はうように動く肺細胞を撮影 がん転移と関連か、理研
2015年12月18日 02時00分 中日新聞
肺の気管支の表面にある細胞が、はうように動いて特定の場所に集まる様子の撮影に、理化学研究所多細胞システム形成研究センター(神戸市)のチームがマウスで成功し、17日付の米科学誌電子版に発表した。
この細胞は神経内分泌細胞(NE細胞)で、肺の酸素濃度を検知するセンサーのような働きをするほか、がん化すると、転移しやすい小細胞肺がんになるとされている。
森本充チームリーダーは
「転移のしやすさはNE細胞が動く力を持つことと関係するかもしれず、治療法開発につながる可能性がある」
と話す。
(共同)