化学の研究でもこのような大発見に出会うことがある。私も子供時代は学校の裏手の土手で古代のヤジリを見つけていたものです。
「金属ごみかな?」…重機で作業中、偶然気付く
2015年05月20日 07時29分 読売
兵庫県南あわじ市(淡路島)で見つかった7個の銅鐸。
今回の発見は、全くの偶然から生まれた。
第一発見者は、西田達さん(51)。西田さんによると、4月8日朝、副工場長を務める南あわじ市の砂利加工会社「マツモト産業」の工場で、重機を使って高さ約5メートルの砂山から砂をすくった際、大きな塊があるのに気付いた。
「金属ごみかな?」
と思い、引き出してみると、全長30センチほどの釣り鐘状の金属の物体。
ずしりと重く、表面には青サビが付着し、中に砂が詰まっていた。
「歴史の本で見たことがある」とスマートフォンで調べ、銅鐸とわかった。
大小2個が「入れ子」の状態になっていたが、土を落とした際に外れたという。
同社によると、砂は工場から約10キロ北西で、海岸から1キロほど内陸の同市松帆地区の田んぼなどから採取。
7メートルほどの深さまで掘って、いったん資材置き場に置いた後、工場に運んだという。
地区の砂は細かく質が良いことで知られる。社長の松本康宏さん(70)は
「よく壊れずに残っていた。長い間、砂が守っていたのでは」
と話している。
銅鐸に沸く神話の島…「まだ埋まってるのでは」
2015年05月20日 13時04分 読売
「まだ砂の中に銅鐸が埋まっているのでは」――。
兵庫県南あわじ市で弥生時代の銅鐸7個が見つかり、県教委などが発表した19日、調査に当たった職員らは
「古い時代の銅鐸で全国的にも珍しい」
と興奮気味に説明した。一度に出土した数としては全国で4番目。発見を聞いた住民らは
「やはり国生み神話の島だ」
「銅鐸を街の活性化につなげたい」
「銅鐸を街の活性化につなげたい」
などの声が上がっていた。
記者会見は、銅鐸が出土したとみられる南あわじ市松帆地区近くの湊市民交流センターで開かれ、報道関係者約40人が出席した。
砂がついたままの青緑色の銅鐸が並べられ、市埋蔵文化財調査事務所の定松佳重・調査員や県教委文化財課の山下史朗・副課長らが説明。
自社工場に搬入した砂の中から銅鐸を見つけた砂利加工会社「マツモト産業」の松本康宏社長(70)も同席した。
松帆地区は海に近く、弥生時代には砂丘のような地形だったといい、建材用の良質な砂が採れることで知られる。定松調査員は
「同社は地区内の古津路、櫟田のいろんな場所から砂を買っており、銅鐸が埋められた場所は今のところ、特定できていない」
と話した。
山下副課長は
「松帆古津路で1966、69年に出土した銅剣計14本と並び、今回の銅鐸も非常に古い年代のものだ」
と説明。
今後、本格的な調査を行う方針。
松本社長は
「会社の砂から銅鐸が見つかり、驚いた。光栄で名誉なこと」
と述べた。
(斎藤剛、早川保夫、上野綾香、森安徹)