シャープ、東芝、Sony、パナに替わる新しい家電メーカーの出現を歓迎したい。コードレス掃除機も2万円もしないMakitaのものを使っているが、軽くて操作しやすい。新幹線の掃除に使っているという。さすがMakitaのモーターである。
技術者らのアイディアが生きるミニ企業がどんどん出ることを期待したい。社長も新入社員もフラットな組織が良い。ソーラー発電やガス発電などでまだまだ開発が必要な商品がある。
バルミューダ、アイリスオーヤマ… 家電で国内新興勢力が台頭
2016.7.8 05:00 SankeiBiz
東芝やシャープなど電機大手が家電市場で苦戦する中、新興勢力の存在感が高まっている。
従業員約50人の国内メーカーが手掛けた高級トースターが異例のヒットとなったほか、シンプルな機能で価格を抑えた製品で、売り上げを右肩上がりに増やす企業もある。
家電メーカーのバルミューダ(東京都武蔵野市)は昨年に2万円台の高級トースターを発売した。数千円でも買えるトースター市場でこれまで10万台超を販売し、今も納品は1~2カ月待ちだ。
パソコンで使われる水準の電子回路や温度センサーを搭載し、パンを焼く温度の管理にこだわったのが特徴。
蒸気を発生させて焼くことができ、パンの中に水分を閉じ込め、表面がこんがり仕上がるという。
社員が雨の中で開いたバーベキュー会で、おいしくパンを焼けたことなどからヒントを得た。パン釜の扉のようなデザインを採用し、ガラス窓を小さくしてのぞき込む楽しさを持たせた。阿部洋ディレクターは
「おいしいトーストを食べる体験を提供したい」
と説明する。
アイリスオーヤマ(仙台市)は2009年に家電事業に本格参入後、売り上げを右肩上がりに伸ばしている。
家電事業の売上高は、10年は約160億円だったが、15年には約400億円になった。16年は600億円を見込む。
製品開発で中核的な役割を担っているのがシャープやパナソニックなどを退職した中途採用者だ。大阪の拠点で約30人が空調や調理家電の開発に取り組み、手ごろな価格と使い勝手を追求する。
これまで「ジェネリック家電」と言われることもあったが、家電事業部の石垣達也統括事業部長は同社の開発力が向上しているとし、
「世帯の構成が変わっていく中で、必要とされる製品を出していく」
と話す。