釣り人らから噂は聞いていたが、道東を何度も襲った台風のためか?
秋サケ漁総崩れ 全道3割減 浜値高騰、地域経済に影
10/26 07:00 dd.hokkaido-np.co.jp
秋サケの定置網漁が最盛期を迎えているが、不振が続いている。
道連合海区漁業調整委員会がまとめた20日時点の漁獲速報によると、全道の漁獲匹数は前年同期比30.5%減の2014万3千匹。漁業関係者は頭を悩ませている。
道内で最も水揚げが多いオホーツク海区は、同20・2%減の1100万3千匹にとどまる。その中でも有数の斜里第一漁協(オホーツク管内斜里町)の担当者は
「今年は来遊予測も良く、漁場の水温も昨年より低かったので豊漁を期待していた。とれない理由が分からない」
と首をかしげる。同管内雄武町の雄武漁協も
「シーズン初めからずっと不漁。低気圧の影響で長く網入れできない時期もあった」
と嘆く。
同管内の1キロ当たりの平均単価は613円で
「平年の300~400円台に比べると、異常な高値」
(漁業関係者)。
北見市内の鮮魚店によると、病院や福祉施設といった大口の取引先では
「サケの購入量を減らしたり、安価な別の魚に切り替えたりする動きが出ている」
という。
太平洋側も不振だ。
根室海区は同34・1%減の411万匹、釧路や根室半島の太平洋側を含むえりも以東海区は同42・5%減の216万1千匹にとどまっている。