旧帝大の博士論文ですら充分審査しないままパスすることが多い。ましてや早大、慶応においては!である。大量に博士を社会に出さなければならないので、名ばかりの博士乱造となった。いわゆるカッコつき博士の誕生である。たとえば博士(工学)のように。
昔の理学博士のような称号を持つ研究者は少なくてきた。
<早大> 小保方氏の博士号取り消しへ 再提出論文で判断
毎日 10月30日(金)8時30分配信
撤回されたSTAP細胞論文の筆頭著者だった小保方晴子・元理化学研究所研究員(32)の博士号について、早稲田大が取り消す方針を固めたことが29日、複数の関係者への取材で分かった。
小保方氏は博士論文に盗用や不適切な記述があると認定され、大学の指示で再提出したが、学内の審査委員会が検討した結果、博士号取り消しが妥当と判断したとみられる。早大が近く発表する。
小保方氏は2011年3月に早大で博士号を取得。ところが昨年2月にSTAP論文の不正疑惑が浮上すると、博士論文でも全体の5分の1に当たる20ページ超に米国立衛生研究所のホームページと同じ記述があるなど多数の問題が指摘されるようになった。
早大は同10月、
「研究者としての基本的な注意義務を著しく怠った」
として、博士号を1年程度の猶予期間を設けたうえで取り消すことを決定。大学側にも審査の不備などの責任があったことを理由に、期間中に小保方氏が研究倫理の再教育を受け、論文を適切に訂正すれば学位を維持するとの異例の判断を示していた。
【須田桃子】