札幌開成、16年度入試から抽選廃止も 反対の声受け市教委検討 市立初の中高一貫校
06/12 07:00、06/12 09:03 更新 dd.hokkaido-np.co.jp
今年4月に開校した市立札幌開成中等教育学校(札幌市東区)の入学者選考で、市教委が2016年度入試の受験生から、抽選の廃止を検討していることが11日分かった。
抽選に対する反対の声が寄せられているため。
来月28日に開かれる合同学校説明会までに、方向性を決める。
同校は札幌市立初の中高一貫校。
今春入学の1期生については、出願者1651人を、1次検査(適性検査)と2次検査(面接)で計279人に絞り込み、最終検査の公開抽選で、定員の160人を合格とした。
市教委は13年に
「受験競争の低年齢化を防ぐ」などとして抽選の導入を決定。保護者や教育関係者から「子供の努力が報われない」
と反対の声が上がっていた。
当初は数年間の状況を踏まえて選考方法を検証するとしていたが、「変更するなら早いほうが良い」との意見もあり、抽選廃止の検討を始めた。
一方で、わずか1年での方針転換には異論もあり、市教委は「慎重に議論したい」としている。