エゾリス、天敵に息潜め… 音更
12/03 06:30 dd.hokkaido-np.co.jp
【音更】樹上を動き回るエゾリスが、天敵エゾフクロウと鉢合わせ―。
冬の訪れとともに十勝管内音更町の森にあるハルニレの樹洞にエゾフクロウが入った。木の実が雪に隠れたため、エサを探すエゾリスが枝から枝へと活発に動き回っているうちに遭遇したようだ。
追われたすみかをうかがうかのようにエゾリスがのぞくとエゾフクロウがいた。天敵と鉢合わせしてしまった(茂忠信撮影)
エゾフクロウは夜行性で体長50センチほど。
顔が集音器の役割を果たし、小動物が移動するわずかな音を察知し捕食するハンター。
日中は休んでいることが多いが、雪の上を移動するエゾリスが捕らえられ、食べられてしまうこともある。
音更町の自然観察を約40年続ける自然写真家の矢部志朗さん(69)によると、11月下旬、エゾリスの巣だった樹洞をフクロウが利用し始めた。
すみかを追われエゾリスは、2メートル下の小さな穴に移ったという。
息詰まる鉢合わせは数秒間。
近すぎてフクロウも捕食に動けず、エゾリスは幹を回り込み逃げていった。