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滋賀の浄水場の異臭対策は活性炭

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夏になり、水道水がかび臭いのは困りものである。私は料理や飲み水は10年前から山の湧き水である。もちろん食器洗いや洗濯、シャワーは水道水である。お風呂などはビタミンCを少々入れると塩素臭は消える。
 
最近、水飲み場に外国人や観光客が大量に集まり、水汲みが困難になってきた。また大型タンクに貯水しているらしく、藻が発生し味が悪くなったように思える。
 
イメージ 1さて滋賀水道水の異臭騒動、異臭分子はボルオネールか?
 
水質汚濁研究 Vol.8No.ll(1985)
佐藤敦久
 
水道水の臭気の原因になる物質は通常きわめて微量であるので,その含まれる物質の毒性が問題になるわけではない。
 
しかし臭気のある水は人に不快感や不安感を与え,水の価値をだいなしにしてしまう。水道水の臭気には
 
薬品性臭気,
カビ臭,
土臭,
魚臭,
金属臭,
芳香性臭気
 
などがある。
 
しかしこれらのほとんどはごくまれにしか生じないし,仮に生じたとしても一過性のもので,たいして問題にするほどのこともない。
 
通常問題とされているのは薬品性臭気カビ臭であろう
 
カビ臭の出る水源はほとんどが閉鎖性水域である湖沼やダム湖であり,琵琶湖,霞ヶ浦,印旙沼をはじめ全国の半数近くの貯水池を水源とする水道で問題になっている。
 
臭気が発生したら,その原因物質を除去しなけれぽならない。現在考えられている除去方法として, 生物酸化処理, 活性炭吸着処理, オゾソ酸化処理の3通りがある。
 
 
異臭対策、0円→8千万円 昨年度、滋賀の浄水場
 
2017年07月06日 08時35分  京都新聞
 
 昨年秋に滋賀県の湖東、湖南地域の一部で水道水に異臭が発生した問題で、県は5日、昨年度に脱臭するため注入した粉末活性炭の費用が過去最多の8千万円に上ったことを県議会の常任委員会で報告した。
 
現在も異臭の発生で活性炭を注入しており、本年度も負担増が見込まれるという。
 
 活性炭の注入は、昨年9月を中心に近江八幡市や東近江市、守山市、湖南市などへ水道水を供給する馬渕浄水場(近江八幡市)と吉川浄水場(野洲市)で、異臭物質の濃度が高まったため行った。
 
 費用は昨年5月の注入分も含め2浄水場で計8067万円になった。
 
活性炭にかけた費用は15年度がゼロ、14年度が142万円、13年度もゼロで、異臭が目立った12年度でも2千万円程度だった。
 
 県企業庁は異臭の原因を、取水する琵琶湖での植物プランクトンの大増殖とみている。
 
今年も5月25日にプランクトンの増加による異臭が検知され、活性炭の注入を行っているといい、本年度も異臭対策に数千万円の費用がかかる可能性があるという。
 
 同庁浄水課は本年度、昨年の異臭問題を受け、異臭の強さに応じた対応を定めるマニュアルを整備して早期に対応ができる体制を整えた。一方で
 
「 プランクトンを減らすなど抜本的な対策は難しい
 
とし、取水口付近の水質も注視しながら早期の異臭対応を心がけていくという。
 

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