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キャノン電子、民間初の衛星打ち上げ成功

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民間開発衛星を初めて打ち上げ
キヤノン電子、インドで
 
  2017年06月23日 21時35分     京都新聞
 
イメージ 1 キヤノン電子の超小型衛星を載せ、インド南部の発射場から打ち上げられたインドのロケット(インド宇宙研究機構提供) 
 
電気機械器具メーカーのキヤノン電子(埼玉県秩父市)は23日、地上にある1メートルの大きさの物が判別できる撮影機能を持った超小型衛星をインドのロケットで打ち上げた。
 
予定の軌道への投入に成功し、
 
自ら開発した衛星の打ち上げに成功した企業は、日本では初めて
 
としている。
 
 政府は2030年代早期に宇宙産業の市場規模を現在の2倍となる約2・4兆円に増やす目標を掲げており、今後の民間の取り組みに弾みがつきそうだ。
 
 同社によると、衛星を載せたインド宇宙研究機構のロケットが日本時間23日午後1時ごろ、インド南部の発射場から打ち上げられた。
 
 
超小型衛星が拓く・宇宙開発(19)キヤノン電子−上空600kmから地上撮影
 
  2017/6/23 05:00     nikkan.co.jp
 
 キヤノン電子は23日にも、同社初の超小型人工衛星をインド南部のサティシュ・ダワン宇宙センターからインドの「PSLVロケット」で打ち上げる。
 
イメージ 2衛星に積んだ一眼レフカメラで地球周回軌道上から空間解像度1メートル、縦4キロ×横6キロメートルの長方形の写真の撮影を試みる。
 
衛星ビジネス事業化への第一歩として同社の期待は大きい。
 
打ち上げるのは地球観測光学技術実証衛星「CE―SAT―I」。
 
実は衛星完成までには長い道のりがあった。1999年の社長就任当初から、酒巻久社長は
 
「宇宙事業をやりたい」
 
という夢を持っていた。夢をかなえるため酒巻社長は経営再建に着手。10年後の2009年から社内人材で宇宙事業の基礎研究を始めた。
 
13年には当時の信州大学准教授で、現在は同社の衛星開発の責任者である酒匂信匡衛星システム研究所所長が入社。本格的な衛星開発が始まり15年に試験機を完成させた。
 
展開前の衛星の大きさは50センチ×50センチ×80センチメートルの直方体で質量は60キログラム。
 
イメージ 3上空600キロメートルの軌道から地上を撮影し性能を検証する。衛星には撮影領域が異なる2種類のキヤノン製カメラを搭載する。
 
地上の衛星画像は防災や農業などさまざまな分野への利用が期待される。酒匂所長は
 
「実証実験を成功させ、衛星画像や衛星自体の販売につなげる。販売価格を1機あたり10億円以下に抑え、多くのユーザーに衛星を使ってもらいたい」
 
とプロジェクトの成功に期待する。
 
(冨井哲雄)
 
 

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