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法科大学院の定員削減が加速

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司法試験合格者1500人目標 政府、志願者減受け提言案
 
05/21 12:46、05/21 13:23 更新   dd.hokkaido-np.co.jp
 
 政府の法曹養成制度改革推進室は21日、司法試験の年間合格者数について
 
「現状より減ったとしても1500人程度を下回らないよう取り組むべきだ」
 
とする提言案を公表した。
 
政府は既に3千人程度を目指すとの計画を撤回
 
提言案は当初の数値目標を大幅に下方修正した形だ。
 
イメージ 1 昨年の合格者は約1800人。
 
これより300人程度の減少を容認したと取ることもでき、法科大学院の定員削減が加速しそうだ。
 
 提言案は、法曹志願者が減少している現状を踏まえ
 
「何の措置も講じなければ1500人を下回ることになりかねない」
 
と指摘。
 
弁護士の活動領域拡大や法科大学院の改革に向けた取り組みを求めた。

増える駅弁大学ではなくて、100円朝食提供

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どんな大学でも中退者は5%は出る。朝起きれない、食事をとらない学生、授業に集中できない学生達を放任はできない!
 
大学内に親代わりで日々の生活を教員らと一緒におくるの建物も必要なのではないか。生活態度が治るまで面倒を見る。
 
昔のように教授の家に書生を数人いても良いではないか。
 
 
増える大学の100円朝食 授業出席率向上や中退者出さぬため
 
2015.05.21 11:00  news-postseven.com
 
「朝ごはん」を用意する大学が全国で相次いでいる。
 
たとえば東京経済大学では「100円朝食」が通年で提供されており、連日1限前のキャンパスが盛況となっている。
 
期間限定ではあるものの、早稲田大学や慶應義塾大学、明治大学と言った有名私大でも実施されている。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏がこういった状況が各所で発生している理由について分析する。
 
「大学全入時代にあって多くの大学で志願者が減るなか、朝食を無料、あるいは低価格で提供することで、
 
“うちの大学は学生の生活面までケアしている”
 
ということを保護者にアピールして学生を囲い込む狙いがある。今のところはまだ志願者の増加には結びついていませんが、保護者の心証は良いようです」
 
 東京経済大学では地方などに赴いて保護者会を開いているが、その際に保護者から数多く寄せられるのが
 
「息子はきちんと食べているのか」
「学校に行っているかが心配」
 
というわが子を気遣う声だという。それは果たして大学に委ねることなのだろうか
 
 別の理由もある。
 
朝食を大学で食べることには午前中の授業の出席率の向上を図ったり、友人とコミュニケーションをとる機会を増やしたりする意味もあるのだという。
 
「志願者の確保と並んで大学にとって重要なのは、中退者を出さないことです。年間で100万単位の授業料を納めてくれる学生を失えば経営面で大きなマイナスとなる。
 
毎日きちんと授業に出席させ、学内コミュニティーからドロップアウトさせない目的があるのです」
 
(石渡氏)
 
 それが大学のブランドを守ることにつながるようだ。石渡氏が続ける。
 
「泥酔して救急車で病院に運ばれるなど、学生が問題行動を起こせば大学のイメージダウンになってしまう。
 
大学は学生の風紀を正すことで、そうした事態を未然に防ぎたいのです。
 
格安の朝食を提供し、規則正しい生活習慣を身に付けさせるのにはそうした意味合いもあるのです」
 
 大学の涙ぐましい努力は批判すべきものでもないが、それにしても過保護すぎないだろうか。
 
「学生は自分で知る努力をしなければならないのに、今の若者たちは誰かに教えてもらわなければそれができない。
 
たとえ過保護だといわれようとも、
 
“規則正しい生活をして、問題を起こしてはいけません”
 
ということを懇切丁寧に教えなければならないのです」
 
(石渡氏)
 
※週刊ポスト2015年5月29日号

30代のシェークスピア? 英歴史家が肖像画を「発見」

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作風が哲学的というか心理学的というか欧州においては特異的な作家である。
 
30代のシェークスピア? 英歴史家が肖像画を「発見」
 
2015.05.21 Thu posted at 13:29 JST (CNN)
 
英国の研究者がこのほど、1598年の植物図鑑の表紙に描かれた人物がシェークスピアだったことが分かったと発表した。
 
英誌「カントリーライフ」が画期的な発見として最新号に掲載した。ただし、専門家からは疑問の声があがっている。
 
この説を発表したのは植物学者で歴史家のマーク・グリフィス氏。もし正しければ、生前に描かれたシェークスピアの肖像画の発見は初めてとなる。
 
これまでに確認されている2点の肖像画は、いずれも1616年の死後に描かれたものだった。
 
イメージ 1
 
有名なのは1623年の戯曲集「ファースト・フォリオ」に描かれた肖像で、前頭部がはげた姿をしている。
 
もう1点は出身地ストラトフォードアポンエイボンの教会にある。
 
一方、グリフィス氏が発見したという植物図鑑「ハーボール」には、30代前半ごろとみられる姿が描かれている。
 
当時のシェークスピアは既に「リチャード3世」「ヘンリー4世」などイングランド王を題材にした戯曲を次々に発表していた。
 
グリフィス氏はエリザベス朝時代の暗号を解き、ハーボールに描かれた4人の男性のうち3人の人物を特定。
 
4人目については時間がかかったが、植物の種類などを手がかりに、この人物はシェークスピアに間違いないと断定した。
 
ただし専門家は同氏の説に疑問を投げかけている。バーミンガム大学シェークスピア研究所長のマイケル・ドブソン教授は、
 
「現時点でこれがシェークスピアだと考えられる証拠はない」
 
と言い切った。
 

ブレードのない風力発電、渦vorticityの利用

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DNA,銀河系、カルマン渦、台風、川の流れなどエネルギーあるところに必ず渦、ラセンがある。
 
fuckyeahfluiddynamics.tumblr.com/post/1093448891/the-von-karman-vortex-street-isnt-just-found-in
イメージ 2
 
未来の風力発電機には「羽がない」

地表から空に向かって伸びる巨大な葉巻、あるいはアスパラガスのような物体。
 
それが、スペインのVortex Bladeless社が提案する新しい風力発電機である。
 
イメージ 1風がつくり出す渦を利用したこの発電機は、低コストで無音、そして衝突するブレードがないため野鳥にとっても安全だという。
 
2015.5.21 THU    TEXT BY LIZ STINSON
PHOTOGRAPHS COURTESY OF VORTEX BLADELESS
WIRED NEWS(US)
 
 高速道路を運転中に30メートルの風車が回っているのを見かけるのは、いまやすっかりおなじみだ。
 
しかしそんな光景を見慣れすぎてはいけない。スペインの企業Vortex Bladelessが提案する革命的な風力発電法は、車窓の風景を一変させるかもしれないからだ。
 
そのアイデアとは、ブレードのない風力タービン「Vortex」。その見た目はまるで天を衝く巨大な巻きタバコだ。
 
Vortexの目的は、従来の風力タービンと同じく、風を運動エネルギーに変え、電気として使えるようにすることだ。しかし、その仕組みはまったく異なる。
 
プロペラの回転運動からエネルギーを得るかわりにVortexが利用するのは、「渦度」(vorticity)と呼ばれる渦の回転から生じる空気力学的効果だ。
 
hooktail.sub.jp/vectoranalysis/VectorRotation/
イメージ 3
 
渦度は長いこと建築家やエンジニアに嫌われ、これを回避するデザインが追求されてきた。
 
それも当然で、風の力が強ければ、渦度によって建物に振動が生じ、場合によってはタコマナローズ橋の崩落のような事故につながることさえある。
 
しかし、このデザイナーの天敵は、Vortex Bladelessの創業者、ダヴィド・スリオル、ダヴィド・ヤネス、ラウル・インヘニエローにとってはチャンスだった。
 
「このエネルギーを避けるのではなく、利用してみたらどうだろう、と考えたのです」
 
とスリオルは言う。この振動エネルギーを生産的に利用するため、彼らは2010年にVortex Bladelessを設立した。
 
www1.wetter3.de/vorticity
イメージ 4

 Vortexの形状は計算に基づいて設計されたもので、風の渦がマスト全体に沿って発生するようになっている。
 
ファイバーグラスとカーボンファイバーの合成素材でできた本体は、その重さによってマストの振動を最大にする。
 
円錐の基部には反発する2つの磁石のリングが取り付けられ、風速に関係なくマストの動きが増幅させられる構造になっている。
 
これして生まれた運動エネルギーが、発電機で電気に変換されるのだ。
 
ギアもボルトも機械駆動部品もないVortexは、製造もメンテナンスも安くつくと、開発者たちは言う。
 
さらに高さ12.5メートルの彼らのVortex Miniは、理想的な条件下(風速毎時約42キロメートル)では風力の最大40パーセントを捕捉できるという。
 
野外実験では、Vortex Miniの出力は従来の風力タービンよりも30パーセント低かったが、Vortexは同じ面積にプロペラタービンの2倍の数を設置できるため、この欠点は帳消しになる。
 
Vortexは製造コストが低く、完全に無音で、衝突するブレードがないため野鳥にとっても安全だ。Vortex Bladelessによれば、彼らのタービンは従来型の風力発電機から約51パーセントのコストカットを実現できる。
 
ブレードとサポートシステムが、従来型のコストの主要部分を占めるためだ。しかも、見た目も最高にクールだ。スリオルは言う。
 
「アスパラガスのようで、この方がずっとナチュラルでしょう」
 
eumetrain.org/data/1/12/phys
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同社はすでに100万ドルを民間資本とスペイン政府資金から調達し、まもなく米国でのプロモーションツアーを行う予定だ。
 
注目度は高く、彼らはタービンに関する問い合わせメールを毎日200件以上さばいているという。もちろん、この技術はまだ発展途上だ。彼らの目標は、最初の製品として途上国向けの高さ3メートル、出力100ワットのタービンを年内に完成させること。
 
高さ12.5メートルのVortex Miniは、1年以内に完成予定だ。
 
しばらくは風車の立ち並ぶ風景を見続けることになりそうだが、スリオルは決してそれを嫌っているわけではない。
 
「従来の風力タービンを悪く言う気はありません。素晴らしい機械だと思っています。わたしたちはただ、新しい、従来とは違ったやり方を提案しているだけなのです」

ニコチンでADHD症状を緩和!

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イメージ 1有名な科学者はヘビースモカーが多い。奇妙だがタバコのニコチンが彼らのADHD障害の緩和に役立っていたのかも知れず。
 
アングル: ニコチン悪玉論は本当か、喫煙めぐり誤解も
 
 2015年 05月 21日 10:05 JST [ロンドン 19日 ロイター]
 
ニコチンは体に悪いのか──。
 
科学者の間では、喫煙による健康問題とニコチンの関係をめぐる議論が高まっている。
 
ニコチンに依存性はあるものの、コーヒーに含まれるカフェインと同程度に無害であり、それ自体は直接的な死因にはならないという指摘もある。
 
ロンドンの金融業界で忙しい日々を送るダニエルさんは、5年前まで「マルボロ・ライト」を吸っていたが、禁煙してからはフルーツ味のニコチンガムを毎日12─15個かむのが習慣となった。
 
今では数箱を常備しているが、自身をニコチン中毒だとは思っていないという。
 
多くの人と同様ダニエルさんも、ニコチンガムは喫煙に比べれば体への害が大幅に少ないと考えている。
 
ニコチンをめぐる議論は、電子タバコの人気拡大によっても拍車がかかっている。
 
煙の代わりにニコチンを含む蒸気を吸う電子タバコは、禁煙の役に立ったという声も聞こえる。ニコチンが比較的無害だという考えは、喫煙による健康被害が明らかになる中で築かれた従来のマイナスイメージとは反するものだ。
 
心理学者や喫煙依存に関する専門家らは、今こそニコチンと喫煙を明確に区別すべきだと指摘する。
 
寿命を短くするのは喫煙であり、ニコチンではないというのが彼らの主張だ。
 
tampandpuff.com/viewtopic.php?f=11&t=154&start=60
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「ニコチンの悪者扱いをやめる必要がある」
 
こう語るのは、英キングス・カレッジ・ロンドンの精神医学・心理学・神経科学研究所のアン・マクニール教授。
 
禁煙方法に関する研究を続けてきた同教授は、喫煙による健康リスクとニコチンの関係を正しく理解していない人は、禁煙の相談を求めることに二の足を踏む傾向があり、それが禁煙をさらに難しくしている可能性があると語る。
 
一部の研究では、ニコチンにはカフェイン同様、プラスの効果があることも分かっている。
 
ニコチンには心拍数上昇や感覚情報処理機能の向上のほか、緊張緩和や覚醒効果などの作用があるという。
 
こうしたニコチンの特性は別の疑問も想起させる。
 
ニコチンは若者の脳がより強い刺激を求める呼び水にならないだろうか。
 
一方で、ニコチンの刺激特性によってアルツハイマー病の予防につながったり、パーキンソン病の進行を遅らせることはできないだろうか。
 
これまでのところ、これらの疑問に対する明確な答えはない。科学的な観点と同じぐらい、政治的そして感情的に見解が割れているのが現状だ。
 
cfrankdavis.wordpress.com/2010/08/20/poor-sick-ugly-people/
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<静脈注射より「効率的」>
 
マクニール教授は自身の研究について、かつて指導を受けた精神科医マイク・ラッセル氏の功績を一部引き継いでいると説明。
 
ラッセル氏は今から約40年前、喫煙者が
 
「ニコチンを求めてタバコを吸い、タールによって死亡する」
 
と説いた最初の研究者の1人だった。
 
この考えは後に、ガムやパッチや電子タバコなど、ニコチン置換療法を用いた禁煙ビジネスの基礎となった。
 
一方、一部の研究者は、ラッセル氏の見識をタバコ業界が悪用してきたと語る。
 
豪カーティン大学で保健政策を専門とするマイク・ドーブ教授は、タバコの「ライト」という表現が喫煙者を増やすことにつながったと指摘
 
「われわれは60年以上にわたり、タバコ業界の欺まんを見てきた。彼らは健康リスク低減や健康効果さえも暗示する広告を打ってきた」
 
と批判した。
 
世界保健機関(WHO)によると、喫煙者本人が煙を吸う一次喫煙のみならず、受動喫煙でも年間60万人が死亡しており、今世紀中には喫煙による累積死亡者数は10億人に達する見通しだという。
 
ニコチンの依存性に異を唱える人はほとんどいない。
 
マクニール氏は、どれだけ早く依存するようになるかは、ニコチンが脳に届くスピードに密接に関係していると説明する。
 
ニコチンパッチは非常に遅く、ガムは若干速い。
 
ただ、パッチもガムも、有意な数の使用者が依存状態になったという証拠はまだない。
 
冒頭に紹介したダニエルさんは、スポーツに興じたり子供と外出したりするリラックスした週末は、ニコチンガムの使用量が減ると話している。
 
マクニール氏によると、喫煙の依存性が非常に強い理由の1つは、ニコチンが非常に効率よく脳に運ばれるからだという。
 
「タバコを吸うことは脳にニコチンを取り入れる最高の方法の1つ。静脈注射より速いほどだ」
 
と同氏は語る。
 
純粋なニコチンは、多量に摂取すると生命にかかわる有害物質だ。
 
若年期の脳の発達、特に言語や記憶などをつかさどる部分に変化をもたらす可能性も一部で指摘されている。
 
米カリフォルニア大学のスタントン・グランツ教授は、ニコチンを摂取し始める年齢が低ければ低いほど、依存は強くなると指摘。その理由は「脳がまだ発達段階にあるからではないか」と語る。 

 一方、ニコチンがアルツハイマー病の予防につながったり、パーキンソン病の進行を遅らせたりする可能性についての研究も行われている。
 
学術誌「Brain and Cognition」は15年前の段階で、
 
「ニコチン刺激はパーキンソン病の認知的・運動的機能の改善に有望かもしれない」
 
 
との研究論文を掲載。別の学術誌「Behavioral Brain Research」も
 
「近い将来、治療への応用にかなりの可能性がある」
 
としている。
 
このほか、ニコチンが注意欠陥多動性障害(ADHD)の症状を緩和させる可能性に関する研究も行われている。
 
イメージ 4<クリーンなニコチン>
 
スウェーデンでは、煙の出ないタバコ「スヌース」を愛用する人が多い。
 
現地の調査によると、スウェーデンは肺がんや心臓疾患など喫煙に起因する病気の確率が欧州で最も低い方だという。
 
とはいえ、「安全なニコチン」という考えはまだ主流とは言えない。
 
英ブリストル大学のマーカス・ムナフォ教授(生物心理学)は、1970年代と80年代に展開された禁煙啓発の公衆衛生キャンペーンが、「ニコチン・依存・喫煙」を強く結びつけたと指摘。この連想性が、喫煙者をタバコから引き離すための「クリーンなニコチン」の可能性をかすませたと語る。
 
ムナフォ教授は、ニコチン依存そのものが悪いことだという考えに疑問を呈する。
同教授が率いる「喫煙ラボ」では、人々は管理された条件下で喫煙を楽しんでいる。
 
ラボの研究者は現在、ニコチンへの依存度などを分析するプロジェクトの一環として、喫煙者の遺伝的差異を調べているという。
 
(Kate Kelland記者、翻訳:宮井伸明、編集:伊藤典子)
 

カドミウムベース量子ドットの規制

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CdSですね。研究室レベルでのカドミウム汚染を心配してました。
 
Wiki
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カドミウムベース量子ドットに関する欧州議会の決定を歓迎=米社〔BW〕
 
  jiji.com    2015/05/22-12:34
【ビジネスワイヤ】
 
照明/ディスプレー向け量子ドット技術の米QDビジョンは、カドミウムベース量子ドットに関する欧州議会の決定について見解を発表した。
 
欧州委員会(EC)は今年1月、有害物質の使用制限(RoHS)についての適用除外を延長し、カドミウムベース量子ドットを照明/ディスプレー用途で使用できるようにした。
 
今回、欧州議会が適用除外のさらなる検討をECに指示。
 
同社は、カドミウムベース量子ドットが環境に及ぼすメリットと代替物質のデメリットについてECが公正な評価を継続することになるとして、欧州議会の決定を歓迎している。
 
【注】この記事はビジネスワイヤ提供。英語原文はwww.businesswire.comへ。 (2015/05/22-12:34)2015/05/22-12:34

カドミウムベース量子ドットに関する欧州議会の投票についてのQDビジョンの見解
May 21, 2015 07:43 AM Eastern Daylight Time 米マサチューセッツ州レキシントン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ)-- 欧州議会議員は、EUによる広範な技術的評価を受けて、欧州委員会(EC)がカドミウムベース量子ドットの照明/ディスプレー用途での適用除外について、さらに検討するよう指示しました。
 
「議会による委任指令の拒否は、カドミウム量子ドットを禁止するものではなく、新たな評価を促すものである。従って、市場を歪めることはない」

議会ウェブサイトによれば、
 
「議会による委任指令の拒否は、カドミウム量子ドットを禁止するものではなく、新たな評価を促すものである。従って、市場を歪めることはない」
 
とされています。インジウムベース量子ドット技術も「新たな評価が必要」となります。
QDビジョンはECおよびEUと本件調査で緊密に連携して、これらの大きな効率および節約効果をEU市場にもたらすべく、真剣な努力を傾けています。
 
QDビジョンでは、カドミウムベース量子ドットが環境に及ぼすメリットについて、また提案されている代替物質の相対的な性能と環境への悪影響について、欧州委員会が公正で偏りのない評価を継続していくものと、確信しています。
 
この1月、2009年の初延長に続き、ECは有害物質の使用制限(RoHS)についての適用除外を延長する決定を行いました。
 
これはカドミウムを照明/ディスプレー用途で使用できるようにするものです。
 
この決定は健全な科学的原則と独立した分析に基づくもので、カドミウムベース量子ドットが最もエネルギー効率が高く、環境にとって最善のソリューションであるとの結論に至っています。
 
QDビジョンの最高技術責任者(CTO)を務めるSeth Coe-Sullivanは、次のように述べています。
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「当社は、競争が激しい当分野で利用可能な選択肢すべてについて、欧州議会がより厳格な評価を行うと決定したことをうれしく思います。本日の欧州議会の投票は、当社のColor IQ™量子ドット技術の規制順守状況に影響を与えません。カドミウムベース量子ドットは依然としてRoHSを順守しており、欧州を含む世界でメーカーと消費者にとって安全です。」
 
rsc.org/Publishing/ChemTech/Volume/2007/07/chiral_quantum_dots.asp
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oceannanotech.com/nav.php?qid=5
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卒業論文、指導教官が優秀と評価、実は盗用!

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愛知県立大で論文盗用
 
2015年5月21日(木)22時24分配信 共同通信   news.nifty.com
 
 愛知県立大(同県長久手市)の文字文化財研究所が発行する年報の論文に、お茶の水女子大教授の著書などから約20カ所の盗用があったことが21日、県立大の調査報告書や関係者への取材で分かった。
 
 県立大側は教授に謝罪し論文を取り下げた。研究所は年報発行をいったんやめ、新たに発刊した「紀要」の冒頭に「不適切な引用が多数された」と謝罪文を掲載。当時の所長伊藤伸江教授は「年報の回収など必要な対策は講じた」と説明した。
 
 研究所によると、論文は女子学生が卒業論文として執筆し、指導教官が優秀だとして年報への掲載を推薦、第7号に載った。

学生・若者のメール離れ

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大量のジャンクメールで嫌になることが多いのではないでしょうか。大事なメールを探すのが大変である。かって迷惑電話の多さで固定電話から去ったように。
 
他大学や高専などからの大学院入試に関するメールなどでも何を書いているのか?のものが多い。
 
 
学生のメール離れ 名無し送信や受信箱放置など無作法も増加
 
2015.05.23 16:00   news-postseven.com

 科目「情報」が高校の必履修科目になって十年が過ぎ、内容の改定がされ履修を徹底するように呼びかけられたため、大学入学までにパソコンに触ったことがない学生はいない。
 
まさに生まれたときからパソコンやインターネットがある生活環境で育ったデジタルネイティブな世代だが、メール離れが深刻で年々ひどくなる一方だという。
 
「課題をメールで提出させたら、ファイルが添付されていないので再提出するようにと返信しました。ところが反応がない。
 
返信が届かなかったのかとLINEで確認を促すと、すぐに返事がありました。学生のメール離れは深刻です。
 
提出物を送ったときくらいメールの確認を心がけてほしいものですが、これからはそこも含めて教えなければわからないのかもしれません」
 
(50代の有名私大教員)
 
 メールの使い方について、教える時間をさらに増やす必要を感じていると神奈川大学非常勤講師の尾子洋一郎さんは言う。
 
尾子さんが教える情報処理の講義では前期に必ず、一コマの半分ほどの時間を費やしてメールの使い方についてレクチャーするが、その後、課題提出のたびにメールの不備を指摘しながら指導し続けるのが常だという。
 
メールの件名と名前がないのは普通です。署名も本文で名乗ることもしないから、誰からのメールかわかりません。高校の情報科目の教科書をみると、メールの使い方についての説明が載っているので教わっているはずなんですが、覚えていないんですね」

『平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査』(総務省情報通信政策研究所)によると、コミュニケーション系メディアで平日の行為者率がもっとも高いのは「メール利用」の50.7%だが、10代と20代ではメールよりもソーシャルメディア(SNS)の行為者率のほうが高い。
 
特に10代では前年65.8%を記録していたメールの行為者率が36.3%へと激減、代わりにSNSが23.0%から43.5%へと伸びている。
 
 平均利用時間をみても、平日、休日ともに10代と20代ではメールよりもSNSのほうが長く、若年層ほどメールを利用しない傾向が強まっていることがわかる。利用する機会が少なければ、使い方を覚えられないだろう。
 
 そして、学生のメール離れが進んでいるのは、アドレスを頻繁に変更することが当たり前になっていること、LINEにあるようなスタンプによる簡単な感情表現ができにくいのも理由のひとつではないかと尾子さんは言う。
 
「失恋などで交友関係につまずくと、すぐにメールアドレスを変える傾向にあります。連絡を取りたいなら名前や電話番号で登録しているLINEやFacebookのメッセンジャーが確実だと考えているようです。
 
電話番号だけで送信できるショートメール(SMS)の利用も多いですね。今年度の新入生にはガラケーユーザーがいませんでした。携帯電話が最初からスマホだった彼らは、LINEで未読か既読かを確認すれば返信と同じという感覚なんです」
 
  交友関係をリセットするためにメールアドレスを一新してSNSに再登録し、LINEではブロック等で対処。SMSは着信拒否をすれば、憂うつなやりとりからは解放される。
 
何より、スマホで各種登録をするために取得したメールアドレスには様々なDMが届く。なかにはいかがわしい通信販売の誘いもあり、メールボックスの整理をするのが面倒なあまり、メールそのものを何週間も確認しなくなるケースが目立つようだ。
 
 とはいえ、前述の調査でも全年齢層でみればコミュニケーション手段としてメールはまだまだ現役。いずれは卒業して働く学生たちは、いつメールの作法を身につけるのか。
 
「さすがに就職活動を始めるころには必死に自主的に学習するようです。そこでようやく、件名と署名を入れて、本文で自分が誰かを名乗ることを覚えるようですよ。そのうち、PCメールの書き方が『手紙の書き方』本のようにマニュアル化される日が来るかもしれないですね」
 
(前出・尾子さん)
 
 近い将来、登場しそうな『メールの書き方』マニュアルも、教科書のように電子書籍で広まるのだろうか。

子どもにプロポフォール投与の東女医大

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私も全身麻酔でかなり体力を消耗し、もう死ぬのかなと思った。しかし、全身麻酔がないと手術で痛みは我慢できないであろう。
 
鎮静剤プロポフォールはマイケル・ジャクソンの死のきっかけになつたものである。
 
再訪: プロポフォールの鎮静作用
  http://blogs.yahoo.co.jp/blogchemistry/10283659.html
 
マイケルの才能と麻酔薬・抗不安薬 0
  http://blogs.yahoo.co.jp/blogchemistry/4743849.html
 
子どもに禁忌薬投与で診療報酬

イメージ 2東京女子医大、不適切請求か
 
  2015年05月23日 16時45分   京都新聞
 
東京女子医大病院で人工呼吸器装着中の子どもに禁忌とされる鎮静剤プロポフォールが投与されていた問題で、2010年に死亡した男児(当時生後5カ月)への約2イメージ 1カ月間にわたる投与がレセプト(診療報酬明細書)に明記され、診療報酬が支払われていたことが23日、遺族への取材で分かった。
 
 一連の問題で、プロポフォール投与への報酬請求が明らかになったのは初めて。
 
厚生労働省によると、禁忌薬での報酬は原則として認められず、合理的な理由なく投与した場合、不適切な請求に当たる可能性がある。
 
男児の投与は両親への事前の説明がなく、同意も得ていなかった。
 
(共同通信)

info.pmda.go.jp/go/pack/1119402A1081_1_03/1119402A1081_1_03?view=body
 
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麻酔薬の作用機序

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今回、全身麻酔手術を受けて、改めて麻酔とは頭や痛覚神経を麻痺させるものなのか?という疑問を持った。
 
*ゼノンXeと同様に笑気を75%までの濃度で新生ラットに投与しても脳のアポトーシスは起こらないという
 
 
 麻酔薬の作用機序
 
 team.tokyo-med.ac.jp/masui/report/2012/07/post-34
 
 Mechanisms of Anesthesia
 
麻酔薬による意識消失の作用機序はいまだに明らかではあない。
今回、分子生物学的標的を取り上げ検討した。
 
①  GABA受容体
②  K2Pチャンネル
③  NMDAチャネル
④  グリシン受容体
⑤  ニコチン・ムスカリン受容体
⑥  カチオンチャンネル
⑦  シナプス前膜にあるvoltage-gateナトリウムチャンネル

① ~⑦はすべて意識消失を誘発する。
 
抑制と興奮のバランスで意識が成り立っていると考えられている
 
GABAは抑制性ニューロンで静脈麻酔薬のほとんど(ケタミン、ゼノン以外)が作用。K2Pチャンネルにはゼノンや笑気が作用する。NMDA受容体にはケタミン、笑気が作用し、受容体を抑制する。これはいかにリンクするか?以下のように考えられている。

①   大脳皮質下と大脳皮質によって覚醒と睡眠が制御されている。特に、大脳皮質によって覚醒が誘発され、両者が相反抑制を行っている。
 
意識のスイッチは鎮静下では機能するが、麻酔下の脳には意識を制御するマスターキーが存在する。大脳ー視床の連関が麻酔薬による意識消失には重要。

②   遺伝子改変動物、電気生理学的実験、脳内への薬物注入による実験を行ってもその機序は明らかではない。C-fos タンパク発現が麻酔作用の誘導にも重要といわれているが人では明らかではない。

③   コリン作動系:ニコチンを視床に注入して、覚醒と睡眠のスイッチに関わることをAlkireが報告、偶然Xieらは、フィゾスチグミン投与によってセボフルラン麻酔下に4名覚醒が起こることを見出した。
 
また、プロポフォール麻酔下の11人にフィゾスチグミン投与することで覚醒することが明らかとなった。
 
無意識状態と覚醒状態の人を比較した研究では、視床、パーキンジ細胞、頭頂葉の活動低下を示した。

④   ヒスタミン作動系:視床後部のヒスタミン作動系を破壊することで大脳皮質との連関を遮断したところ、イソフルレン麻酔からの覚醒までに時間がかかることが明らかとなった。乳頭体を破壊したラットではコントロールに比較して覚醒が延長した。しかし、麻酔薬の感受性は変化しなかった。

⑤   ノルアドレナリン作動系:青班核を破壊したラットにケタミンを投与すると麻酔の持続時間が短くなることが明らかとなった。一方で、GABAを介するチオペンタールの作用時間は延長することが分かった。

⑥   オレキシン作動系:GABAβ3受容体knockout マウスの脳スライスを用いてwhole cell patch clampにてプロポフォール麻酔下に脳弓周囲核、乳頭体核、青班核のGABA抑制系のニューロンからの記録を行った。
 
この結果、視床下部、脳弓周囲核、乳頭体核が麻酔薬のプロポフォールの直接のターゲットであることを発見した。
 
さらに、乳頭体核に存在するヒスタミン作動系ニューロンや脳弓周囲核のオレキシン作動系ニューロンがプロポフォールの直接のターゲットであることを発見した。
 
麻酔薬の感受性の点から、班核が麻酔薬のプロポフォールの主要なターゲットであると思われる。
 
また、Keix等の報告からイソフルランとセボフルランもオレキシン作動系ニューロンにおけるc-fos発現を抑制することが明らかとなった。オレキシン作動系ニューロンの抑制は覚醒遅延を引き起こすことも判明した。Gompf等は、麻酔の導入や覚醒についてオレキシンKOマウスを用いてc-fos発現を免疫染色と電気生理学の手法を基盤とした解析をハロセンを用いて行った。
 
結果として、視床下部のオレキシン作動系ニューロンや青斑核のノルアドレナリン作動系ニューロンのどちらも麻酔導入には必要なく、覚醒においても麻酔薬の影響を受けないで活動をしている他のシステムの存在を指摘している。

通常の睡眠では、青斑核のノルアドレナリン作動系ニューロンの抑制により、視床前方のVLPO核が活性化され、乳頭核(TNN)に対してGABAを放出する。
 
TMNの抑制は脳球周囲核(PeF)に対するヒスタミンの放出を抑制し意識消失が起こる。Nelson等の研究から、全身性にGABAginを投与することでデクスメデトミジンの効果を緩和できることが判明した。
 
イメージ 4デクスメデトミジンはTMNを介したGABAの放出により意識消失を誘発することも判明した。
 
 
 
 
 
maruishi-pharm.co.jp/med2/mainproduct-precedex-effect
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EEGの変化より、催眠誘導時の皮質下の特異的な変化を報告している。麻酔薬は、用量依存性に脳の特異的な部位(楔部、傍楔部、後部帯状皮質、前頭頂皮質)の活動を抑制するという類似性を有している。
 
プロポフォール、バルビツレート、ゼノン、吸入麻酔薬、ベンゾジアゼピン、α2アゴニストなどがこの性質を有している。

睡眠、
全身麻酔、
昏睡、
植物状態
 
の患者の局所的な代謝の変化を比較すると、前述した部位の代謝に変化があることが分かっている。
 
イメージ 1ケタミンは意識消失を誘発するが、従来の麻酔薬とは全く異なる。
 
内包、帯状皮質、視床、線条体、前頭皮質の脳の活動性を上昇させる。また、局所の脳血流が増加する。

睡眠導入薬を投与すると脳のどの部位が最初に影響を受けるかを研究した結果、まず、大脳皮質が抑制され、次に皮質下の構造である皮質―視床路の影響を受けると考えられている。
 
大脳皮質と皮質下の脳波を比較すると麻酔導入では大脳皮質の脳波がまず変化するが、視床の脳波は変化しないため皮質―視床の連関によって視床の活動性は制御されることから視床は麻酔薬の最初のターゲットではないと考えられている。

新しい概念として、consciousness networkという考えが提案されている。
 
wired.com
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脳内には、様々な働きをするキャラクターが存在していて、これらのキャラクターがコミュニケーションを取り合って物事を知りしていくという概念である。
 
すなわち、脳のさまざまな部位が結合して、機能するためにはお互いがコミュニケーションを取り合う必要があるということである。

Functional MRIの研究から、目をとじさせていくつかの事象を遂行させた際に、脳内には約10通りのネットワークとそれに関係するキャラクターが存在して意識に関与していることが判明した。そのひとつが、前頭―頭頂ネットワークである。
 
www015.upp.so-net.ne.jp/j-hata/husigi/nounohanasi
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ネットワークに含まれるもうひとつの機能にanticorrelationがある。これは、ひとつの機能が働いているときにもう一方の機能が抑制されている場合を指す。

GABAアゴニストは、ネットワークを抑制して高次機能を遮断する。
 
まとめとして、全身麻酔の作用としてまず、大脳皮質が抑制され、次に皮質下の構造(視床)が抑制される。

大脳皮質・次に視床を抑制し、意識消失を誘発する。しかしながら、感覚と運動の機能は維持される
 
プロポフォールでは、線条体の機能を抑制するが、視床の機能は賦活化されている。
 
このことから、高次機能は抑制されるが、感覚のネットワークは維持されることが明らかとなった。

     麻酔薬の作用機序は様々な分子が様々な個所に作用して大変複雑であることが分かりました。

「プロペプチド」の変化で蛋白高次構造を変える?

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1次構造が蛋白質の3次、4次構造を決めるということは変わらないのですが、「プロペプチド」由来の場合は親和部位というか活性サイトが微妙にに変化するのでしょう。
 
 ノーベル賞の通説覆すタンパク質、京大グループが作成成功
 
2015年05月24日 13時43分 
 
米国のノーベル賞科学者アンフィンセンが提唱する
 
「タンパク質はアミノ酸の配列が同じならば、同じ立体構造になる」
 
という通説を覆すタンパク質を作ることに、京都大農学研究科の植田充美教授、黒田浩一准教授、大学院生の里村淳さんらのグループが成功した。
 
同じアミノ酸配列で、機能が異なるタンパク質を人工的に作る手法の開発につながる成果という。
 
 タンパク質はアミノ酸がいくつも連なったひも状の物質。臓器や筋肉、消化酵素などの元で、生命の営みに欠かせない。
 
機能を発揮するためにはきちんと折り畳まれ、立体構造を取る必要があり、アンフィンセンの通説が広く支持されている。
 
イメージ 1 グループは、消化酵素などの前段階の物質に付いていて、立体構造の形成に関わる特定のアミノ酸配列「プロペプチド」に注目した。プロペプチドは最終的に切り離される。
 
 カビ由来の消化酵素リパーゼでプロペプチドの一部を人工的に変えると、リパーゼのアミノ酸配列は同じなのに、立体構造が変わることを確認した。
 
プロペプチドを変えることで、リパーゼが捕らえる脂質の種類が変わることも確認した。
 
 アンフィンセンの説の否定例には、脳がスポンジ状に萎縮する難病のクロイツフェルト・ヤコブ病の原因となる異常なタンパク質・プリオンなどが該当することも分かっている。
 
植田教授は
 
「プロペプチドを作り替えることで、多様な働きをもったタンパク質を生み出すことができるかもしれない」
 
と話している。
 

アルツハイマー原因ペプチド、アミロイドベータ1-42の構造解明

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アルツハイマー原因タンパク質の構造解明 京大グループ
 
 2015年05月24日 13時40分 京都新聞
 
アルツハイマー病の原因とされるタンパク質の立体構造を解明することに、京都大医学研究科の星美奈子准教授や米イリノイ大の石井佳誉教授らのグループが成功した。治療薬や予防薬の開発に役立つ成果で、英科学誌にこのほど掲載された。
 
 アルツハイマー病は、アミロイドベータというタンパク質が脳内に蓄積することで発症すると考えられている。
 
中でも42個のアミノ酸からなるアミロイドベータ1-42は毒性が強いといわれるが、べとついてくっつきやすい性質があるため、構造の観察が難しかった。
 
 星准教授らは、超音波などを使い、アミロイドベータ1-42を観察しやすい安定した形で取り出す方法を開発。
 
核磁気共鳴法で解析すると、アミノ酸の結合体であるペプチドのシートが3層重なった構造であると分かった。
 
 星准教授は
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「この形状に合わせた化合物を開発すれば、アルツハイマー病の発症を防ぐ薬になり得る」
 
と話している。
 

認知症の通念揺らぐ、「アミロイド蓄積説」健康な人に通用せず
 
脳の老化現象を分析      (amyloid beta protein)
 
 2015年3月26日 5:30 PM    mededge.jp/a/psyc/10746
 
 「アミロイド蓄積説」は当てにならないのかもしれない。
 
 認知症の発症には従来、脳内のアミロイドβと呼ばれるタンパク質の蓄積が関わるとされる。
 
このたび健康な人を調べたところ、確かに遺伝子とアミロイドβとの関係はあったものの、認知能力の低下とは関係していないと分かった。
 
認知症のない人を調べた

 米国ミネソタ州に本部を置く総合病院メイヨー・クリニックの研究グループが、米国医師会が発行する神経学分野の国際的専門誌ジャマ(JAMA)ニューロロジー誌オンライン版で2015年3月16日に報告した。
 
 研究グループは、30歳~95歳の認知症のない1246人について、認知症に関係する要素を2006年3月~2014年10月に調査した。
 
 調査した項目としては、年齢と性別、記憶力の状態、記憶力に関係する脳の部分である「海馬」の体積、認知症のなりやすさと関係する遺伝子で、アポリポタンパクEの複数ある種類のうちの一つである「APOE ε4」を持つかどうか、PET検査による「アミロイドβ」の蓄積の状態。
 
記憶力とアミロイドβは無関係

 その結果、全体的に、記憶力は30歳代から悪化し始め90歳代まで悪化を続けていた。全体的に記憶力の衰えは、女性よりも男性の方が大きく、特に40歳以降で顕著だった。
 
 海馬の体積は30歳代から60歳代半ばまでは徐々に小さくなって、それ以降は急激に縮小していた。全体的に海馬体積の減少は、女性よりも男性の方が大きい。特に60歳以降に顕著だった。
 
 男性でも女性でも、全ての年齢において、APOE ε4を持っているから記憶力が大きく下がるという差はなかった。
 
 アミロイドβの蓄積の程度は、平均値は70歳代までは低いが、それ以降は増加していた。
 
70歳以降では、APOE ε4を持っている人では、持っていない人よりもアミロイドβの蓄積が多いと見られた。
 
 10%の人たちがアミロイドβ陽性と判定される年齢はAPOE ε4を持っていると57歳、持っていないと64歳だった。
 
「通念に異議を唱えている」

 遅発性アルツハイマー病では、生来の認知能力の低下を背景に、アミロイドβが加齢とともに蓄積していく。
 
 今回の調査によると、認知能力の低下は、加齢と関連しているが、アミロイドβの蓄積とは関係していなかった。
 
 ジャマ・ニューロロジーの論説では、「アミロイドβの蓄積が全ての年齢を通じて記憶力と関わっているという通念に異議を唱えている。認知症のない正常な脳の加齢プロセスに関する知識を広げてくれた」と称賛している。
 
 認知症の背景は依然としてはっきりしない。
 
文献情報
Jack CR Jr et al.Age, Sex, and APOE ε4 Effects on Memory, Brain Structure, and β-Amyloid Across the Adult Life Span.JAMA Neurol. 2015 Mar 16 [Epub ahead of print]
 
β-アミロイド(25~35)
chemicalbook.com/ChemicalProductProperty_JP_CB7297245
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Alzheimer’s Prions
jonlieffmd.com/blog/is-a-prion-an-intelligent-protein
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前頭洞副鼻腔ののう胞除去におけるナビゲーション

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どんなに運転感覚が優れていても京都の袋小路や大きな山の複雑で危険な山林を運転するのは難しい。
 
今回の前頭洞という副鼻腔のう胞除去には内視鏡EESとナビゲーションシステムを併用したという。カーナビでは3つの衛星電波で車の位置がわかるが、EESでどうするのか。
 
道案内は、顔3カ所にマーカーをつけ、CTやMRIといった画像という。
顔面神経や眼球、脳など危険な部位が隣り合っているので危険ではあると言われた。
 
 ナビゲーションシステム
 
  hab.co.jp/bangumi/kenko/200306/200306-1

●金沢医科大学病院 耳鼻咽喉科 友田幸一教授にお聞きしました。
 
「多房性副鼻腔嚢胞(たほうせいふくびくうのうほう)
 
嚢胞という袋をほおっておくと、だんだん大きくなっていき頭や眼のほうに広がっていきますので、この中身を吸い出してやるという手術が必要です。」
 
耳・鼻の領域は、手術する場所が骨に囲まれています。従って、目で直接見ることは出来ません。
 
手術をする場合、
 
a. 顔面神経や
b. 眼球、
c. 脳
 
など危険な部位が隣り合っているのです。
 
困難な症例に対しては、これまで、経験を積んだベテラン医師が執刀していました。
手術における道案内は、CTやMRIといった画像です。
 
執刀医は、画像を確認した上で、頭の中にイメージを作り手術を行います。
 
そのため、手術部位に迷いが生じた時には一旦手を休め画像を改めて確認しながら、手術に戻っていました。
 
 
「普通の手術においては、経験医師が手術をすれば安全に行われますが、中には特殊な手術があります、こういう場合の手術は経験だけでは難しいので、より安全に行うための支援機器が必要でした。」

自分が進んでいる方向は正しいのか、周りに傷つけては行けない神経や血管などはないか…といったリスクを解消することで手術は安全に行われます。そこで、導入したのがナビゲーションシステムです。

カーナビゲーションは、地図上に自分のいる場所がリアルタイムで表示されます。手術におけるナビゲーションも同じです。
 
モニタ上には、3つの方向から見た手術部位周辺の様子が表示されます。
 
医師は、病変まで導いてくれる器具を使い、方向と位置を確認しながら手術を行います。

 
 ナビゲーションを見ながらやってると、どこまで深く入っているかなど、確認しながらやれるので、自信を持って手術に望める。」
 
深い場所に病変があると内視鏡だけでは周辺に危険な部位が隣り合っているかまでは分かりません。
 
ナビゲーションシステムを使うことでそうした、場所へも正確に進んでいけます。

 
 
 
Q.患者さんのメリットについて。
 
「ナビゲーションシステムなら、無駄なところを切ったりがなくなりますし、そういうことによる、時間、よけいな出血も防げて、手術時間が短くなり、傷が治るのもはやくなり、早く退院できる、ということがあげられます。」
 
それでは、先程の多房性副鼻腔嚢胞(たほうせいふくびくうのうほう)の症例がどのような行程で進められているのか見ていきましょう。
 
最初に患者さんの顔3カ所にマーカーをつけ、CTを撮ります
 
次にマーカーに会わせて手術器具を調整し、CT画像と患者さんの位置を重ね合わせます。
 
医師は、病変まで道案内してくれる器具を鼻から挿入します。
 
器具は赤い線で表示され、危険な場所を傷つけない安全な道のりを誘導します。
一つ目の袋に穴をあけ、たまった膿を取り出します。
 
 
「この症例については、頭のすぐ近くにあるので、1ミリでも位置を間違えると危険、ナビゲーションシステムなら正確に行える。」
 
二つ目の袋も、どの位置からどの角度で進むかを確認した上で、穴をあけました。手術は無事終了です。
 
金沢医科大学病院に導入されているナビゲーションシステムは、現在、耳鼻咽喉科と合わせて、脳神経外科でも使用されています。
 
 
Q.どんな手術の時にナビゲーションシステムを使っていますか。
 
「いちばん有効なのは、脳の深部(頭蓋底部)に発生した腫瘍をとる場合です」
 
脳の深い場所にある腫瘍に対しても、危険を伴わずに手術が行えます。
 
複雑な構造をしている脳の手術にも、ナビゲーションシステムは大変有効です。
 
 
Q.従来の手術との比較
 
「1番、大事なことは、周りの組織を傷つけないで確実に腫瘍を切除できることで、ナビゲーションシステムは安全性がより増したということです。」
 
What are the sinuses?
 
syracuseoto.com/chronic-sinusitis-information/
 
The sinuses are air pockets in the bones of the face and skull. 
 
 If you touch your cheek or forehead, the bone there feels like hard, solid bone.  But these bones are actually hollow 中空の and contain the sinuses.
 
イメージ 1The image on the left shows a CT scan
 
A CT scan is a special type of x-ray used to look at the sinuses. 
 
 This scan shows a side view of the face and head. 
 
On a CT scan, bone shows up white. Air filled spaces are black. 
 
The sinuses are the black spaces inside the bone.  You can see the frontal and sphenoid sinuses 前頭洞(額の下部)、と蝶形骨洞(鼻の後方)labeled.
 
Most people have four sinuses on each side of the face.  The names of theses sinuses are:
 
8つの副鼻腔(sinuses)を持っているわけだ。その役割はあなり分からないがガスや液体が鼻腔に出て行く穴は小さく閉塞しやすい。いわゆるのう胞という厄介なものになり眼窩内にインベードすると眼球の動きが悪くなり複視や眼痛、頭皮や額の激痛を引き起こす。
 
■Maxillary sinus
■Ethmoid sinus
Frontal sinus
■Sphenoid sinus

15分で分かる?MRI

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1980年中頃から医学に導入されたMRIやX線CTのお世話を2015年5月上旬に始めてお世話になる。
 
頭の断層写真を見て、いかに医学が進んできたのかを実感した。
 
工学、理学と医学は密接な関係にある。 内視鏡技術も無ければ痛い思いをしたであろう。
 
www5.dent.niigata-u.ac.jp/~nisiyama/MRI-15-min.pdf
  15分で分かる?MRI part.1 - 新潟大学歯学部
 
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血を飲み込むと強烈な吐き気!

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今回の副鼻腔前頭洞のう胞の摘出手術後、オペ室から病室に戻り、横になっていた。絶対起き上がらないようにと言われたがオシッコがしたくてトイレへ。若い看護師に尿瓶を頼むのは嫌なので。
 
フラフラしながらトイレへ、そこで喀血。寝床に戻り喉呼吸で乾燥して大変なのでペットボトルを取りにまた起きる。看護師に見つかり、もう責任負えませんとキツイお叱り。
 
その直後、大量の血を3度吐き、病室は大変な状況に。洗面器一杯はあった。
半分、死んだ状態でもう駄目だなと思う。財産分与はどうするとか考える。どうも喉から血を飲まないで吐いてくださいということが分からないようだったようだ。手術中も胃に血が流れていたのか?赤いのでそうではないかな?
 
実に微妙な現象なのである。それをうまく捉えることができるようになってからは、喀血は収まった。やはり、医師、看護師にすべてを任せるだけではなくて患者側も自ら工夫することが大事であることを悟った。一人の看護師がベッドを数度傾けると血の出具合がわかると適切なアドバイス。
 
口呼吸が大変と訴えても誰も適切なアドバイスはできないのである、自らの工夫で濡れたタオルを口に噛んだり、濡れたマスクをしたり、加湿器をお願いしたり様々なことが必要であった。
 
さて吐き気の原因はヘモグロビンの鉄(II)か?
 
 鼻出血(びしゅっけつ)
 
medical-certificate.net/097/101/post_374
 
一般的にいう「鼻血」のことを指します。鼻をかんだときに少量出血する程度のものから、口から大量に血を吐くものまでありますが、その内約9割が鼻中隔の入り口近くである「キーゼルバッハ部位」からの出血です。
 
キーゼルバッハ部位には血管が多く集まっています。
 
鼻出血を起こした場合は、綿球やガーゼを鼻に詰めて、出血している側の小鼻をしばらく押さえて安静に努めます。
 
血がのどにまわって飲み込んでしまうと吐き気や嘔吐の原因となるため、座った状態でややうつむき加減の状態を保つことでのどに血液がたまるのを防ぐことができます。
 
この状態を15分程度保ってもなお止血できない場合には早急に耳鼻咽喉科を受診します。

 鼻出血    「キーゼルバッハ部位」  Kiesselbach's area
 
  inoue-jibi.com/sick/sick14.
 
鼻出血は多くの方が経験したことのある症状だと思いますが、突然、鼻血が出てくると不快ですし、なかなか止まらないと不安になるものです。
 
イメージ 1鼻の中は、もともと血の巡りの良い場所ですが、鼻の穴の内側、入り口から1cm付近の動脈と静脈が集まっている「キーゼルバッハ部位」と呼ばれるところは特に血が出やすい場所として有名(子供の鼻血のほとんどがこの場所)です。
 
ここからの出血は、鼻の中に綿やティッシュを詰めて鼻の柔らかいところ(鼻翼)を親指と人差し指で強く5分以上つまみ続けることでほとんどの場合止まります。
 
この際には、鼻で呼吸できませんので口呼吸になりますが、鼻の奥から口へ回ってくる血液を飲み込むと、後で気持ちが悪くなりますので、椅子に座って下を向き、口に回ってきた血液を吐き出すようにします。
 
それでも止血できない場合には、耳鼻科を受診してください。
 
鼻の中に止血剤を浸したガーゼなどを詰める、あるいは電気メスで出血している血管を焼灼するといったことで多くの場合、止血ができます(出血がひどい時には、受診前にあらかじめ電話をしていただけると優先的に対応ができますので、よろしくお願いします)。
 
また、中高年以降の方ではキーゼルバッハ部位以外に鼻の奥(下甲介後端部)の血管から大量の出血が起きることがあります。
 
この部位からの出血は鼻をつまんでいるだけでは止まらないばかりでなく、耳鼻科の外来処置でも十分な圧迫ができないために止血し辛く、入院して手術(顎動脈結紮術など)を行わなければならなくなることもあります。
 
鼻出血が生じると、脳の出血を心配する方がいますが、脳からの出血が鼻に出てくることはありませんので、その意味では心配はありません。
 
しかしながら、脳梗塞予防のために血液が固まりにくくなる薬を内服している方などの場合には、鼻血ばかりでなく、脳の出血が起きた時にも止まりにくいわけですから注意が必要です。
 
一方、少量の出血が長期間続く場合には、癌などの腫瘍からの出血の可能性もありますので、是非、耳鼻科を受診されるようお勧めします。
 

三重大医学部付属病院助教がパワハラ提訴

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大学人事は実に複雑、奇異である。大半は論文数の多さで決まるが、水増し加減が人事委員会では分からない。
 
さて助教は不安定な職位である。現実には教授を補佐しているのであるから”助教授”とすれば良い。助教室だけは確保できるように奔走している。
 
違う場所を探しなさいではなくて教授自らが助教の職先を見つけるべきである。出来ない者が多いが。
 

 医学部付属病院助教がパワハラ提訴…慰謝料求め
 
 2015年05月26日 11時25分   読売
 
 意に反して退職を勧められるなどパワーハラスメントを受けたとして、三重大医学部付属病院(津市)臨床麻酔部の30歳代の男性助教が25日、同大を相手取り、慰謝料などを求める訴訟を津地裁に起こした。
 
 請求額は明らかにしていない。
 
 訴状などによると、助教は2012年1月、同大の男性教授から
 
「違う場所を探しなさい。大学での臨床はしなくていいから」
 
と言われ、手術室などがある手術場への出入りを禁じられた
 
また、同年5月には、同大の女性講師が助教に退職届の書類を送るよう秘書に指示し、助教は書類を受け取ったという。
 
 助教はこれらのことを病院長に伝えたが、大学側が適切な対応を取らなかったとして、
 
「技術の習得や研さんの機会が不当に奪われた」
 
と主張している。同大は「個人情報に関わることでもあり、コメントできない」としている。
 

欧州でブタクサ猛威、花粉症流行の懸念

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セイタカアワダチソウ 背高泡立草 Solidago altissima
 
畑で悩まされている大人の背丈ほどもある黄色い花、大量の花粉と根に成長抑制物質を放出し回りの植物を枯らす(アレロパシーallelopathy))
 
ブタクサとどう見分けるのか?
 
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cis-DME[cis-dehydromatricaria ester]はポリアセチレン系ですね。
 
シスデヒドロマトリカリアエステルと呼ばれる化学物質で、セイタカアワダチソウの地下茎から放出されてほかの植物の成長を阻害する性質を持つ。
 
pianix.exblog.jp/4467559/
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シス-デヒドロマトリカリエステル(cis-dehydromatricaria ester|cis-DME):CH3≡CC≡CC≡CCH=CHCOOCH3
 

 欧州でブタクサ猛威、花粉症流行の懸念 国際研究
 
2015年05月26日 12:24 発信地:パリ/フランス
 
  【5月26日 AFP】
 
欧州では今後数十年間、アレルギーの原因になることで知られる北米原産の雑草が猛威を振るう中で目のかゆみ、くしゃみ、喘鳴などの症状が流行する可能性が高いとの研究結果が25日、発表された。
 
仏気候環境科学研究所(LSCE)のLynda Hamaoui-Laguel氏率いるフランス、英国、オーストリアの国際研究チームが執筆した論文は、英科学誌「ネイチャー・クライメート・チェンジ(Nature Climate Change)」に掲載された。
 
19世紀末に欧州に持ち込まれた、赤みを帯びた茎を持つ植物、ブタクサ(学名:Ambrosia artemisiifolia)の雄花では、大量の花粉が生成される。
 
ブタクサは現在、イタリア北部とフランス南東部に定着しており、他の地域にある農地、路肩、鉄道線路の盛土などの生育に適した場所に分布を拡大している。
 
論文によると、現在の傾向が続けば、欧州大陸北部と英国南部にこの侵入種による深刻な影響が及ぶことになるという。
 
研究チームは、ブタクサの種子の飛散と花粉の生成、欧州の卓越風、起こる可能性の高い地球温暖化シナリオなどの要素を考慮したコンピューターモデルを構築した。
 
「気候変動および現在と将来の生育適合域におけるブタクサの種子飛散により、空中花粉濃度が上昇する。その結果として、ブタクサアレルギーの発症率と有病率が上昇する可能性がある」
 
と論文は指摘している。
 
 ■花粉の大気中濃度は4倍に
 
ブタクサの花粉の大気中濃度は、2050年までに平均して現在水準の4倍となる見通しであることを研究チームは発見した。
 
欧州北中部、仏北部、英南部では、現時点では無視できるほど微量なブタクサの花粉量が将来、大幅な増加を示すとともに、すでにブタクサの侵入を受けている多くの地域では花粉濃度が上昇する見通しだ。
 
花粉量増加の約3分の1は、ブタクサの種子拡散が非常に効率的であることが原因で発生する。
 
残りの3分の2は、二酸化炭素(CO2)濃度の上昇と、土地利用の変化に起因するものだ。CO2濃度上昇は植物の成長を促進し、土地利用の変化は北欧と東欧におけるブタクサの生息地を拡大する。
 
キク科の一年草であるブタクサは、オーストラリア、南米大陸、日本などの地域にも侵入している。
 
(c)AFP
 

全身麻酔(静脈注射)を初体験して

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全身麻酔を始めて経験した。静脈注射という(1mg/kg/hrを目安に持続静注を行う??)。

生体モニターであなたの命を管理しますから安全ですよと言われても不安が残る。薬のことは化学者ゆえ知っているのである。
 
 手術前日、入院日に麻酔の説明を受けた。

いよいよ手術の連絡。手術室に入り、モニターを付け、酸素を吸い、点滴から導入薬が入ると、数える間もなく寝てしまいますよと言われる。手術が終わると、普通の全身麻酔は今時、10分程度で醒める。2時半に手術開始で6時に目が覚めた、長かった!
 
一体、どんな種類の麻酔薬を使用しているのか?まさかマイケル・ジャクソンを殺したプロポフォールではないでしょうね?
 
*静脈麻酔薬(プロポフォール,ペントバルビタール,ケタミン)
*全身麻酔
 
意識・記憶・痛覚を抑制するがその構造薬理作用ともに多種多様である。
 
麻酔薬の主な分子標的は細胞膜上に存在するγ-アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid:GABA)A 受容体N-メチル-D-アスパラギン酸(N-methyl-D-aspartic acid:NMDA)受容体であると言われている。
 
しかしながら,どのようなメカニズムで細胞応答をもたらすのかは明らかではないという。
 
1.意識消失   2.鎮痛   3.筋弛緩  4.反射抑制
 
呼吸が抑制されるので喉へパイプを入れると説明される。全身麻酔作用の標的は脳、脊髄だが呼吸循環系への副作用が発生の可能性ありということかな。
 
望ましい吸入麻酔薬
 
geocities.jp/dogcat1111122222/anesthesia
 
① 麻酔作用が可逆的で残存効果がない
② 安全域が広い
室温で容易に気化する
④ 麻酔作用が強力で低濃度で使用できる
血液溶解度が低く、導入・覚醒が速やかである
⑥ 科学的に安定で高橋賢一の物質?と反応して有害物質を生じない
⑦ 生体内代謝率が低い
不燃性、非爆発性
⑨ 安価
 
*高橋賢一の物質とは何か
 
薬理学的に望ましい条件
 
① 適度な筋弛緩作用を有する
② 有害な自律神経反射を抑制する
気管支刺激症状がない 気管支拡張作用を有する
呼吸循環抑制作用が少ない
⑤ 不整脈誘発作用が少ない
⑥ 臓器毒性が少ない
 
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静脈麻酔薬

頻用されている静脈麻酔剤は、
 
プロポフォール、
ケタミン、
バルビツレイト(チオペンタール、チアミラールなど)
 
があります。

吸入麻酔薬と比較した場合の長所は以下です。
① 吸入酸素濃度を任意に決定できる(100%酸素吸入も可能)
② 環境汚染がない
③ 心筋のカテコラミン感受性を高めない
 
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 現在全身麻酔の導入と維持の目的、または、人工呼吸中の鎮静の目的で広く使用されているのはプロポフォールです。
 
プロポフォールは水溶性が低いため、脂肪乳剤に懸濁させています
 
長所は、麻酔の導入と覚醒が速やかであること、術後の悪心おう吐が少ないこと、肝臓腎臓への影響が少なく、肝硬変や腎不全でも使用できることです。
 
短所は、静脈投与時の血管痛呼吸の抑制心臓拍出量減少と末梢血管拡張による低血圧が起こることです。
 
 プロポフォールには鎮痛作用がないため、麻酔時には亜酸化窒素、麻薬性鎮痛薬、または硬膜外麻酔などの区域麻酔法を併用する必要があります。
 
吸入麻酔薬だけで全身麻酔をかけることを全静脈麻酔といい、プロポフォールを中心にして実践されています。
 
 
下記のサイトの説明が優れている。
 
shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/analg-anes.html#propofol

術中覚醒 anesthesia awareness 
 
術中覚醒とは選択する麻酔薬剤の種類や投与量によっては無意識が得られず、術中に意識が回復することがある。
 
術中覚醒・記憶とは、手術中に意識があり、その間に覚えていることであり、PTSDの発症が懸念される深刻な問題である。
 
術中作成により、覚醒体験がエピソード記憶として術後長期間残ることが精神的後遺症としてPTSDに繋がる。
 
セボフルランでの術中覚醒は非常に少ない。
 
プロポフォール、TIVAで術中覚醒が起こりやすい。プロポフォールのドーズを下げると術中覚醒を起こす可能性がある。
 
TIVAでは
 
1. 個体の大きさ(薬物動態・感受性の差など) 
2. 投与システム(ルートトラブルなどのヒューマンエラー)
 
が問題となる。

BIS値が60以下に維持されている場合に術中覚醒の発生率が低下することが報告されている。
 
BISは前頭葉の脳は解析に基づいているため、視床から大脳皮質領域への鎮静作用の指標になり得ても、辺縁系、海馬、扁桃体などが関与している術中記憶や健忘の指標としては不適切である。
 
術中覚醒の原因の一つに、麻酔薬の作用における個人差に伴う相対的浅麻酔がある。
 
個人差が生じる理由として、アルコール、不安、うつなどが麻酔薬抵抗性に関与している。
 
このような状態では脳内のGABA濃度が25~50%減少していると考えられている。
 
脳内の興奮と抑制のバランスが崩れると、麻酔薬の感受性が変化すると推測される。

手術患者は、不安、ストレス、痛みなどによって脳の興奮と抑制のバランスが崩れている可能差異があるため、鎮静作用が脳内GABA濃度に影響されやすい麻酔薬では個人差が生じやすいと考えられる。
 
脳内のGABA濃度に鎮静作用が影響されない麻酔薬:セボフルラン
脳内のGABA濃度に鎮静作用が影響される麻酔薬:プロポフォール

術中覚醒・記憶の予防のためには、鎮静と鎮痛だけではなく、健忘も考慮することが重要である。
 
(健忘作用の強い薬:ジアゼパム(セルシン®、ホリゾン®)ミダゾラム(ドルミカム®)、セボフルランなど
 
術中覚醒が発生した場合には、術後インタビューで客観的な説明や同情の気持ちを示すことが重要で、不安が強い場合には精神科へのコンサルタントを行う。

  全身麻酔の前に以下のような説明を簡単に受けた。気管挿管はすると聞いたが、一旦、呼吸が止まるとは説明を受けなかった!!
 
手術中は患者自らの生命行為をすべて麻酔科の先生方に任せるということにかなり抵抗感を抱いた。
 
しかしながら麻酔なしで2時間半の激烈な痛みと大量出血を伴う副鼻腔前頭洞閉塞緩和手術を我慢することはできないであろう!
 
痛いといって少しでも動けば、脳や眼球損傷まで起こす危険性が大きくなる。
 
私は化学者なので次のような詳しい説明を麻酔医にしてもらいたかった。

 detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1337804158
 
 全身麻酔をしっかりとかけていくと必ず呼吸が止まりますので、まずしっかりと濃い酸素を数分すってもらいます。
 
次に点滴から少量の麻薬を投与します。
 
麻薬は全身麻酔の際、一般的に使用されます、強い痛み止めです。
 
呼吸が止まった後、気管挿管といい口から気管の中に管を入れますがとても刺激のある行為なので、強い痛み止めが必要です。
 
(このときは既に患者さんは眠っていて痛みはわかりません。ただ、体は刺激を感じて血圧が上がったりするので、痛み止めが必要なのです)
 
この少量の麻薬が少しぼっとします。
 
その後、静脈麻酔薬を点滴から投与します。
 
日本で多く使用される静脈麻酔薬にはラボナール、イソゾールといったアルカリ性の薬剤、およびプロポフォールという薬剤があります。
 
前2つのものはアルカリ性の物質なので、これにより疼痛を感じることがありますし、後者のプロポフォールは血管痛を非常に良くきたします
 
で、眠ったあとに吸入麻酔薬をかがせたのではないかと思いますが。
 
(最近は静脈麻酔薬も流行っていまして、静脈麻酔薬のみで麻酔することも可能です)
 
昔をいつと比較するかにも寄りますが、私が医師になった10年前と比較すると、いろんな新しい安全なお薬が出てきました。
 
筋弛緩薬であるエスラックス(切れが早い)、麻薬であるアルチバ(これも切れが早い)、局所麻酔薬のマーカインアナペインなど。
 
麻酔というのは簡単にいうと、患者を死んだような状態
 
(息も自分で出来ず、動かないし痛みも感じない)!!
 
に持っていき、手術が終わるとまたつれて返ってくる、という非常に危険な行為です。
 
また、全身麻酔薬自身がどのように人間の頭に作用しているのか、はっきりと分かっていない部分もあります。
 
麻酔の進化というより、麻酔で使うお薬、人間の体を見張る器械の進化によって、昔に比べると安全性が増してきた、といってよいと思います。
 

非水溶媒glycholine中でのDNAフォルディング

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イメージ 1水フリーの即ち,  low-volatility biocompatible deep-eutectic(共晶混合物) solvent composed of a 4:1 mixture of glycerol and choline chloride (glycholine)中での実験という。溶媒組成でDNAのFolding をKineticにコントロールできるという。
 
 
 
 Folding and Imaging of DNA Nanostructures in Anhydrous and Hydrated Deep-Eutectic Solvents
 
Angew Chem Int Ed Engl. 2015 Apr 20. doi: 10.1002/anie.201412354.
 
Abstract
There is great interest in DNA nanotechnology, but its use has been limited to aqueous or substantially hydrated media.
 
The first assembly of a DNA nanostructure in a water-free solvent, namely a low-volatility biocompatible deep-eutectic solvent composed of a 4:1 mixture of glycerol and choline chloride (glycholine), is now described.
 
Glycholine allows for the folding of a two-dimensional DNA origami at 20℃ in six days, whereas in hydrated glycholine, folding is accelerated (≤3 h).
 
Moreover, a three-dimensional DNA origami and a DNA tail system can be folded in hydrated glycholine under isothermal conditions.
 
Glycholine apparently reduces the kinetic traps encountered during folding in aqueous solvent. Furthermore, folded structures can be transferred between aqueous solvent and glycholine.
 
It is anticipated that glycholine and similar solvents will allow for the creation of functional DNA structures of greater complexity by providing a milieu with tunable properties that can be optimized for a range of applications and nanostructures.

Nanobionics導入で光合成率アップ?

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Nanobionics supercharge photosynthesis
 
Date: May 19, 2015    sciencedaily.com/
 
Source: Department of Energy, Office of Science
 
Summary: A new process has been developed for spontaneously incorporating and assembling carbon nanotubesand oxygen-scavenging nanoparticles into chloroplasts, the part of plant cells that conduct photosynthesis.
 
Incorporation enhanced electron flow associated with photosynthesis. When these nanocomposites were incorporated into leaf chloroplasts of living plants, the electron flow associated with photosynthesis was enhanced by 30%. 
 
A new process has been developed for spontaneously incorporating and assembling carbon nanotubes (CNTs) and oxygen scavenging nanoparticles into chloroplasts, the part of plant cells that conduct photosynthesis -- converting light into energy. Incorporation of CNTs enhanced electron flow associated with photosynthesis by 49% in extracted chloroplasts and by 30% in leaves of living plants, and incorporation of cerium oxide nanoparticles (nanoceria) into extracted chloroplasts significantly reduced concentrations of superoxide, a compound that is toxic to plants.
 
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Chloroplasts alone absorb light only from the visible portion of the solar spectrum, allowing access to only about 50% of the incident solar energy radiation, and less than 10% of full sunlight saturates the capacity of the photosynthetic apparatus.
 
This nano-bio approach is believed to increase the breadth of the solar spectrum that is used to make energy and is expected to contribute to the development of biomimetic materials with enhanced photosynthetic activity and improved stability towards oxidative degradation.
 
A novel nanobionic approach has been developed that imparts higher photosynthetic activity to plant leaves and extracted plant chloroplasts, the biological organelles that convert captured carbon dioxide into solar energy.
 
While chloroplasts host all of the biochemical machinery needed for photosynthesis, little is known about how to engineer chloroplasts extracted from plants for long-term, stable solar energy harnessing.
 
Now, researchers at the Massachusetts Institute of Technology have discovered that highly charged single-walled carbon nanotubes (CNTs) coated with DNA and chitosan (a biomolecule derived from shrimp and other crustacean shells) are able to spontaneously penetrate into chloroplasts.
 
This new lipid exchange envelope penetration (LEEP) process for incorporating the nanostructures involves wrapping CNTs or nanoparticles with highly charged DNA or polymer molecules, enabling them to penetrate into the fatty, hydrophobic membranes that surround chloroplasts.
 
 
Incorporation of CNTs into chloroplasts extracted from plants enhanced choloroplast's photosynthetic activity by 49% compared to the control. When these nanocomposites were incorporated into leaf chloroplasts of living plants, the electron flow associated with photosynthesis was enhanced by 30%.
 
These results are consistent with the idea that semiconducting carbon nanotubes are able to expand the light capture by plant materials to other parts of the solar spectrum such as the green, near infrared and ultraviolet.
 
Another major limitation in the use of extracted chloroplasts for solar energy applications is that they easily break down due to light- and oxygen-induced damage to the photosynthetic proteins.
 
When potent oxygen radical scavengers such as cerium oxide nanoparticles (nanoceria) were combined with a highly charged polymer (polyacrylic acid) and incorporated into extracted chloroplasts using the LEEP process, damage to the chloroplasts from superoxides and other reactive oxygen species was dramatically reduced.
 
This nanobionics approach is expected to contribute to the development of biomimetic materials for light-harvesting and solar energy conversion, as well as biochemical detection with regenerative properties and enhanced efficiency.

Story Source:
The above story is based on materials provided by Department of Energy, Office of Science. Note: Materials may be edited for content and length.
 
 
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