来年こそスイカの空中栽培にチャレンジしたい。ジャガイモの黒ビニール栽培にも興味あり。
空中でスイカ育てる…日光が当たり甘み強く
2016年08月18日 15時11分 読売
スイカが宙に浮いている――。
岐阜県多治見市本町の安藤一成さん(69)が自宅裏の菜園で、スイカをつり下げて育てる「空中栽培」に取り組んでいる。
日光がよく当たるため、緑のしま模様もきれいで、甘みも強くなるという。
安藤さんから教わった地域の人たちもこの栽培法に挑戦しているといい、安藤さんは
「暑いまち多治見の新たな名物になれば」
と話す。
安藤さんは、大手陶磁器メーカーを退職した5年前から好物のスイカ栽培に取り組む。
通常の露地栽培だと、地面に触れる部分に日が当たらず、色づきも悪いことから、園芸雑誌の記事をヒントに、高さ約2メートルのアーチ状の支柱に小玉スイカのツルを絡ませて育てる空中栽培を始めた。
1年目は2株だったが、今年は約50株の苗を4月中旬に植え、5月中旬に人工授粉。果実が大きくなり出した6月中旬には落下防止用のネットをかぶせ、7月から収穫を楽しんでいる。
菜園では、直径約15センチのスイカがハンモックに揺られて、昼寝をしているように見える。親類や友人にプレゼントしており、今月末までに150個を収穫する。
空中栽培は、栽培面積が少なくて済み、今年3月、安藤さんが地元で栽培方法を教える勉強会を開催。地域の人たち5人ほども取り組み始めているという。安藤さんは、
「見た目にもユーモラス。多治見市の名物になれば」
と話している。