隣家の「エコキュート」(ヒートポンプ式家庭用電気給湯器)の低周波音障害で悩まされる例が多い。山手線沿線の電車音問題は最近はあまり聞かないが、大変な騒音であろう。
長時間で同一周波数の音は騒音になる可能性がある。一定周期の草刈機やPCの動作音で耳鳴りが生じる場合もある。
低周波音の問題は化学物質過敏症と同様に個人差が大きくて解決が難しい問題である。風力発電騒音とエコキュート騒音は新しい低周波音被害問題でもある。
低周波音を発するのは、自動車、電車、飛行機、業務用のエアコンや、冷凍庫などで、耳に入っていても気づかずにいることが多いが、長期間、低周波音にさらされていると、
頭痛、
イライラ、
不眠、
肩こり、
動悸、
耳鳴り、
しびれ、
だるさ、
微熱、
食欲不振
などの不定愁訴がおこるという(detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)。
近所の夜勤の若者は選挙カーや風鈴の音でも眠れないと隣家やある党に抗議していた。これは低周波音ではないのであるが。
昼間に短時間であれば気にもしないものであろうが毎日深夜に長時間機械音を聞かされるのは苦痛である。私などは廊下でケータイで長時間話をする中韓の留学生に悩まされる。
また新型のガス給湯器の待機電源の高周波音が嫌いですぐ電源を切るようにしている。昔の給湯器はこのようなことがなかったのである。
健康被害に「関与」=エコキュートの運転音-消費者事故調が最終報告
2014年12月19日(金)18時29分配信 時事通信 news.nifty.com
家庭用電気給湯器「エコキュート」の低周波音による睡眠障害などの健康被害ついて、消費者安全調査委員会(消費者事故調)は19日、
「エコキュートの運転音が発症に関与していると考えられる」
とする最終報告をまとめた。
耳に聞こえにくい低周波音も
「関与している可能性がある」
と指摘した。
被害防止については、発症に個人差があり
「根本策を示すことは困難」
だが、寝室のそばへの設置を避けることなどに
「一定の効果があると考えられる」
とした。
事故調は、隣家のエコキュートの運転音で不眠になったとする群馬県の夫婦の申し出に基づき、調査を開始。
類似する18事案を含め、現地調査を実施した。
nishiyama-g.co.jp/taiyoko/contents/alldenka/ecocute-mechanism/
eonet.ne.jp/~kosmoso/
低周波音被害
そして、隣家にエネファームが設置され、試運転が始まりますと、“そんなに大きくはないけれども不快な”騒音のため庭に出るのが憂鬱になりました。
そして隣家が入居したその翌朝から室内に耳慣れぬ音がして夜も昼も間断なくその音は聞こえるようになりました。
そして、その音をマスキングするために、四六時中BGMを流すことになりましたが、その日以来、不眠となり、二階寝室では眠られず、一階居間で一日に2-3時間の仮眠をとる状態になりました。
隣家エアコンの稼働はなく、エネファームの運転が一日24時間続いていましたので、原因はエネファームによる低周波音ではないかと疑いを持ちました。
既に風車やエコキュートで低周波音被害について報道もありましたので、ネットですぐに情報を集めましたが、低周波音問題の解決は非常に困難ということがわかり、暗澹たる気持ちに襲われました。心療内科に予約をいれ、2週間後に受診し、デパスとレンドルミンを処方され、一日 4~5時間眠れるようになりましたが、1か月経過したころには体重は4kg落ち、それから1か月半で、また3kg落ち、やせ細っていく体に、胸の圧迫感、動悸、手足のしびれなどいろいろな症状が次々と加わりました。
私はもともと痩せ気味の体でしたが、わずか2か月半で体重が7 kg減少し、BMIは16.2まで下がりました。
(エネファームは当然、低周波音だけでなく可聴域の音も出しています。私は最初、可聴域の音で不眠に陥ったと誤解していましたが、その後調べるうちに非可聴域の低周波音によるものと判明しました。)
低周波音被害者は家の中で苦しくなると外を徘徊すると言われますが、外出すると帰宅が嫌になり、寒風の中、公園のベンチで時を過ごすこともありました。
住み慣れた家で安眠できず、昼間もまどろむことさえ困難で、家の中では動き回っていなければやり過ごせないという状況は人を絶望に追いやります。
同被害者の中には自殺、自殺未遂、異常言動をとることがある、という聞き及んだ実態が理解できるようになりました。私は無意識のうちに死に場所を探すようになりました。
陸橋から下の道路を見つめていたり、高層の集合住宅をみあげていたり、ということばかりで、いつ実行してしまうか、その不安から次第に外出を控え、ひたすら家に閉じこもるようになりました。
高齢の両親を残して、まだ死ぬわけにはいかないのです。
また、隣家のエネファームを破壊したい衝動、隣家の人々に危害を加えたい衝動にも駆られましたが、隣家のために家族を崩壊させるような愚行をしてはいけない、子を犯罪者の家族にしてはいけないという理性だけで、転居までの2か月半を耐え忍んできました。
もちろん、転居もすんなりと決まったわけではありません。家族は私と夫と娘の3人で、当初、症状のあったのは私一人。
そして、私は専業主婦、娘は学生、夫は既に退職。
これから迎える老後の生活を考えると無駄な出費は許されず、新たに家を借りるのは無謀なことでした。
このときほど、我が身を嘆いたことはありません。法律の知識も専門知識も経済力もなく、身に降りかった火の粉を払いのけることができない無力さに自信を失いました。
3 負の連鎖
家から逃げられないのであれば死にたいと苦しむ私に、転居を認めない夫。夫の私への思いやりを疑い、追い詰められた私は、夫に離婚か転居かの決断を迫りました。
3 負の連鎖
家から逃げられないのであれば死にたいと苦しむ私に、転居を認めない夫。夫の私への思いやりを疑い、追い詰められた私は、夫に離婚か転居かの決断を迫りました。
夫は私の剣幕に驚き、漸く事態の深刻さを悟って転居を認めました。
それ程、同居家族からも理解されないのが低周波音被害なのです。
しかし、その後も自身に被害のない夫は、可聴域低音まで遮断する高機能な耳栓を購入し、効果が無いと分かるとペアガラス、防音カーテンの購入まで検討しはじめました。
普通の騒音と違って低周波音は防音すればそれだけ事態は悪化するので、無駄だと主張する私と、また口論になります。
夫は自然豊かな環境にある住み慣れた地域を離れることに強い抵抗があり、転居に対し絶望していました(夫は「自分は場所愛<topophilia>の強い人間だ」と言っています)。
私との連日の口論で、夫は不眠、鬱となり、抗鬱剤が心療内科で処方されましたが、その副作用により目と皮膚がただれ(他科医師の意見ではスティーブンス・ジョンソン症候群の可能性有り)、その後,極度に体調が悪化し、眠れない日々を過ごしていました。
私との連日の口論で、夫は不眠、鬱となり、抗鬱剤が心療内科で処方されましたが、その副作用により目と皮膚がただれ(他科医師の意見ではスティーブンス・ジョンソン症候群の可能性有り)、その後,極度に体調が悪化し、眠れない日々を過ごしていました。
心身ともに憔悴している夫に主治医が入院を勧めても夫は拒否していました。
気が狂いそうだったと、後に語っております。
私は私で、家を離れなければ死にたいと思っておりましたが、夫のあまりに悲惨な状況をみると、私一人が辛抱すればすむのだと転居の気持ちがぐらついてきました。夫は持病もあり、別居をするわけには行きませんでした。
また、私は、自分と夫のことで精一杯で、娘のことにまったく注意が向かなかったのですが、当初、音など気にならないと言っていた娘に、メニエール病が再発し(この4か月前に最初の発症)、その後、主な症状は服薬によって消失したものの、倦怠感で起き上がることができなくなりました。
食欲もなく、ベッドでずっと横たわり、昼も夜も朦朧と過ごしており、それが2週間、3週間と長引くにつれ、もしや娘も低周波音被害かもと疑うようになりました。
最初のメニエール病(難聴・耳閉塞)も、騒音被害であった可能性が高いようです。
隣家の解体・新築工事ですさまじい音がしているすぐ傍に娘の部屋はあり、ベッドは壁に接触し、振動がそのまま娘の内耳に伝わっていたはずです。
当時は、娘がひどい騒音の中でよく眠れるものだとただ私は驚きながらも笑っていました。娘の体重は6kgの減少でした。