Kidsがアルミ箔を備長炭に巻きつけ塩水に浸し電気(空気電池)を取り出していたが、大量のAl(OH)3が析出し大変興味深かった。それでもAlの処理には難儀した。
下記の発熱を伴う水素発生では細心の注意が必要である。院生が深夜に小さなナトリウム屑を流しに捨てて大爆発事故も経験している。
Wiki情報
生石灰はギリシア火薬の成分であると考えている説もある。生石灰を水中に投入すると温度が150°Cまで上昇し、燃料に引火すると考えられている。
edyc.jp/QandA/index1などの業者は水素発生を下記のように説明している。
主成分の一つである『生石灰(酸化カルシウム)』が、水との水和反応で、消石灰(水酸化カルシウム)が出来、熱も発生します。次に、それらが『アルミニウム』との反応に移行して、高い発熱反応の結果、温度が上昇します。
【化学式】
・1次反応:CaO+H2O→Ca(OH)2
・2次反応:2Al+3Ca(OH)2→3CaO・Al2O3+3H2
・1次反応:CaO+H2O→Ca(OH)2
・2次反応:2Al+3Ca(OH)2→3CaO・Al2O3+3H2
水素発生の入浴剤、やけどなどの被害相次ぐ 国民生活センターが注意喚起
2016.7.21 18:51 SankeiBiz
水素が発生するというパック型入浴剤を使用し、やけどを負ったなどとするケースが計9件あったことが21日、国民生活センターの調べで分かった。
入浴剤が水に反応して高温になったことが原因とみられ、同センターは使用する際、入浴剤に直接、触れないよう注意を呼びかけている。
この入浴剤はケースに入れて使用するもので、水素が血行改善につながるなどとして、インターネットや都内のドラッグストアなどで販売されている。
同センターによると、平成23~28年に、同種の入浴剤に関する報告が9件あり、うちやけどが3件。今年1月には当時7歳の女児が入浴剤を浴槽の中に入れた直後に拾い上げ、左手にやけどを負ったとする報告が1件寄せられた。
同センターが同種の入浴剤6製品で実験したところ、いずれも湯につけた直後から表面温度が90度程度まで上昇。
周辺でも最高で80度程度まで上昇し、入浴剤に直接触れなくてもやけどを負う恐れがあることも判明した。また、入浴剤を湯に入れ、すぐに取り出した場合には、入浴剤の表面から蒸気が発生した。
いずれの商品も入浴剤本体に注意表示などがないことから、同センターは製造販売事業者に適切な表示や、商品改善を行うよう要望。
消費者に対しては、入浴剤に直接触れないようにすることや、湯に入れた後はしばらくの間、取り出さないよう呼びかけている。
水素入浴剤でやけどの恐れ=容器にセットの商品、使い方次第で-国民生活センター
血行促進効果がある水素を発生させる入浴剤のパックを、プラスチック容器にセットして使うタイプの商品を使う際、やけどをする恐れがあるとして、国民生活センターは21日、注意を呼び掛けた。
このタイプの入浴剤は、酸化カルシウムやアルミニウムを配合。不織布のパックに封入されており、水との化学反応で水素を発生させる。
市販されている6商品を同センターがテストしたところ、いずれも湯に漬けるとすぐに激しい気泡が出て、不織布の表面温度が90度近くになり、その状態が最長で3分近く続いたという。
同センターは、大人が通常通り使用すれば問題はないが、子どもが触った場合、小さな指が容器の格子状の隙間から直接、高温の不織布に触れる恐れがあるとしている。
また、容器を湯に落とし、すぐにすくい上げた場合、80度近い高温の水蒸気が噴出することもある。7歳女児がやけどした事例も報告されているといい、同センターは製造業者に表示を含めた商品の改善を要望した。
(2016/07/21-17:26時事)