体のあちらこちらに神経が張り巡らされているなどはKidsでも知っていることである。しかし、その存在を身にしみて知るのは難しい。
5月中旬の前頭洞複鼻腔に内視鏡を入れての手術はナビシステムを用いたとはいえ、不安でもあった。
眼球、眼窩壁、脳と危険な個所が数ミリで接している。だから手術中の動きは不可で全身麻酔が良いのであろう。
左目が不調で病院に行ってからすぐ連休に入った。しばしの間、目の奥の痛みや額の痛みは痛み止めでとめましょうという話になった。
確かに眼痛は楽になり額の痛みも引いた。ところが洗面する時や頭皮を動かす時にカミナリが走るような激痛がするので困った。専属の医者に頭皮神経のためかと聞いても明確な答えはない。
そこで調べてみてびっくり。額のあたりから眼窩上神経と滑車上神経が伸びているのである。脳からの直接接続であろう。頭骨の頭の穴の人と楔から出ている人の2種類がいると。
正面から見ると良く分かる。ST(Supratrochlear Nerve、SO(Supraorbital Nerve)と呼ばれる神経が痛み止め薬に抵抗して激烈な痛みをもたらしたのである。
ZT、AT神経は無関係であった。かくも頭骨の穴から多様な神経が出ているとは!
「我思う故に我あり」ではなくて「我感じる故に我あり」ではないのか?
極東ブログさん流にすると、「我感じる故に我は、(感覚活動として)有り」。「として」という本質が問われているということか。人間機械論的な見方である。