、軽油はユンボで使用しています。草刈機ではガソリンとオイル25:1を使っています。LPガスはガス缶で入手できますが、ホンダのガス耕運機ピアンタでお世話になっています。
平成13年度の日本のプラスチックスの生産量(トン/年)は次のとおりでした。
(geocities.jp/chasukechan/nk-646)
ポリエチレン 3,294,272
ポリプロピレン 2,696,202
ポリ塩化ビニル 2,194,718
ポリスチレン 1,810,456
PET 1,242,984
ポリ酢酸ビニ ル 608,212
ポリアミド 531,239
ポリカーボネート 370,248
ウレタンフォーム 256,671
フェノール樹脂 231,890
メタクリル 211,476
不飽和ポリエステル 194,040
エポキシ樹脂 191,796
ポリビニルアルコール 189,373
ユリア樹脂 146,389
ポリプロピレン 2,696,202
ポリ塩化ビニル 2,194,718
ポリスチレン 1,810,456
PET 1,242,984
ポリ酢酸ビニ ル 608,212
ポリアミド 531,239
ポリカーボネート 370,248
ウレタンフォーム 256,671
フェノール樹脂 231,890
メタクリル 211,476
不飽和ポリエステル 194,040
エポキシ樹脂 191,796
ポリビニルアルコール 189,373
ユリア樹脂 146,389
水島でエチレン1基停止
'13/8/3 中国新聞
三菱化学(東京)と旭化成ケミカルズ(同)は2日、水島コンビナート(倉敷市)で共同運営するエチレン製造設備2基のうち、1基を2016年春をめどに停止することで合意したと発表した。
国内需要の減少や安い海外製品が増える中、効率化を進める。
旭化成の設備(年産能力47万トン)を止め、規模の大きい三菱化学の設備(同54万トン)を残す。年約100億円のコスト削減を見込む。年度内に最終決定する。
両社のエチレン製造部門の従業員はそれぞれ約100人。集約後は配置転換などで雇用を続ける。
エチレンは石油化学製品の基礎原料で、プラスチックや合成繊維のもとになる。
製造業の海外移転が進んで国内の需要が減る一方、中東や中国の企業が低コストで生産量を拡大。
今後は、エチレンの原料にもなる米国の新型天然ガス「シェールガス」の輸出も本格化。
「事業の存続が困難になる」
として、両社は11年4月に2基の共同運営を始め、1基に集約する方向で検討していた。
【写真説明】廃止する旭化成のエチレンプラント(点線上)と、集約先の三菱化学のプラント(同下)=倉敷市