2013年は異常な暑さですね。こんな暑い8月にウラン型原爆が長崎にプルトニウム型原爆が長崎(小倉の予定が日本軍の反撃で変更)に落とされたのですね。すべてユダヤ人科学者による原爆研究「マンハッタン計画」によるものでした。そして終戦です。物理学者のファインマンもユダヤ人ですが、彼はかなり後悔したといいいます?
プラスチック技術は日本企業が大金を支払い特許を頂く形で進展したが、戦争との関係は始めてしった。特にポリエチレンの誘電特性には興味深いものがある。即ちテフロン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどは誘電率は低いですが損失も少ない。
aetjapan.com/hardware_detail.php?micro01_diele_QandA
プラスチックと戦争
(geocities.jp/chasukechan/nk-646)
フッ素樹脂と原爆:
原爆を作るにはウラン235が必要ですが、天然のウラン鉱石中のウラン235の含有率は0.0007%しかないため、米国は1942年6月、「マンハッタン計画」のもとで、ウラン235の分離・精製にとりかかりました。
米国は精製したウラン235をフッ酸で溶かして六フッ化ウランにして遠心分離器にかける方式を採用しました。
この方法で最も問題になったのは、六フッ化ウランが腐食性が強く、金属、セラミックス、ガラスが使用できなかったことでしたが、当時、米国・デュポン社が偶然発見して開発に成功した4フッ化エチレン樹脂(テフロン)を機器類に採用することで解決したのです。
ポリエチレンと高性能レーダー:
導線に電流を流すとジュール熱が発生してロスが発生しますが、高周波電流の場合は更に誘電損失が発生してロスが大きくなります。
レーダーは目標物に電波を発射して跳ね返ったきた電波を微弱な高周波電流にして増幅・変調しますので、効率よく回路に流すにはこの誘電損失の少ない絶縁材料が必要になります。
当時、日本ではそのために特殊磁器などの採用も検討されましたが成功しませんでした。
しかし、英国のICI社が開発に成功したポリエチレンの誘電損失が極めて小さく高性能レーダーに向いていることを知った米国は、大西洋でナチス・ドイツのUボート(潜水艦)の魚雷攻撃に手を焼いていたため戦闘機からUボートを捉えるのに高性能レーダーが必要性を英国にに訴え、ルーズベルト、チャーチルの両首脳による洋上会談でポリエチレンの製造技術を英国から得ました。
その結果高性能レーダーが開発され、Uボートは次々に攻撃を受けることになりドイツ敗北の一因となりました。
シリコーン樹脂とB29戦略爆撃機:
戦争末期には、米国はグアム、テニアン、サイパンの太平洋上の島を拠点にしてB29戦略爆撃機による日本の本土爆撃を敢行しました。
航空機がより高く飛行するには希薄な空気でも稼動するエンジンが必要でそのためにはより高温に耐える電気絶縁被覆材が必要になります。
シリコーン樹脂は高温に耐える絶縁被覆材としてB29のエンジン回りに採用されることで、高度1万メートルでの飛行が可能になり、地上からの高射砲や戦闘機からの機銃による攻撃をかわすことが出来ました。
当時の最優秀のゼロ戦でも高度1万メートルでの飛行は難しく、、高度1万メートルを悠々と飛行するB29には歯が立たなかったと言われております。