「間を取って」「若者の間で人気」
2014年10月30日 08時00分 読売
紅葉の季節になり、不思議と新幹線で京都を訪ねたいという思いに駆られます。
「夢の超特急」(“the superexpress train of our dreams”)と呼ばれた
「東海道新幹線が東京駅と新大阪駅の間で開通して、10月1日で50年を迎えました」。
括弧内を英訳すると、
Oct.1 marked the 50th anniversary of the inauguration of the Tokaido Shinkansen between Tokyo and Shin-Osaka stations.
です。
*inauguration 開通
「AとBの間に」などの「間」を用いた語句の英訳には、一般に前置詞のbetweenが使われます。
「新幹線に乗ってうとうとしている間に、東京駅に到着した」
は、
The Shinkansen arrived at Tokyo Station while I was asleep inside.
と英訳できます。
ここでの「間」はひと続きの時間のことですから、「~する間に」という意味を表す接続詞のwhileを用います。
会議などの日時や場所を決めるときに、互いに都合が良い条件の真ん中を選ぶことがありますね。
このようなことを「間を取る」と言います。
例えば、午後6時が良いという人もいれば、7時という人もいたので、
「間を取って午後6時半に懇親会を始めることにした」
というような場合です。括弧部分を英訳すると、
We met halfway and decided to hold the informal get-together at 6:30p.m.
です。
meet halfwayは「妥協する」の意味です。
「間」は、仲間内を指すときにも使われます。
「歌手Aは若者の間で人気だ」
は、
Singer A is popular among [with] young people.
と表現できます。(熊倉由佳記者)
※今回は神奈川県大井町の井上正さんの質問にお答えしました。