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富士山が初冠雪 60年前と同じ「最も遅く」
2016年10月26日 11時16分 中日新聞
甲府地方気象台は26日、富士山の初冠雪を観測したと発表した。
平年より26日遅く、昨年より15日遅い。
1894年の観測開始以来、最も遅い1956年と同日の記録となった。
気象台職員が午前6時ごろ、晴れわたった空に映える雪化粧の富士山を目視で確認。
日本海を東に進む前線を伴った低気圧に湿った空気が流れ込み、前日午前8時ごろに氷点下3度になり、雪が降り続いたとみられる。
初冠雪は甲府地方気象台から山の一部が白く見えれば発表する。かつては甲府に加え、山麓の河口湖測候所(山梨県富士河口湖町)、三島測候所(静岡県三島市)のいずれかで確認されれば発表していた。三島が2001年、河口湖が03年にそれぞれ無人化され、甲府に一元化された。
今年は、山梨県富士吉田市は9月25日に麓から雪化粧が望めたとして、独自の「初雪化粧」を宣言。静岡側でも同日、広い範囲で積雪が目視できたが、甲府地方気象台からは雲に遮られて確認できず、発表には至らなかった。
1956年と並び最も遅い初冠雪を記録した富士山=26日午前、本社ヘリ「おおづる」から