論文の捏造、改ざんというよりいわゆる2重投稿問題ですね。
私も若い頃、一度NY州立大学の無機化学の老レフェリー、ハイム教授に追求されて、釈明しましたが二度とInorganic Cjemistryには投稿しないでくれとクギを刺されました。
図表は若干相違があるが論文内容は殆ど同じで、Ethicsが足りないと散々に文句を言われました。有機化学なデーターは今はBOCに統合された良き学術雑誌J.Chem.Soc.Perkin Trans2に投稿していたのでした。
「論文不正」東北大前学長が勝訴 告発側に賠償命令
2013年8月29日 14時18分 東京新聞
論文に不正の疑いがあると告発されて名誉を傷つけられたとして、東北大の井上明久前学長が、告発した日野秀逸名誉教授ら4人に1650万円の損害賠償を求め、名誉教授らが反訴して約2400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、仙台地裁(市川多美子裁判長)は29日、名誉教授ら4人に計110万円の支払いを命じた。
反訴は棄却した。
判決理由で市川裁判長は
「論文に直ちに捏造、改ざんがあるということはできない。(名誉教授らは)井上前学長の社会的評価を低下させた」
と述べた。論文の不正の疑いについては
「学術論争において決着を図るべきだ」
との判断を示した。
(共同)