アマニ油は熱や酸化、光に弱い。cis体不飽和脂肪酸だからであろう。味は好きで食していたが何故か最近は止めている?
リノレン酸(Linolenic acid)は、体内で合成されない必須脂肪酸の一つ。Docosahexaenoic acidに体内で変換という。
carcin.oxfordjournals.org/content/25/8/1417/F1.expansion
“新顔”なじみ薄い食用油に注目 エゴマ、アマニ…健康志向が後押し
2015.3.7 07:05 sankeibiz.jp
エゴマ油にアマニ油、インカインチオイル…。
従来なじみが薄かった食用油が注目されている。生活習慣病の予防・改善などの効果が期待できるとして、健康志向の高まりを背景に販売が拡大。
油を使った料理レシピの紹介や関連セミナーも人気を後押ししている。
「体にいい油を家族の食事に取り入れたくて参加しました」
2月下旬、東京都渋谷区で開かれた食用油の学習セミナー。
主婦を中心に30人近くが参加する中、千葉県内に住む大学職員の光冨恵美子さん(55)は熱心に説明に聞き入っていた。
最近、健康的な食用油として関心が高まっているエゴマ油を生産販売する島根県奥出雲町の業者団体が主催。食用油の基礎知識や選び方などを教え、エゴマ油を使った鶏肉料理なども振る舞った。担当者は
「供給が追い付かず品薄が続いている。全国有数の生産地としてさらに増産したい」
と意欲を見せる。
シソ科のエゴマの種から抽出するエゴマ油は、「オメガ3」と呼ばれる脂肪酸の一つであるα-リノレン酸を豊富に含む。
ebn.arkray.co.jp/disciplines/term/linolenic-acid/
青魚に多いドコサヘキサエン酸(DHA)などに体内で変換。
ChemicalProductProperty_JP_CB4128690 Docosahexaenoic acid
血中のコレステロールや中性脂肪の抑制、アレルギー症状
の緩和といった効果が見込めるという。体内で合成されないので食べ物からの摂取が必要だ。
酸化しやすく熱に弱いので、料理の仕上げにかけたり、みそやポン酢などのたれに合わせたりする。
アマの種から搾り取ったアマニ油や、南米原産のナッツ類が原料のインカインチオイルもα-リノレン酸が多く評判。
甘い香りが特徴のココナツオイルも体内で分解されやすい中鎖脂肪酸を含み、人気急上昇中だ。
世界中の食用油を取り扱っている金田油店(東京)はインターネット販売を中心に、エゴマ油をはじめオメガ3系の食用油の売り上げが大きく伸びているという。
青木絵麻店長は
「食用油の機能性への関心が高まっている。油がカプセルや小袋に入った商品を持ち歩いてサプリメントのように取る人もいる」
と話す。エゴマ油を使ったサラダやあえ物、めん類など、さまざまな油を利用したレシピもホームページなどで紹介し、普及に力を入れている。
食物油に詳しい麻布大の守口徹教授によると、油脂は種類ごとに栄養や性質が異なるため動物性、植物性にかかわらずバランス良く摂取する必要がある。
守口教授は
「まず普段の食生活の中でどの油脂をどれくらい摂取しているかを把握するのが重要だ。近年の日本人の平均的な食生活から見てオメガ3系の脂肪酸は特に不足しているため意識して取る必要がある」
と指摘している。
biochemsoctrans.org 油変換