イヌワシが子ジカ襲う 伊吹山で愛好家撮影
2017年6月23日 朝刊 中日新聞
滋賀県米原市の伊吹山で、イヌワシが子ジカを捕らえて飛ぶ姿を愛好家がカメラに収めた。
写真を確認した専門家によると、イヌワシは野ウサギなど小動物を捕獲するケースが多く、子ジカを捕まえた姿が見られるのは珍しいという。
撮影したのは愛知県大府市追分町の元会社員秋田豊和さん(62)。
今月六日正午すぎ、伊吹山(一、三七七メートル)八合目付近の伊吹山ドライブウェイで、イヌワシが子ジカの尻辺りを両足でつかみ、大きく翼を広げて飛ぶ姿を捉えた。
上昇しようと旋回していたが、子ジカが重かったからか、なかなか上昇できず、シカを山中に落としたという。
秋田さんは
「最初に見た瞬間は何か分からなかったが、『シカだ』と思い夢中で撮った。
撮影後しばらく頭の中が真っ白だった」
と話した。
写真を確認した琵琶湖水鳥・湿地センター(滋賀県長浜市)の職員は
「羽の模様などから成鳥に近い若鳥の雌と思う」
と話す。