Boron Neutron Capture Therapy
原子炉の熱中性子とがん組織に取り込まれたホウ素化合物との核反応によって発生する粒子放射線(α線と7Li粒子)によって、選択的にがん細胞を殺すという原理に基づくがん治療法である。rist.or.jp/atomica/data
nanomed.missouri.edu/institute/research/BNCT
Boron Neutron Capture Therapy of Cancer (BNCT) is a targeted, tumor cell-selective binary radiation therapy based upon the very facile capture of a thermal neutron by the 10B nucleus. This nuclear fission reaction produces both 4He and 7Li+ nuclei along with about 2.4 MeV of kinetic energy and weak & gamma-radiation.
Since the energetic and cytotoxic product ions travel only about one cell diameter in tissue one may specify the cell type to be destroyed by placing innocent 10B nuclei on or within only the doomed cells.
ボロン試薬は複核のものか?
pnas.org/content/110/16/6512.abstract
中性子線、半数以上でがん消す…「頭頸部」末期
2015年10月28日 18時49分 読売
がん細胞だけを狙い撃ちする放射線治療「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」を、顔や首にできる「頭頸部がん」の末期患者37人に行ったところ、半数以上でがんを消すことに成功したとの臨床研究結果を、大阪大や京都大などのチームがまとめた。
29日から京都市で始まる日本癌治療学会で発表する。
BNCTは、がん細胞に取り込まれやすいホウ素化合物を点滴し、弱い中性子線を1時間ほど照射する。
中性子を吸収したホウ素は核分裂して別の放射線を出し、がん細胞を内側から破壊する。
ホウ素から出る放射線は細胞1個分ほどの範囲しか届かないため、正常な細胞を傷つけず、副作用は小さいとされる。
チームは2001年から、京大原子炉実験所(大阪府熊取町)の研究炉で生み出される中性子線を活用。
弱い中性子線は体表に近い部分しか届かないため、舌や顎、耳の下などにできる頭頸部がんを再発し、有効な治療法がない患者にBNCTを実施した。