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京大、新薬研究拠点新設へ

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武田やノバ社の巨額な不正の温床にならないように注意して欲しい。新薬研究拠点新設といっても中身を見ると文科省からの補助金目当ての名前の付け替えという気もするが?
 
京大が新薬研究拠点新設へ 薬・工・医学融合、立命大も参加
 
2015年04月09日 08時40分  京都新聞
 
 京都大は、薬学と工学、医学を融合し、立命館大も加わる新薬の研究拠点を2015年度中に設立する。
 
新薬の探索にかかる時間や費用を大幅に減らす技術を確立し、抗がん剤をはじめとした薬剤の開発を目指す。
 
創薬で国立大と私立大が連携して研究拠点を設けるのは珍しい。
 
 製薬業界は、大きな売り上げを記録する大型医薬品の特許切れが相次ぐ「2010年問題」を抱え、収益の低下を懸念している。このため、時間や経費を抑えて新薬が開発できる新たな技術を求めている。
 
 新設する研究拠点では、1個の細胞を生きたまま固定する京大工学研究科の技術や、化合物に対する細胞の反応を超高感度で分析する工学研究科や立命館大理工学部の研究を生かして、新たな薬剤開発システムをつくる。
 
このシステムは実験に必要な化合物や細胞の量、時間を従来より大幅に減らすことができ、日本発の新薬を創出する基盤としての役割が期待される。
 
 拠点は、京大薬学研究科(京都市左京区)内に設け、高倉喜信研究科長が拠点長を務める
 
研究期間は5年で、製薬企業も中盤から参加し、新システムを用いて特定の分子を標的とする低分子抗がん剤などの開発を目指す。難病の患者から作製したiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った新薬も研究する。
 
 研究拠点の実施責任者の掛谷秀昭教授は
 
「新薬開発の停滞を打破するためには新たな技術の開発が欠かせない。拠点では、次代を担う人材も育成していきたい」
 
と話している。
 

弁護士・会計士はもう食っていけない?

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受験エリートが医学部に殺到!「弁護士・会計士はもう食っていけないから」医者ひとり勝ちの時代、その不幸(上)
                                    
 2015年04月08日(水) 週刊現代    gendai.ismedia.jp
 
頭が良くなきゃ医者にはなれないが、頭がいいからといって医者の仕事が務まるものではない。
 
偏差値が高いからというだけで「とりあえず医者になった」という人に、あなたは命を預けられますか?
 
とりあえず医学部

「いまどき弁護士や会計士になったって、働き口もなければ高収入も望めない。僕は成績もそこそこ良かったんで、目指すなら医学部かなと思って入りました。
いま、うちの大学の同期は100人いますが、『患者を救いたい』というしっかりした志望動機がある人は20%くらいでしょうか
 
30~40%が『親から勧められたから』などと何も考えずに来ている人、残りが、モテたいとか、カネ持ちになりたいというのが目的の人です。医学部を目指す理由なんて、そんなもんですよ」
 
地方の国立大学医学部に通う男性(25)は、あっけらかんとこう話す。「頭がいいからとりあえず医学部」というのは、いまや常識だという。
 
ここ数年、医学部を目指す学生が急増している。文科省が行っている学校基本調査によると、10年前の平成16年度は11万7260人だった医学部への志願者数が、平成26年度には16万2444人。4・5万人近く増加している。
 
次ページのグラフを見てもわかるように、他の学部と比較しても、もっとも志願者数が増えているのが医学部なのだ。
 
イメージ 1昔は、「勝ち組」の職業といえば、弁護士や会計士がその代表格だった。資格を取って事務所を構えれば、年収3000万円超えは当然。そこを目指して、文系学部を志望する学生も多かった。
 
ところが一転して、法学部の志願者数は10年前と比較して6万人も減少
 
 文学部に至っては、マイナス8万人超という有り様だ。以前の花形だった弁護士や会計士を目指す学生は、激減している。

 「昔は司法試験の合格率は3%ほどだったので、受かれば一生安泰の資格でした。ところが司法制度改革によって、法科大学院に通えば3~4割くらいは弁護士になれるようになった。その結果、需要と供給のバランスが崩れ、弁護士は安定した職業ではなくなったのです」
 
(「進路づくり教育」の講師・プランナーなどを務める倉部史記氏)
 
都内の私立大学医学部に通う学生は、医者を目指した理由をこう語る。
 
「弁護士の資格を取ったはいいけど働き口がない、開業しても顧客が取れなくて年収200万円なんて言っている人はいくらでもいる。弁護士はダメだ、なら医者だなと。病気は景気に左右されませんしね」
 
いまの学生たちが仕事を選ぶ際の基準は「リスクが少ない」ことがキーワードになっているという。
 
「弁護士や会計士などの資格を取っても食っていけない、メーカーなどに勤めても、業績が急に悪化することもある。となれば、医者です。リターンも大きいしリスクが少ないと考える人が多いんです」
 
(前出・倉部氏)
 
安定志向の学生たちにとって、「もっとも食いっぱぐれのない魅力的な職業」は、医者一つに絞られている。まさにいま、「医者ひとり勝ちの時代」が到来しているのだ。
たしかに、医師の国家資格を取れば、定年もなく死ぬまで医者として働くことができる。
 
「司法書士や弁護士などは、自己破産すると国家資格が一時停止してしまうのですが、医者は違う。犯罪をおかせば話は別ですが、たとえ病院の経営に失敗して自己破産しても、医師免許が剥奪されることはありません」
 
(医系予備校「進学塾ビッグバン」代表・松原好之氏)
 
医療過疎の地方へ行けば、働き口は確実にある。仕事の内容さえこだわらなければ、食えなくなることはほとんどない。
 
稼げるから医者

しかし、本当に「医者になりさえすれば勝ち組」なのだろうか。天皇陛下の心臓手術の執刀医を務めた順天堂大学医学部心臓血管外科教授の天野篤医師は、「医者ひとり勝ち時代」をこう懸念する。
 
「受験生を教育する人々が『医者になっておけば給料も高いし、食いっぱぐれがないからいいぞ』と言うのは勝手ですが、現場の医者が同じことを言って学生を医学部に誘ったら詐欺に近い。誇大広告ですね。医療関係者は現実の厳しさを知っているから『医者はいいぞ』とは言わないでしょう」
 
 まず、収入については「医師=カネ持ち」という一般的なイメージが強いが、実情はそれほど単純ではない。都内の私立大学病院に勤める40代の内科医が言う。
 
「大学からの給与は600万円ほど。大学の勤務医の場合、講師という肩書でもその程度です。他の病院にバイトに行って必死で働き、ようやく大手企業のサラリーマン程度に稼げる。カネ欲しさに、当直のバイトをする奴もいますが、この年になると体力的にもキツイ。割に合わないですよ」
 
前出の天野医師も
 
「医者がすべて儲けられるわけではない」
 
と話す。
 
「同じ40代の勤務医とトップ50社に入る一部上場企業の社員とで年収を比較したら、勤務医のほうが時給換算した収入は低いのではないでしょうか」
 
開業すれば儲けられるというものでもない。
 
したとしても設備の維持費や人件費がかさむ上、機械の必要のない心療内科などにしても、コンスタントに収入を得るための客(患者)集めは容易でない。医者は皆カネ持ちというのは、現場を知らない人の偏見だという。
 
驚くべき、名医の日常

そもそもの問題として、医者という仕事は「安定した職に就きたい」という程度の甘い考えで務まるものではない。たとえば前出の天野医師の場合、平日は毎日、病院に泊まり込む生活を送っている。
 
「朝は5時半には起きて、朝食は大学構内の自販機のパンやおにぎりを買って食べる。当直に電話して患者さんの様子を確認したり、事務作業をこなします。8時からは、会議や取材を受けたりして、9時頃には手術室に入る。多い日で4件をこなし、合間に会議に出たりもします。昼ごはんはほとんど食べませんね。
 
午後の手術が終わるのは、早くて19時台、遅いと21時頃になる。教授室に戻るとテレビでニュースをチェックするのも日課です。それからシャワーを浴びて、その後、手術記録を書く。そうすると夜中の2時くらいにはなっちゃいますね。1時頃にはカミさんに電話しますが、『今日は帰ってくるの?』とはもう聞かれなくなりました(苦笑)」
 
そうして一日を終えると、 大学の教授室で4時間にも満たない睡眠を取り、翌日がまたスタートする。土曜日は、他の病院での外来や手術、講演などをこなす。今年で60歳を迎えるが、医者になった頃から現在に至るまで、30年以上こうした生活を続けているのだ。
 
天皇の執刀医まで務めた権威ある医師なら、もう少しラクをしてもいいのではないか—そう思う人も多いだろう。なぜそこまで頑張れるのか。その問いに、天野医師はこう答える。
 
「この生活が、僕にとってラクというか自然なんですよね。あとは、年齢を重ねたいま、若い医者たちを預かる立場の上司として何かしてあげたいと思う。医者としての経験を積ませたり、つらいことを少しでも肩代わりしてあげたり。夜中に緊急手術が入っても、病院にいたら疲れている一人の代わりになれますから」
 
患者の命を救うために自分を犠牲にするのは、当然のこと。医師としての実力と地位が上がるほど、「責任」と「仕事量」は増えていく。それをこなす努力をしているからこそ、トップドクターとして活躍し続けられるのだ。逆に言えば、それができないと「本物の医者」にはなれないということで……
 

月誕生前に激しい衝突か?

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科学者というのは出来る範囲内で粛々と実験を重ねるのではあるが、自分が到達できない過去や未来の世界を見てみたいと思うものである。月の誕生などもその種の話題である。大型コンピュータの発展でシュミレーションができるようになった。
 
シュタイナーさんのファンタジー(「アカシャ年代記より」「神秘学概論」)によれば、太陽紀に太陽が恒星として昇格し分離、月紀に月が地球から分離、生命が誕生し得る地球紀の時代へとあくまでも地球を中心として説である。
 
果たしてGiant impact moon説が正しいのか?興味深いところではある。シュタイナー幻視が馬鹿にできないのは地球の中心核のFeが月由来であること、重力の存在もまったくもって月に拠るもの(残してくれたもの)としている点である。実に興味深い。アポロの振動実験観測によれば月の中心は空洞であるという説もある。
 
b, A magma disk is in orbit about Earth, while blobs 小塊 of iron from the planetary embryo 胎芽 settle down through the mantle to join the existing core.
 
もちろん、アポロなどが測定した月の慣性能率比の値は、0.389、月の内部に起きている地震(月震)の存在があります。今のところ、月震の中には深発月震と呼ばれる、深さ800~1100キロメートルで起きる地震から空洞ではないとする考えもある(moonstation.jp/ja/qanda/Q031)。
 
smithsonianscience.org/2010/12/giant-impact-may-explain-origin-of-martian-moons/
イメージ 1
 
“Are Phobos and Deimos the Result of a Giant Impact?”
 
Model for the origin of Phobos and Deimos.
 
(a) Mars-spinning planetesimal collides with Mars vaporizing material and associated large impact basin is formed. Angular momentum imparted to the surface gives Mars its final spin rate.
(b) Vaporized material forms an accretionary disk.
(c) Materials dissipate past the Roche limit of Mars (dashed line) and begin to coalesce into small moons.
(d) Moons continue to form until accretion disk is exhausted. Only Deimos forms outside synchronous rotation.
 (e) Accretion disk completely dissipates. Dozens of small moons are left orbiting Mars. Tidal perturbations cause these moons to fall back towards the martian surface forming grazing impacts (white ellipses). Development of the Tharsis bulge causes the orbital plane to precess.
(f) Present martian system with only Phobos and Deimos in orbit.


地球紀の事を、「火星・水星紀」とも呼び地球が、火星との出会いを体験したからであり、やがて地球は、水星との出会いを体験するからという??

さらに現在の週の進み具合が日、月と進み地球紀が火、水と考えている点も面白い。今後木星紀、金星紀、高炉星(ヴァルカン)紀と進むという。太陽系の進化か?出発点は土星紀である。7周(ラウンド)ということを重視するらしい。)
 
まとめると
 
土星紀 --> 太陽紀 --> 月紀 --> 地球紀 --> 木星紀 --> 金星紀 --> ヴァルカン紀
過去                          現在                           未来
 
  地球紀の初期は地球と太陽と月は一体であった。後にそこから太陽が分離し、地球と月の結合体が残った。
 この頃は人間の進化が止まり、人体の素材が硬化する。月が地球から分離する以前は、人体の素材が硬いため魂が肉化することは不可能であった。 受肉できない魂たちは他の惑星 -- 火星、金星、木星などへ移住した。 そのため地球上の人類は極度に減少していた。 わずかに強い魂だけが受肉できた。 その強い魂を持つ「最初の夫婦」が生まれた。--- アダムとイヴその後、月が地球から分離して、弱い魂を受け入れられるようになると、火星や木星、金星などに移住していた魂が次々に地球に戻ってきた。 そして再び地上に人間が満ちてきた(mahorobanomori.web.fc2.com/spiritual-rekishi)。
 
 
月誕生前に激しい衝突か=原始地球と別の惑星-米大学
 
2015年4月9日(木)2時7分配信 時事通信   news.nifty.com
 
 約45億年前に原始の地球に火星サイズの惑星が衝突し、飛散した破片が集まって月が誕生した際、激しい衝突で破片の物質の混合がかなり進んだ可能性があると、米メリーランド大の研究チームが8日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
 
 この「巨大衝突説」は、これまでの月探査機による観測や、米アポロ宇宙船が採取した月の石の分析などから最も有力と考えられている。
 
ただ、原始の地球と火星サイズの惑星を構成する物質はかなり違っていたはずなのに、地球と月の物質がよく似ているのはなぜかという疑問があった。
 
 研究チームがタングステンの同位体に注目して分析した結果、衝突時とその後の過程の2段階に分けると、都合よく説明できると分かった。 

FIGURE 2. The effect on Earth of the giant impact that formed the Moon.
From the following article:

A planetary perspective on the deep Earth
David J. Stevenson Nature 451, 261-265(17 January 2008)doi:10.1038/nature06582

イメージ 2a, A giant planetary embryo collides with the nearly complete Earth.
 
b, A magma disk is in orbit about Earth, while blobs  of iron from the planetary embryo  settle down through the mantle to join the existing core.
 
c, The outermost part of the magma disk coalesces to form the Moon as the result of radioactive cooling, while the rest falls back to Earth. Inside Earth, the mantle nearest the core has partly solidified, and the mantle might acquire a layered structure.
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
A computer simulation shows how the Moon may have formed from a violent collision between the forming Earth and a smaller object about the size of Mars.
 
kids.britannica.com/comptons/art-106466/A-computer-simulation-shows-how-the-Moon-may-have-formed
 
イメージ 3
 
Four stages in the first six hours of the event are shown. The material scattered by the collision is thought to have come mainly from the mantles of both bodies.
 
The scattered material eventually clumped together to form the Moon. The different colors in the simulation show relative temperatures of the material heated by the collision.

From Robin M. Canup, "Simulation of a Late Lunar-Forming Impact," Icarus, vol. 168 (2004)
 

学長同士の「スマホ論争」勃発!?

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スマホ私語の問題はそう甘くはない。ネット上の情報を使いこなすこととスマホを使いこなすことは全く別物である。老人にとってはスマホは結構だが若者にとっては害が大きいのではないか。

学長同士の「スマホ論争」勃発!? 奈良医大の学長「スマホやめますか」を批判
 
2015.4.8 22:28更新   産経
 
奈良県立医大(橿原市)の細井裕司学長は4月8日、入学式で新入生に
 
「スマートフォンは道具であり、使うことが難しいものほどその欠点を知って、使いこなせる人になってほしい」
 
と呼びかけた。
 
 スマホをめぐっては、信州大(長野県松本市)の学長が
 
「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」
 
と新入生に脱スマホを迫り、インターネット上などで賛否が巻き起こっている。細井学長は
 
「奈良医大の学生にスマホをやめろというつもりはない」
 
とも述べ、信州大学長の発言を批判した格好だ。
 
 信州大の山沢清人学長は4日の入学式で、スマホについて
 
「知性、個性、独創性に毒以外の何物でもない」

「スイッチを切って、本を読み、友達と話し、自分で考える習慣をつけよう」
 
と発言。新入生に
 
「スマホやめますか、信大生やめますか」
 
 
と迫った。
 
 細井学長はこれに「理解できない」と反発し
 
「スマホが独創性豊かな学生を育てることを阻害しているエビデンス(証拠)はあるのか」
 
と疑問を呈した。
 
 その上で
 
「みなさんが学ぶのは証拠に基づいた医学、看護学で、どうもそうらしい、という固定観念は禁物」
 
と述べ、新入生にスマホの利用を奨励した。
 

茨城沖での地震の原因は海山?

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本日、鹿島灘で大量のイルカが打ち上げられたが2011年3月6日にも同じ種類のイルカ52頭が打ち上げられた。1週間は注意が必要であろうか。
 
海山に起因する弱いプレート間カップリングと繰り返し発生するM7級地震との関係

発表雑誌:  Mochizuki, K., Yamada, T., Shinohara, M., Yamanaka, Y., and Kanazawa, T., 2008, Weak Interplate Coupling by Seamounts and Repeating M~7 Earthquakes, Science, 321 (#5893).
 
eri.u-tokyo.ac.jp/people/kimi/Projects/Ibaraki
 
茨城県沖では、約20年間隔で繰り返し発生するマグニチュード(M)7級地震について、海底地形等から推測して沈み込んだ海山が震源域を形成している可能性が論じられてきた。
 
我々はこの震源域で地殻構造調査を行い、深さ~10 kmに富士山級の沈み込む海山を同定した。
 
さらに本海域での地震活動、および1982年7月に発生したM7.0の地震の破壊過程について解析を行った。
 
その結果、大地震の震源域は海山基底部における応力の集中とともに海山の沈み込む前方に形成され、海山自体が震源域にはならないことが明らかになった。
 
このことはプレート境界のうち海山部分では、これまでの予測に反して固着強度が弱いという可能性を示している。
 
一方、その震源域に接した北側には地震活動の非活発帯が存在する。
 
ここは複数の海山が過去に沈み込んだ痕跡であり、そこに堆積物がたまってプレート間の固着を弱くしているために地震活動が非活発であり、さらにはその南側で発生した大地震のすべりが伝播しなかった可能性があることを示した。
 
以上のように、本研究では海山の沈み込み及びその痕跡によって、大地震の震源域やその範囲がどのように決定されているかについて、詳細を明らかにすることができた。(2008年8月29日発行のScience誌に掲載)

東北日本列島下には、東側から太平洋プレートが約8.5 cm/年の速さで日本海溝沿いに沈み込んでおり(図1A)、これに伴うプレート境界型地震(※1)の活動も活発である。
 
三陸沖で発生した大地震に関する最近の研究結果によると、30~40年の間隔で決まった震源域が繰り返し大地震を発生してきたということがわかった。
 
このように繰り返し震源域となるプレート境界面上の領域はアスペリティと呼ばれ、通常はプレート境界が強く固着しており、ある時に急激に固着が破壊することによって地震波を出すと考えられている場所である。
 
アスペリティの形成要因の一つとして考えられているのが、沈み込んだ海底地形の凹凸である。海底地形の盛り上がりが沈み込んだ場合、その周囲と比較してプレート境界面に大きな摩擦力が働くと考えられ、固着が強くなりアスペリティを形成すると推測される。
 
海底地形の凹凸の最も代表的なものに、海山(※2)があげられる。これまでに海山の沈み込みについて行われてきた研究では、大地震と海山の世界的な分布の比較、あるいは物理的シミュレーションによって、海底からの比高~3000 mの海山が沈み込むことによって、M7級の大地震が発生する可能性が予測されていた。

 
イメージ 1
 
 
A)日本海溝沿いの海底地形。太平洋プレートは~8.5 cm/年で西南西方向に日本列島下に沈み込んでいる。北緯38度より南には、海山が多く分布する。点線で囲まれた領域を(B)に示す。
 
(B)茨城県沖の地震活動と構造調査測線。白十字線は2004年、オレンジ線は2005年、マジェンタは海洋開発機構による構造調査測線を(太線は屈折法調査、細線は反射法調査)、六角形は海底地震計の設置位置を表す。丸は1996~2005年の気象庁一元化震源によるM3以上の地震の震央を示す。
 
黄色の星印は、1982年に発生したM7.0の地震の震央を、緑で囲まれた領域はその地震の余震域(≒震源域)を表す。
 
その北側の青で囲まれた領域は、地震活動が非活発な領域を示す。黒矢印は海山が沈み込んだために形成されたと考えられる、沈み込み方向に並んだ海底地形の溝を示す。
 
黒点線は日本海溝軸を表し、海溝軸に接して約20万年前に沈み込みを始めた第一鹿島海山がある。
 

空気アルミ2次電池の開発

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Kidsの空気アルミ電池(備長炭電池)は1次電池でパワーが強力で大きなモーターも簡単に回転させるが、1回きりである。活性炭、塩水、アルミ箔で簡単にできるのが面白い。
 
水酸化アルミが沈着し再利用できないのが難点である。
 
各国で2次電池化が試みられている。
 
イメージ 1
 
蓄電・発電機器
 
空気と水とアルミで1600km走る、変わるか電気自動車
 
itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1406/12/news080
 
米AlcoaとイスラエルPhinergyは、2014年6月、アルミニウム空気電池で走行する電気自動車を公開した。
 
金属アルミニウム自体を電気の「缶詰」として利用するため、充電せずに走行する電気自動車となった。
 
米Alcoa(アルコア)*1)とイスラエルPhinergyは、2014年6月、アルミニウム空気電池を備えた走行可能な電気自動車をカナダのモントリオールにあるサーキットで初公開した。ケベック政府は両社と共同でアルミニウム空気電池の採用に向けて働きかけるという。
 
 両社が共同開発したアルミニウム空気電池は走行可能距離が長いことに特徴がある。約1600kmだ。
 
通勤などで1日25km乗車するユーザーなら、2カ月以上、そのまま使い続けることが可能だ。
 
両社は、アルミニウム空気電池を採用することで、電気自動車の航続距離や価格、ライフサイクルコストがガソリン車と同等以上になりうると主張する。
 
*1) 米Alcoaはアルミニウム製造業として120年以上の歴史があり、世界第3位の規模の企業。アルミニウム精錬法を開発したCharles Martin Hallが設立した。自動車産業とのかかわりも大きい。同社が開発したアルミニウム溶接技術(Alcoa 951)は自動車会社がアルミニウム材料の大量採用に向かった1つの要因だと主張する。
 
 金属アルミニウムが水と反応して水酸化アルミニウムに変化する際に、電流を取り出すことで動作する電池。
 
アルミニウム1kg当たり最大8kWhの電力量が得られるという。
 
リチウムイオン蓄電池との最大の相違点は、充電可能かどうかという点だ。両社のアルミニウム空気電池には充電という概念がなく、使い終わったらカートリッジを交換する。
 
 Alcoaによれば、水力発電などの安価な電力を使ってアルミニウムを製造し、電池パネルに加工する。利用後に水酸化アルミニウムを回収し、そのままアルミニウムの原料として再利用するという。
 
 同電池は電気自動車以外にも用途がある。
 
定置型だ。病院やデータセンターなどさまざまな非常用電池として利用でき、防衛用途にも適するという。使用を開始するまで無制限に貯蔵しておくことができ、水を追加するだけで電力を取り出すことができるためだ。さらにエネルギー密度が高いため、非常時など、初期に対応するための電池としても優れるという。
 
どのような電池なのか

 今回電気自動車に搭載した電池モジュールの寸法や重量は公開されていない。モジュールの推定重量は約50kg。約20cm角のアルミニウムを主成分としたパネル(電池セル)を50枚搭載しており、モジュール全体の長さは100cm近くあるようだ。Alcoaの説明によれば、パネル1枚当たりの走行可能距離は約32km。パネルごとに「ガソリンスタンド」で交換する形を採る可能性もあるとした。
 
どうやって実現したのか

 金属空気電池の概念自体は広く知られている。例えば、空気亜鉛電池は100年の歴史があり、現在でもボタン電池として広く使われている。
 
空気亜鉛電池の理論容量(重量エネルギー密度)は1.3kWh/kgであり、アルミニウム空気電池が実用化できれば、理論容量にして6倍の容量増を見込むことができる*2)。
 
*2) リチウム空気電池の理論容量はアルミニウム空気電池のさらに1.4倍と高い。研究開発が進んでいるものの、車載デモが実行できるようなユニットは製作されていない。リチウム空気電池では、充電が可能な蓄電池タイプに取り組む研究者も多い。
 
 Phinergyはアルミニウム空気電池と亜鉛空気電池の研究開発を進めている。同社の説明によれば、アルミニウムを利用した(空気電池ではない)電池は、アルミニウム金属負極と電解質正極が必要であり、正極が電池重量の70%を占めている
 
アルミニウム空気電池は正極を空気と置き換えたため、軽量化できたという。これが金属空気電池の理論容量が高くなる一般的な理由だ。
 
 亜鉛空気電池と比較すると、アルミニウム空気電池には歴史がない。
 
同社の説明によれば正極(空気極)を多孔質構造にして表面積を確保し、さらに酸素を還元する触媒作用を持たせないといけない
 
するとアルミニウムを使い切る以前に正極の寿命が来てしまう。二酸化炭素などが正極に悪影響を及ぼすためだ。同社は銀ベースの新触媒を開発することで、寿命を数千時間に延ばすことに成功したという。寿命が長いだけでなく、電気化学的な性能が高く、機械的な構造に柔軟性があり、リサイクルもしやすいという。
 
 今回のアルミニウム空気電池は、AlcoaとPhinergyが2014年2月に発表した協業の初の成果だ。両社はアルミニウム空気電池の材料の他、製造プロセスや製品化について協業している。
 
 
世界初!アルミニウム - 空気電池の二次電池化を実現
 
冨士色素株式会社
 
冨士色素株式会社(本社:兵庫県川西市、取締役社長:森 史郎、常務取締役:森 良平)は、金属 - 空気電池の1つであるアルミニウム - 空気電池を初の二次電池化実現に成功致しました。

【研究の背景】

近年、地球温暖化問題や、原油価格上昇などを背景に、自動車のエネルギー源などを電気エネルギーに転換していくことが注目されています。しかし、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池は、電気自動車やスマートグリッドに必要となる高性能の蓄電機能としてはエネルギー密度が不足しています。
 
我々は金属 - 空気電池の中で、最も材料として扱いやすく、安価なアルミニウムに注目しました。
 
アルミニウムは、他の二次電池の金属材料の候補と比較し、資源量も豊富です。また、二次電池として最高といわれるリチウム - 空気電池に次ぐ2番目の理論値容量があります(リチウム - 空気電池:11400Wh/Kg、アルミニウム - 空気電池:8100Wh/Kg)。

【研究のポイント】

1.資源的に豊富で安価なアルミニウムを電極材料とした新型蓄電池
 
2.リチウムなどの空気に酸化されやすく不安定な物質は一切使わないので、空気中で安定に作動し、また空気中で製造も可能
 
3.全ての材料が空気中で安定しているので非常に安全であり、リチウムイオン電池などのように爆発や燃焼する心配がない
 
4.理論的には二次電池として最高といわれるリチウム - 空気電池に次ぐ2番目の理論値容量がある

(リチウム - 空気電池:11400Wh/Kg  アルミニウム - 空気電池:8100Wh/Kg)

【研究内容】

本研究で作成されたアルミニウム - 空気電池の電池構造は、負極としてアルミニウム金属板を、電解液として水酸化ナトリウム水溶液を用いて、負極と正極である空気極と電解液の間に酸化物から構成されるアルミニウムイオン伝導体(タングステン酸アルミニウム)を組み合わせます。
 
このアルミニウム - 空気二次電池を空気中で0.2mA/cm-2の放電レートで放電すると、初期放電容量は5.3mAh/cm-2となりました。
 
また、30回目の放電容量も約4.4mAh/cm-2となり、放電容量が8割以上維持されているのでアルミニウム - 空気電池が二次電池として機能できることが証明されました。
 
現在までのアルミニウム - 空気電池は全て放電1回で使い切りの一次電池であり、二次電池として機能できることが証明されたのは世界初です。
 
電解質が水酸化ナトリウムの水溶液であり、他の電池構成部材も安価で安全なものであり、リチウムイオン電池などのように爆発や燃焼したりする心配が全くありません。また現在のリチウムイオン電池より安価に製造できます。
 
この成果は、2013年8月に英国王立化学会の学術誌RSC Advancesにオンライン掲載されました。(RSC Advances,2013,3,11547-11551)

【今後の課題】

電解液が蒸発しない構造に設計しましたが、実際は作成したアルミニウムイオン伝導体の酸化物の多孔性が原因で、実験中も電解液の補充が必要でした。電解液の蒸発の問題は今後クリアしていかなければならない課題です。

【今後の予定】

森 良平博士が今回開発した新しい構造の新型「アルミニウム - 空気二次電池」は1週間の充放電が可能でした。
 
今後は電解液をより安全で安価なNaCl、つまり塩水などを使用して検討する予定です。
 
またより伝導度の高いアルミニウムイオン伝導性を有するアルミニウムイオン伝導体なども使用してみます。そしてさらなる充放電時間の延長、容量の大型化を目指す予定です。
 

パークス天文台電波望遠鏡を17年間悩ませた「異常信号」とは?

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携帯電話 800 – 2000 MHz ▫ GPS衛星 1.2 – 1.5 GHz ▫ 衛星放送 12 GH 電波天文100 MHz ~ 1 THz。
 
45m望遠鏡は22GHzから230GHzまでの周波数帯域が観測可能という。モプラ望遠鏡、波長3ミリメートル(周波数 75-115 GHz)の電波。
 
そしてパークス天文台(1961年に建設の61m望遠鏡)、観測可能な周波数は400MHzから43GHz。
 
北海道大学苫小牧11 m電波望遠鏡 受信周波数帯は 2.1 - 2.5 GHz(S 帯)、7.7 - 8.2 GHz(X 帯)、8.1 - 8.6 GHz (X’帯)。
 
電子レンジ、2.45GHz。周波数を共用している無線LANや直下の2.4GHz帯アマチュア無線は電子レンジの影響ありとWikiにある。

 発生源は電子レンジだった──電波望遠鏡を17年間悩ませた「異常信号」
 
オーストラリアのパークス天文台を、17年もの間悩ませていた謎の異常信号。その原因がついに解明。信号の発生源は、電子レンジだった。
 
 2015.5.10 SUN   wired.jp
 TEXT BY DANIEL CULPAN
PHOTO BY SHUTTERSTOCK
TRANSLATION BY TAKU SATO/GALILEO
WIRED NEWS (UK)

 1969年に月面着陸の映像を中継し、オーストラリアで最も有名な電波望遠鏡と呼ばれるパークス天文台。
 
17年もの間、この天文台は異常な無線信号の影響に悩まされていたが、その原因がついに突き止められた。
 
信号を発していたのは、電子レンジだった。
 
天文台から半径5km以内の場所で、「Peryton」(ペリュトン)と名付けられた奇妙な信号の干渉が初めて見つかったのは、1998年のこと。
 
オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の科学研究所で天文学の責任者であるサイモン・ジョンストンによれば、奇妙な信号は年に1、2回発見され、当初は落雷が原因だと考えられていた。
 
しかし、2015年初めに新しい受信装置を天文台に設置したところ、周波数2.4GHzという強い信号が観測。この周波数は電子レンジと同じだ。
 
研究所ではすぐに電子レンジを使ったテストを行い、調理を終える数秒前にレンジの扉を開けると、レンジからの干渉が発生することが確認された。
 
地元では「The Dish」と呼ばれるこの望遠鏡施設のスタッフが、日中にレンジを使って昼食を温めていたようだ。
 
この干渉は望遠鏡がレンジの方向を向いているときにしか発生しないため、発生源を特定するのが困難だったという。
 
今回の調査結果は、王立天文学会が発行したドキュメント(PDF)に掲載されている。
 

大学法人化と論文数の急減?

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確かにそうである。2004年の大学法人化から急に雑用や書類書きが多くなり、研究や教育に避ける時間がなくなって来た。
 
また科研費の審査委員のレベルの低下(低俗化、自分らが関係するグループに多額に金を与える。)、院生ばかりの学会報告の面白くなさ、学術雑誌に大量に中国人の論文掲載で辟易など多くの問題が起こり、研究意欲が急速に落ちたのは事実である。JACSを見てもChem.Commを見てもChineseの論文で満ち溢れている。そんな雑誌に論文投稿する気にもなれない。
 
論文を出しても科研費取得ができないのであれば、論文を出さなくなる。また海外誌審査員に大量のアジア系が横行すれば、どうしても感情的な言い合いが起きる。知り合いの先生は”I will kill you!”と審査員に返事をしたほどである。
 
さらに大学院の授業なども若手教員にまかせ、1年生の講義などや実験指導もTAなどの参加で手を抜く始末である。
 
大学の教官基礎経費もまず中央で引かれ、次は所属部局で光熱費やジャーナル代で殆ど無くなる。設備更新費などすらなくなってしまう。一方で脚光の当たる領域では数億円の金は簡単に当たるのである。
 
それらの多額の経費は基礎的な資金から絞りだされたもの。勝手に研究をしてくれという気になる。お金の切れ目が縁の切れ目なのである。
 
多くの教員の研究は萎み、論文も出さず、研究費申請すらしなくなるのは止むを得まい。
 
論文にすべきデーターも大量に放置する事態になる(ネットが発達したので発表方法は多様化した)。大学法人化がすべてこのような事態を生んだとは言わぬが、文科省の科学政策、資金配分の誤りであろう。給料まで大きく減らされ、出張や院生らとの飲み会すらできないのが現状ではないか?
 
 昔のように、学会参加 → 審査員に取り入る → 科研費ゲット→というスキームが成り立ちにくい時代である(各分野の審査委員名も判明していた!九大の情報が良かった)。
 
法人化前を懐かしむわけではないが法人化から10年経過した2015年でどう評価する
 
blog.goo.ne.jp/toyodang/e/26f372a069cbd77537e4086b0e56d347
 
そして、資料の中で私が目を留めたのは、エルゼビア(Elsevier)社のスコーパス(Scopus)という学術文献データべ―スによる、日本の学術論文数の変化を示したグラフでした。
 
 今まで、私は、主としてトムソン・ロイター社の学術文献データベースにもとづいて分析し、日本の学術論文数が停滞し、国際シェアが低下していることを皆さんにお示ししてきましたが、エルゼビア社の学術文献データベースも、トムソン・ロイター社と並んで、世界の大学のランキング等にも採用されている、たいへん有名なデータベースですね。
 
 日本と海外諸国の最近の学術論文数の推移を示してあるのが下の図です。
 
米国と中国は他の国よりもはるかに多くの論文を書いており、スケールが違うことにご注意ください。
 
 さて、この図をみると、少し太めの赤線で示されている日本の論文数が、多くの国々の中で唯一異常とも感じられるカーブを描いて減少していますね。いつから減少しているかというと、国立大学が法人化された翌年の2005年から増加が鈍化して2007年から減少に転じています。他の国はすべて、右肩上がりです。
 
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  トムソン・ロイター社のデータベースによる分析(5年移動平均値)では、日本の論文数は少し早く2000年頃から停滞を示しており、エルゼビア社ほどはっきりと増減を示していません。
 
エルゼビア社では、トムソン・ロイター社ではすでに停滞している2003年頃から増加し、そして、2007年から減少に転じています。
 
 データベースによって、収載する学術誌の選び方や変更の仕方が違うので、二つの会社のカーブが多少異なっていることは不思議な事ではありません。ただし、データベースによって、その“くせ”のようなものがあり、一つのデータベースだけにこだわって分析をすると、過ちを犯すリスクがあると思います。
 
やはり複数のデータベースで確認することが、大切なことですね。
 
 トムソン・ロイター社のデータベースでは2000年頃から日本の論文数が停滞しているので、2004年からの国立大学法人化とは必ずしも一致せず、その原因についても法人化と必ずしも関係のないことも影響したのではないかと考えられてきました。
 
たとえばその前後から始まった国立大学教員の定員削減も原因の1つの候補ですね。政府支出研究費が頭打ちになったのも2000年頃からなので、大きな要因の一つであると思います。
 
 一方、エルゼビア社のデータベースでは、2004年の国立大学法人化の数年後から論文が顕著に減少しており、これを見ると、まさに国立大学法人化、あるいは、法人化の時期と一致して起こった何かが原因であることを思わせるデータですね。
 
減少に転じるのが2004年から少し遅れているのは、何らかの原因が論文数に反映されるのにはタイムラグがありますから、それで説明できるかもしれません。
 
 エルゼビア社のデータでは、唯一日本だけが異常なカーブを描いており、これは、徐々に、自然の流れで生じたことがらではなく、突然に、人為的・政策的に生じた現象であることを思わせます。
 
 そんなことから、裁量を増やしたたことが論文数の停滞~減少につながったのではなく、法人化と同時期になされたさまざまな政策、たとえば
 
運営費交付金の削減や、
新たな運営業務の負担増、特に
附属病院における診療負担増、
政策的な格差拡大による2番手3番手大学の(研究者×研究時間)の減少、
 
などが影響したのであろうと考えています。
 
 もっとも、トムソン・ロイター社のカーブとエルゼビア社のカーブのどちらが、研究力を真実に近い形で反映しているのかわからないわけですが、いずれにしても2000年頃から法人化後にかけて、日本の学術論文は停滞~減少傾向にあり、他国がすべて右肩上がりであることから、研究面での国際競争力が急速に低下したことは、まぎれもない事実と考えていいでしょう。
 
このような論文数減少のカーブを描いた国立大学法人化第一期(2004~09)において、国立大学法人評価がなされ、その点数によって運営費交付金が大学間で傾斜配分されても、いったいどういう効果があるの?と問いたくなりますね。
 
国立大学法人評価やそのインセンティブは、国立大学全体としてのパフォーマンスを向上させることが目的であると思いますが、法人化第一期の国立大学の研究のパフォーマンスは下がっているわけですからね。
 
さて、いつもご意見をいただくDさんから、今回もご意見をいただきました。
 
 「国立大学への運営費交付金の削減が研究機能の低下につながり、それが優れた論文(研究力の一つの尺度)の数を減少させているということは、私なりに理解できるのですが、それなら来年から交付金の額が増えれば解決かというと、そう簡単にいくのでしょうか?研究費以外の要因はどうなのでしょうか?」
 
ls.toyaku.ac.jp/~oshimat/toyaku/2009-2.ppt
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大学の研究費
f.waseda.jp/atacke/kakenQA
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「一番難しい魚」 イトウ、自宅で人工授精 小樽の元教員(78)

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色々なノウハウや苦労があるのであろうが、お見事である。こういう人材が居る限り日本は大丈夫であろう。
 
イトウ、自宅で人工授精 「一番難しい魚」 小樽の元教員
 
05/10 05:00、05/11 18:31 更新   dd.hokkaido-np.co.jp
 
 イトウの繁殖に取り組む元高校教員の平野井篤さん(78)が9日、小樽市桜の自宅の養魚池でイトウの人工授精を行った。
 
小樽水産高の海洋同好会の生徒7人も見学に訪れ、イトウに麻酔をかけて卵を取り出す作業などを興味深そうに見守った。
 
 平野井さんは厚岸水産高などで実習船の船長を務め、1989年に小樽水産高に赴任。
 
学校の近くにきれいなわき水があると気付き
 
「これまでは魚の生命を奪ってきたが、今後は育てることをしたい」
 
とニジマスの人工繁殖を始めた。翌年からは
 
「一番難しい魚に挑戦しよう」
 
とイトウの飼育を開始。自宅近くを流れる沢水を用い、妻の孝子さん(75)と協力してイトウの繁殖を成功させてきた。
 
 この日はメス2匹から計約3千個の卵をザルに採取。繁殖期を迎えて腹の赤く染まったオス2匹の精子をかけ、水に浸して受精させた。
 
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「25年以上イトウを育てているが、これほど鮮やかに腹が赤くなったのは初めて」
 
と平野井さん。順調にふ化すれば、同校に稚魚の一部を贈る予定という。
 
 小樽水産高の生徒はイトウを池から引き揚げる作業を手伝い、メスから卵を絞り出す作業も体験。
 
3年の竹谷湧志さん(17)は金色の卵がきらきらとこぼれ落ちる様子に
 
「生命の尊さを感じる。ふ化したら一生懸命育てたい」
 
と話した。
 
(市村信子)
 

2015年法科大学院の惨憺たる状況、入学者1人も!

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この時期はいつも法科大学院の話である。
 
酷いものです、大学院とは言えない惨憺たる状況( 入学者数が定員の半数以下が40校、23校は入学者数が 10人未満)に法科は落ち込んでしまった。定員を無造作に増やした文科省に責任がある。
 
文科省は競争倍率(受験者数÷合格者数)2倍という基準を,「厳格な入学 選抜」が行われていると認められる最低限の基準と位置づけは法科以外の大学院でも崩れている。定員が多すぎるのである。

法科大学院、入学者1人も…入試9割超定員割れ
 
2015年05月11日 21時49分   読売
 
 今年度の法科大学院入試で、54校のうち93%にあたる50校で定員割れだったことが、文部科学省の調査でわかった。
 
 定員割れの学校が9割を超えたのは3年連続。
 
 今年度入試では新たに13校が募集を停止し、54校の総入学定員は3169人。受験者数は9351人で、法科大学院が創設された2004年度以降初めて1万人を割り込んだ。
 
受験者数を合格者数で割った実質的な「競争倍率」は1・87倍で、過去最低となった。
 
 実際の入学者は2201人で、定員充足率は平均で69%。大学別で定員充足率が最も低かったのは
 
愛知学院大の5%で、定員20人に対して入学者は1人
 
静岡大と東洋大はともに10%で、いずれも定員20人に対し入学者はそれぞれ2人だった。
 
これら3校を含む計5校は、来年度からの募集停止を発表している。
 
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blog.livedoor.jp/bbgmgt/archives/1017999646
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アゾ化合物とピレンエキシマー蛍光

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アゾ化合物とアゾメチン化合物(Schiff塩基)のテーマは学部生4年からのテーマの一つである。何か新しい発見はあるのかな?
 
一つ目の研究はアゾベンゼンとアルコールをPdナノ粒子上のTiO2で光照射(>300nm)して2級アミンを高収率(>80%)で得たという報告。
 
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2つ目はSchiffBase2座配位子にピレンを導入しておきHg2+イオンとの錯生成でエキシマー検出(Turn-on detection)がされるという、いつものパターンの研究であるが面白い。SH基ではなくてOH基で私も実験していたのであるがC=N部分の加水分解でTurn-on蛍光は数秒で消えるのが難点であったことを思い出した。
 
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エアバッグと爆薬硝酸グアニジン

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硝酸グアニジン  Guanidine nitrate
 
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ガスジェネレータや固体ロケットの燃料・推進剤に使用される高エネルギー燃料である。化学式はCH6N4O3、構造はH2N-(C=NH)-NH2・HNO3
 
爆速は4495m/s(0.8)、トラウズル値は43。アルコールや水に可溶で、急激な加熱や衝撃により爆発する。
 
タカタの使う硝酸アンモニウムと異なり硝酸グアニジンは転移がないという。
 
グアニジンカチオンハカルボン酸アニオンとの分子認識研究にも使われる(detailedresult.php?img=2956098_ijms-11-03334f3&req=4)。
 
Binding pattern of the guanidine moiety toward carboxylic and phosphate anions deduced from a guanidine-nitrate complex X-ray structure.

Mentions: The guanidine unit is present in the arginine side chains and is involved in the binding and recognition of ionic substrates, in addition its important function in maintaining protein tertiary structure.
 
The reason for the strong interaction, especially with the oxy-anions, lies in the binding pattern featuring two parallel hydrogen bonds in addition to the electrostatic attraction (Figure 3). Otherwise, the guanidine moiety is an attractive group of artificial receptors due to its low acidity (pK = 13.5) which maintains its cationic state in a wide pH range. The X-ray structure of a guanidine-nitrate complex has been solved . As an analogy, a carboxylic and phosphate complex could be proposed.
 
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エアバッグと硝酸グアニジン
 
 以下はgendai.ismedia.jp  2015年05月12日(火) 町田 徹 町田 徹町田徹「ニュースの深層」から

深刻なのは、タカタ以外のエアバッグメーカーすべてが使っている硝酸グアニジンという火薬も、経年劣化と無縁でないことが明らかになりつつあることだ。
 
こちらの場合は、タカタ製のような異常爆発ではなく、不発、つまり爆発しないリスクがあるらしい。つまり、いざという時、エアバッグが膨らまず、人間を守るクッションの役割を果たさない懸念があるというのである。
 
部品代に加え、工賃が嵩む可能性も

関係者によると、こうした事態の深刻さに気付いた国土交通省は、水面下で対策の検討を始めたという。
 
今秋にも、審議会、研究会などの場を通じて、エアバッグを膨らませる基幹部品であるインフレーターの経年劣化に対応した定期交換ルール作りが行われる可能性が出てきている。
 
具体策としては、道路運送車両法に基づく自動車検査登録制度(車検)の際に、毎回ではないが、有料で火薬の入ったインフレーターの交換を行う制度作りが有力という。
 
インフレーターそのものは1000~3000円程度だが、自動車の方はこれまでエアバッグを交換する前提で設計されていないので、車によっては工賃が嵩む可能性がある。
 
エアバッグは、引き続き、火薬や爆薬、もしくはそれらを使った火工品の製造、販売、貯蔵、使用などを厳しく規制する火薬類取締法の対象外とし、新たに規制対象に加えることはしないとみられる。
 
航空機の場合、エアバッグは火工品として同法の規制を受け、取扱者や保管場所を指定して認可を取得する必要がある。
 
が、マイカーの部品の扱いとしては、煩雑になり過ぎるためだ。
 
考えてみれば怖い話だが、湿気に弱く、経年劣化が避けられないエアバッグをメンテナンスフリーの部品と信じて、整備せずにマイカーに乗り続けるのはあまりにも危険なことだったと言わざるを得ない。
 
まさに、知らぬが仏だったのである。
 

銀河宇宙線、脳内情報伝達ネットワークが損傷?

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これが多いと雲ができやすく、地球の大気温度とも関連でしょう。太陽活動が小さくなるとGCR被爆が大きい。脳内ネットワークもさりながらDNA自体へも相当なダメージがあるわけで、地球の電磁バリアーを越えて外に出ることは不可能であろう!
 
skepticalscience.com/cosmic-rays-and-global-warming-advanced
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 Galactic cosmic rays; GCR
 
Wiki
 
 外部から太陽系へ入り込んだ高エネルギー荷電粒子のことである。この銀河を由来とする宇宙線は、
 
1. 陽子、
2. 電子、
3. 完全にイオン化した軽元素の核
 
からなり、地球大気中において宇宙線による核破砕の強力な発生源
 
銀河宇宙線が脳にダメージ与える恐れ、有人宇宙探査の障害にも
 
2015年05月11日 16:44 発信地:マイアミ/米国 【5月11日 AFP】
 
火星や小惑星など宇宙のかなたでの有人探査は米航空宇宙局(NASA)の最優先ミッションの1つだ。だが、1日に発表された米大学のマウスを用いた実験結果から、放射線に長期間さらされることで脳が永続的なダメージを受ける可能性が示唆された。
 
 
米科学誌「サイエンス・アドバンシズ(Science Advances)」に論文が掲載されたこの実験研究は、カリフォルニア大学アーバイン校(University of California, Irvine、UCI)のチームが研究用のマウスを用いて行ったもの。
 
長期間の宇宙飛行で飛行士がさらされる銀河宇宙線に似た高エネルギー荷電粒子にさらしたマウスに中枢神経系の損傷と認知機能障害がみられたという。
 
UCI医学部の放射線腫瘍学教授で同実験論文の主筆者、チャールズ・リモリ(Charles Limoli)氏は
 
「この結果は、2~3年かけて火星への往復飛行を行う宇宙飛行士にとって好ましいニュースではない」
 
と話す。
 
「宇宙飛行中、任務遂行能力は落ち、記憶力も低下、状況認識力や集中力が失われるなど、ミッションに必須な活動に影響を与える可能性があるほか、高エネルギー荷電粒子にさらされたことで、認知機能への悪影響はミッション終了後も一生、続く恐れがある」
 
と指摘した。
 
現在、国際宇宙ステーション(International Space Station、ISS)の滞在任務は各国の宇宙飛行士が約6か月ずつ交代で行っているが、今年3月にはISSでの長期滞在ミッションが人体と精神に与える影響を試験するため、米国人宇宙飛行士のスコット・ケリー(Scott Kelly)氏とロシア人宇宙飛行士のミカエル・コニエンコ(Mikhail Kornienko)氏が初めて1年間の長期滞在を開始した。
 
NASAは2030年代に人類を火星に送る目標を持っている。しかし現時点の技術は実現可能な域に達していないし、そうした宇宙飛行の人体への安全性も疑問だとする懐疑的な見方もある。
 
 サイエンス・アドバンシズに掲載されたカリフォルニア大チームの研究では、米ブルックヘブン国立研究所(Brookhaven National Laboratory)内にあるNASA宇宙放射線研究所(NASA Space Radiation Laboratory)で実験用マウスに6週間、荷電粒子を照射した。
 
その結果、イオン化した酸素とチタンにさらされてマウスの脳に炎症が起き、神経細胞間の信号伝達が阻害された。
 
science.nasa.gov
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荷電粒子の照射によって脳内の情報伝達ネットワークが損傷し、神経細胞の信号伝達機能が妨げられたのだ。
 
荷電粒子が「弾丸のように」神経細胞の樹状突起を直撃し、他の神経細胞などとの接続を切断したという。
 
「アルツハイマー症などでみられる認知機能の低下は、樹状突起の損失と関連があることはよく知られている」
 
と論文は指摘している。
 
学習能力と記憶力のテストでも荷電粒子を照射されたマウスは通常のマウスよりも成績が劣り、新しい状況に直面すると混乱しやすいという結果が出た。また照射を受けたマウスは好奇心と活発さに欠けたという。
 
こうした結果から研究チームは
 
「マウスの脳に見られた神経細胞の変化が宇宙飛行士の脳でも起きれば、予測不能な状況への対処能力や空間認識能力、情報想起力などが損なわれる恐れがある」
 
と指摘している。
 
マウスの知能に生じたものと同様の問題が人間でも現われるまで数か月はかかるかもしれない。だが、火星への有人ミッションに要する年月は少なくとも1年半はかかるだろう。
 
リモリ教授は、有人宇宙船の一部の区画の防御機能を強化する対策があり得るとした一方、高エネルギー荷電粒子は常に存在し、これを完全に避ける方法はないと付け加えた。
 
一方、ISSは地球を保護している磁気圏内の軌道を周回しているため、宇宙飛行士が長期滞在しても銀河宇宙線にさらされる心配はないという。
 
(c)AFP
 

お利口さんエゾシカ、馬と一緒でハンターから逃れる!

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お目当てはウマい牧草 北海道・日高の牧場、エゾシカ食害急増
 
05/12 16:00 【日高】dd.hokkaido-np.co.jp
 
サラブレッドが草をはむ中で、わが物顔で寝そべる十数頭のエゾシカ―。
 
日高管内日高町のある軽種馬牧場で、数年前からよく見られる光景だ。
 
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この牧場の従業員によると、シカの群れは冬場など一時的に姿を消すが、牧草を食べるために柵をくぐるなどして戻ってくる。
 
柵の改修にはコストや手間がかかり、なかなか踏み切れないという。従業員は
 
「馬と一緒にいると、ハンターに撃たれたりせず安全だと学習しているようだ」
 
とも話している。
 
 道によると、日高管内のエゾシカによる食害の被害額は、2007年度の5億3千万円から急増しており、13年度は9億1千万円を上回った。その約8割が牧草だ。
 

NIH研究,腸内細菌のコロニーで個人を特定

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腸内菌の意外な意味を示す研究が最近続いている。大腸の役割も単なる水分吸収のみではないであろう。
 
科学捜査の新たな「指紋」、体内細菌群で個人特定の可能性 米研究
 
2015年05月12日 11:21 発信地:マイアミ/米国
 
 【5月12日 AFP】
 
腸内バクテリアなどの個人の体内や皮膚上に生息する細菌のコロニーは、指紋と同様に個人を特定する手がかりとなる可能性があるとの研究結果が11日、米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表された。
 
体に生息する細菌に基づいて個人をどの程度識別可能かについて調べたのは、米ハーバード大学(Harvard University)が主導した今回の研究が初めてだ。
 
体内細菌は、個人の年齢、食事、居住地、健康全般などによって大幅に異なる可能性がある。
 
論文の第一執筆者で、同大のエリック・フランゾーサ(Eric Franzosa)研究員(生物統計学)は
 
「ヒトDNAサンプルをヒトDNA『フィンガープリント(指紋)』データベースに関連付けることは、法遺伝学の基礎を成すもので、現在は数十年の歴史を持つ研究領域の一つとなっている」
 
と語る。
 
「人体に生息する細菌のDNA配列を用いることで、ヒトDNAサンプルを必要とせずに、同種の関連付けを行えることを明らかにした」
 
便サンプルは特に信頼性が高いことを研究チームは発見した。サンプル採取から1年後に、腸内バクテリアによって全体の最大86%の人々を特定できた。
 
皮膚サンプルの信頼性はこれより低く、サンプル採取1年後に全体の約3分の1の人々を個人照合できたという。
 
だが、サンプル照合が不可能なことはあっても、誤認識はほとんど発生しなかった。大抵の場合、照合ができるかできないかのどちらかで、違う人が特定されることはめったになかった。
 
 倫理面の問題提起も
 
今回の研究は、米国立衛生研究所(US National Institutes of Health、NIH)が主導する「ヒト・マイクロバイオーム・プロジェクト(Human Microbiome Project、HMP)」に便、唾液、皮膚などのサンプルを提供したドナー242人のうちの120人のデータに基づくものだ。
 
ドナーのマイクロバイオーム(細菌叢、さいきんそう)に基づく個人コードを生成するため、コンピューター科学アルゴリズムが用いられた。
 
この個人コードに対して、追跡調査時に採取した同一人物のサンプルおよび別人のサンプルとの照合を行った。
 
研究チームによると、ヒトマイクロバイオームのサンプルを複数のデータベースで横断的に照合することが可能であることが今回の研究で判明したという。
 
だが研究チームは、倫理面の問題提起も行っており、今回の手法を実践することで、性感染症の有無などの取り扱いに注意を要する個人情報が暴露される恐れがあると警鐘を鳴らしている
 
。性感染症は、被験者自身のDNAや同意がなくても、マイクロバイオームから検出可能だ。
 
論文主執筆者のハーバード大のカーティス・フッテンハワー(Curtis Huttenhower)准教授(計算生物学・生物情報学)は
 
純粋に細菌のDNAから情報プライバシーに関する懸念が生じる可能性は非常に低いとはいえ、そうした問題が理論的に発生する可能性があることを研究者らが理解しておくことが重要になる」
 
と話している。
 
(c)AFP

火星の日没はDeepブルー?

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火星の日没はブルー?
 Mars Rover Shows Blue Sunset on the Red Planet
 
May 11, 2015, 9:50 AM ET
By ALYSSA NEWCOMB     abcnews.go.com
 
Sunset on Mars looks drastically different than the warm colors seen on Earth.
 
NASA's Mars Curiosity rover sent back a stunning image of a deep blue sunset on the Red Planet as it faded into the Martian horizon.
 
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 "The colors come from the fact that the very fine dust is the right size so that blue light penetrates the atmosphere slightly more efficiently,"
 
 Mark Lemmon, a member of Curiosity's science team, said in a statement.
 
"When the blue light scatters off the dust, it stays closer to the direction of the sun than light of other colors does,"
 
he said.
 
 "The rest of the sky is yellow to orange, as yellow and red light scatter all over the sky instead of being absorbed or staying close to the sun."
 
Curiosity got to work on Mars in August 2012, where it has been studying the planet's terrain and environments, sending back information to Earth after each Martian day lasting 24 hours, 39 minutes.
 

ユンボで作業中、銅鐸発見!淡路

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化学の研究でもこのような大発見に出会うことがある。私も子供時代は学校の裏手の土手で古代のヤジリを見つけていたものです。
 
「金属ごみかな?」…重機で作業中、偶然気付く
 
2015年05月20日 07時29分   読売
 
 イメージ 1兵庫県南あわじ市(淡路島)で見つかった7個の銅鐸。
 
 今回の発見は、全くの偶然から生まれた。
 
 第一発見者は、西田達さん(51)。西田さんによると、4月8日朝、副工場長を務める南あわじ市の砂利加工会社「マツモト産業」の工場で、重機を使って高さ約5メートルの砂山から砂をすくった際、大きな塊があるのに気付いた。
 
 「金属ごみかな?」
 
と思い、引き出してみると、全長30センチほどの釣り鐘状の金属の物体。
 
ずしりと重く、表面には青サビが付着し、中に砂が詰まっていた。
 
「歴史の本で見たことがある」とスマートフォンで調べ、銅鐸とわかった。
 
大小2個が「入れ子」の状態になっていたが、土を落とした際に外れたという。
 
 同社によると、砂は工場から約10キロ北西で、海岸から1キロほど内陸の同市松帆地区の田んぼなどから採取。
 
7メートルほどの深さまで掘って、いったん資材置き場に置いた後、工場に運んだという。
 
地区の砂は細かく質が良いことで知られる。社長の松本康宏さん(70)は
 
「よく壊れずに残っていた。長い間、砂が守っていたのでは」
 
と話している。
 
 
 銅鐸に沸く神話の島…「まだ埋まってるのでは」
 
2015年05月20日 13時04分    読売
 
「まだ砂の中に銅鐸が埋まっているのでは」――。
 
 兵庫県南あわじ市で弥生時代の銅鐸7個が見つかり、県教委などが発表した19日、調査に当たった職員らは
 
「古い時代の銅鐸で全国的にも珍しい」
 
と興奮気味に説明した。一度に出土した数としては全国で4番目。発見を聞いた住民らは
 
「やはり国生み神話の島だ」
「銅鐸を街の活性化につなげたい」
 
などの声が上がっていた。
 
 記者会見は、銅鐸が出土したとみられる南あわじ市松帆地区近くの湊市民交流センターで開かれ、報道関係者約40人が出席した。
 
 砂がついたままの青緑色の銅鐸が並べられ、市埋蔵文化財調査事務所の定松佳重・調査員や県教委文化財課の山下史朗・副課長らが説明。
 
自社工場に搬入した砂の中から銅鐸を見つけた砂利加工会社「マツモト産業」の松本康宏社長(70)も同席した。
 
 松帆地区は海に近く、弥生時代には砂丘のような地形だったといい、建材用の良質な砂が採れることで知られる。定松調査員は
 
「同社は地区内の古津路、櫟田のいろんな場所から砂を買っており、銅鐸が埋められた場所は今のところ、特定できていない」
 
と話した。
 
 山下副課長は
 
「松帆古津路で1966、69年に出土した銅剣計14本と並び、今回の銅鐸も非常に古い年代のものだ」
 
と説明。
 
今後、本格的な調査を行う方針。
 
 松本社長は
 
「会社の砂から銅鐸が見つかり、驚いた。光栄で名誉なこと」
 
と述べた。
 
(斎藤剛、早川保夫、上野綾香、森安徹)
 
 

3種のサプリの過剰摂取でガンリスク?

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3 Things People Get Completely Wrong About Vitamin Supplements

 By CYNTHIA SASS, MPH, RD, Health.com
May 13, 2015, 3:24 AM ET       abcnews.go.com

 Home> Health 3 Things People Get Completely Wrong About Vitamin Supplements
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May 13, 2015, 3:24 AM ET
Getty Images/Cultura RF

You may have seen a concerning headline recently about dietary supplements. Research presented at the American Association for Cancer Research Annual Meeting suggested that taking supplements doesn’t curb cancer, and taking more than needed may actually drive up cancer risk. Specifically, researchers concluded that
 
“taking more than the recommended daily allowance of folic acid, Vitamin E and beta-carotene were all shown to increase cancer risk.”

 イメージ 1The interest in research on supplements and cancer began 20 years ago, when scientists observed that people who ate more fruits and vegetables tended to have less cancer. Researchers wanted to find out if taking supplemental doses of vitamins and minerals would further reduce the chances of developing various forms of this disease.
 
イメージ 2They found that in some human studies, cancer risk actually increased while taking supplements.
 
 
 
chemistry.stackexchange.com/questions/13866/how-does-neutralization-of-free-radicals-by-beta-carotene-work
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For example, beta-carotene supplements tended to up the risk of both heart disease and cancer in people who smoke or drink heavily; and folic acid—which was thought to help reduce the number of polyps in a colon—increased the number in one trial.
 
twice.se/halsa-vitamin-e-alfatokoferol.
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Scrutiny has also been directed at supplements recently for findings about products being mislabeled or even tainted.
 
So what does all of this mean? Should you chuck your supplements? I don’t think so—at least not across the board—but there are common misconceptions that may translate into incurring more risks than benefits. Here are three biggies I see, and my advice about how to be sure the supplements you take are right for you.

 イメージ 4Supplements aren’t a fix for a bad diet
 
Optimal nutrition is multifaceted. It involves getting the right balance and amounts of protein, good fats, healthy carbs, fiber, fluid, vitamins, minerals, and antioxidants, and timing is also key. Simply popping a multivitamin or other supplements can’t possibly make up for an inconsistent diet or unhealthy habits, like regularly skipping meals or overeating. To really protect your health, it’s all about the big picture. Here’s an analogy I sometimes use with clients: if your car’s engine is overheating and the transmission is shot, pumping in premium gas won’t make it run smoothly.
 
More isn’t always better
 
If vitamin C helps support immunity, it may seem like megadoses would offer even more protection. But the truth is overdoing it on nearly any nutrient can lead to health risks.
 
Large supplemental doses of vitamin C can cause cramps ((筋肉の)けいれん,こむら返り)and diarrhea (下痢) and under certain conditions, this antioxidant may act as a pro-oxidant and thus trigger DNA damage. Nearly anything you consume in an amount that far surpasses your body’s needs may create risk. While it’s rare, this is true even for water (it’s called water intoxication). Balance—no shortfall and no surplus—is always optimal.
 

Natural can be harmful
 
One myth I hear often is that natural substances can’t possibly be harmful. Clearly excess can be dangerous, but natural substances can also carry risks even in moderate doses. For example, kava, often used as a sleep aid or to reduce anxiety, has been linked to liver toxicity; St. John’s wort, used for depression, interacts with several medications including birth control pills, and can decrease their effectiveness; and yohimbe, touted as an aphrodisiac, has been tied to high blood pressure, anxiety, dizziness, nervousness, and sleeplessness.
 
  The bottom line
 
I don’t believe that all supplements are a waste of money. But I do believe that they should be used, as their name indicates, as supplements to an overall healthy diet, or when it would difficult to obtain the amount you need from food alone, which is often the case for vitamin D, probiotics, or omega-3 fatty acids. I also believe that a supplement regime should be highly personalized.
 
There should be clear benefits without unnecessary risks, which means careful consideration to how much and how often they’re consumed, as well as any potential interactions with existing health conditions, personal and family medical history, over-the-counter and prescription meds, and other supplements. How do you figure all of this out? Talk to your doctor, or consult with a registered dietitian nutritionist. For supplementation, one size definitely does not fit all.
 
Cynthia Sass is a registered dietitian and Health’s contributing nutrition editor. She privately counsels clients in New York, Los Angeles, and long distance, and is the sports nutrition consultant to the New York Rangers NHL team and the New York Yankees MLB team.

 

マックのポテトは「17の成分」から出来ていた!

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イメージ 1子供達や若者らに為された壮大なマックの実験は、今後どのような非健康的な結果を生むのか?
 
マックのポテトは17成分からか!驚きました。
 
どうりで冷めても何時までも柔らかく食べやすいわけです。
 
実際に油だけで揚げたポテトを食べて御覧なさい。時間が経つと硬く食べられたものではありません!
 
この驚きのデーターをマックは良く公表したものです。私は、毒とわかっていても1ヶ月に1度位は食べてみます。コーラは1週間に1度ほど!
 
イメージ 3 イメージ 2酸性ピロリン酸ナトリウム」(色の保持)

   「ポリジメチルシロキサン」(消泡剤)主骨格の結合が強いことから耐熱性が高く、また生理活性が低いことから生体毒性が小さいとは言うが?
 
 
 
iza.ne.jp/kiji/economy/news
 
「マック=健康に悪い」
 
という万国共通のイメージをどうにか払拭するために透明性をアピールしようと、消費者の疑問にバンバン答えますという主旨で製法や成分などを積極的に公開したのだが、それがかえって逆効果になってしまったのである。
 
 例えば、マックフライポテト。これまで
 
「何カ月放置をしても腐らない」
 
などとまことしやかに囁かれていたこのポテトは「17の成分」からできているらしい。
 
 さすがに切ったジャガイモを揚げただけではないことは薄々勘づいていたが、改めて
 
「酸性ピロリン酸ナトリウム」(色の保持)、
「クエン酸」(保存料)、
「ポリジメチルシロキサン」(消泡剤)
 
などの化合物を羅列されても、
 
「いやあ、これで安心して食べれますよ」
 
となるわけもなく、かえってエグい印象を与えてしまったのだ。
 
 日本マクドナルドの創業者である藤田田氏は
 
「ダイヤモンドに限らず、怪しげなものは売れる」
 
という明言を残した。
 
人というのは、どうしても怪しげな光を放つものに惹きつけられるのでそれをビジネスに活用せよという意味のようだ。
 
 確かに、マクドナルドもかつてはそんな光を放っていた。
 
白塗りピエロのキャラクター、ドナルドをつかった「マックは子どもの味方」というあざといイメージ戦略、何が入っているの分からないハンバーガーなどかなり怪しげではあったが、それはそれで強烈なインパクトがあった。
 
だが、今は違う。米国の市民団体から
 
「子どもを不健康な食品に誘導した」
 
とバッシングされたことでドナルドPRを自粛し、日本でもCMから消えた。
 
さらにマックの商品はどれも体に良く安全だと猛アピール、ついにはまったく客層の異なるスタバのように、全店禁煙を宣言してしまうのだ。
 
 その一方で「¥100マック」やら「妖怪ウォッチ」とさまざまな施策をうっているが、誰がターゲットかまったく見えてこない。
 
ファミリー層は安かろう悪かろうに不安を感じ、カフェとして利用していた個人客も居心地の悪さにそっぽを向き始めている。
 
つまり、消費者は「マクドナルド」そのものが信じられなくなってきているのだ。
 
 創業者の言葉に従えば、怪しげなものは売れるが、「怪しいもの」は売れない。
 
 日本マクドナルドは自分たちの存在意義から考え直すべき時期にきているのかもしれない。
 
原料     ameblo.jp/wake-up-japan/entry-11582746530
 
ジャガイモ、キャノーラオイル、水素添加大豆油、ベニバナ油、自然調味料(植物由来)、ブドウ糖、酸性ピロリン酸ナトリウム(色の保持)、クエン酸(保存料)、ポリジメチルシロキサン(消泡剤)

イメージ 4揚げ油(キャノーラオイル、コーン油、大豆油、水素添加大豆油、THBQ:tert-ブチルヒドロキノン、クエン酸、ポリジメチルシロキサン)

調味料(ケイアルミン酸ナトリウム、ブドウ糖、ヨウ化カリウム)
 遺伝子組み換えのもの(キャノーラオイル、コーン油、大豆油)や水素添加されたもの(大豆油)、化学的保存料や消泡剤(THBQ、クエン酸、ポリジメチルシロキサン)、そして人工着色料(酸性ピロリン酸ナトリウム)など。

マクドのポテトにこれだけの原料が含まれているのを知っている人など、どれほどいることだろう。
 
マクドナルド社による情報開示キャンペーンのおかげで、人工的な食べ物と本物の食べ物の違いがわかる人が増えてくれることを祈ってやまない。
 

GM酵母からモルヒネ

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イメージ 12つの水酸基(芳香性とアルコール性)とN-Meアミンの存在。
 
遺伝子操作した酵母からモルヒネ、違法製造の恐れも=研究
 
2015年 05月 19日 15:06 JST[ニューヨーク 18日 ロイター]
 
家庭で培養した酵母菌と砂糖からコデインやモルヒネなどの薬物が精製できてしまう時代が近く来るかもしれない。
 
国際研究チームが学術誌ネイチャー・ケミカル・バイオロジーに精製方法を開発したとするレポートを掲載した。
 
イメージ 2この方法はまだ効率的とはいえず、30ミリグラムのモルヒネを精製するのに遺伝子組み換えを行った酵母菌300リットルが必要だという。
 
ただ、マサチューセッツ工科大学(MIT)のクリストファー・ボイヒト氏は記者団に、技術改良は十分手に届く範囲で、
 
「窓辺に置いて砂糖で育てた酵母培地」
 
イメージ 4からモルヒネなどを精製できるようになる可能性があると述べた。
 
同氏は今回の研究には加わっていない。
 
イメージ 3モルヒネなどの鎮痛剤は分子構造が複雑で、ケシなどの植物から抽出するほかなく、これまで市販の物質で精製することは不可能とされている。
 
専門家はネイチャーに掲載された解説記事で、自家醸造ビールのキットと大差ない道具で違法薬物を簡単に製造できる恐れがあると指摘している。
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