ホワイトボードマーカー分子模型
中々面白いアイディアである。世界中の化学者が最適の分子模型を求めて苦悩している。特に講義に使うのに適したものの探索。作りやすさ、見易さ、価格など。
私の例を少し。これはAldrichの巨大模型。価格が高い。使いにくい気がする。
安いイギリス製のもの。パイプはストローでも使える。C60などもすぐ製作できる。
高分子量の脂肪酸でもこの通り。
HGS生体分子模型の場合、各パーツは小さいので、たとえばポルフィリン環などは、プラスティック板で示した方が良い。
これは確かPrentice Hall Molecular Model Set For Organic Chemistryであるが、球の大きさ、価格の点で一番満足している。球もピカピカで良い。
同じ模型でC60を作り、100均の木球でπ電子をあらわす。接着はグルー。ビー玉でも良い。Kidsらが一番喜ぶ作品である。
先ほどのパイプ分子模型も予想外にメタンガスハイドレートの正12面体で威力を発揮する。20個の水分子のかごの真ん中にメタンが鎮座する。白パイプが分子間水素結合。Kidsらが驚く瞬間である。なぜ、こんなところにプラトンの正多面体がという質問。物質と力、対称性から生じる幾何学としか答えようがない。
HGS模型は好きだが、演示には小さい。そして結合の劣化が著しい。各元素は予想外に値が張る。演示用に竹棒を使うと面白い。右奥のものはループ式アンテナラジオ。これでFNNなどを聞いている。
大好きだったイギリスボーダーフォン社のケータイを最利用。化学に興味のない女子もクスクス笑っていた。
アダマンタン分子