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川重、2019に液化水素運搬船着手

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褐炭から水素を発生させるという。 水素を効率的に輸送するには、マイナス253℃という極低温まで冷やし、液化する必要があると川重。
 
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川重、液化水素運搬船の実証船建造 19年度着手
 
2017/7/7 05:00  nikkan.co.jp
 
 川崎重工業は開発中の液化水素運搬船について、2019年度に実証船の建造を始める計画を明らかにした。
 
すでに基本設計を完了し、17年度から詳細設計に入る。
 
実証船の建造は世界初となる。実証船は日本―豪州間を運航する外航船を想定し、20年の完成を目指す。
 
船舶に搭載する液化水素貯蔵タンクも自社のプラント部門で製作する。技術難易度の高い水素運搬船は、国内造船業の競争力強化に貢献しそうだ。
 
液化水素の大量輸送に向け、日豪両政府は国際海事機関(IMO)に液化水素運搬船の安全基準を提案。16年11月に暫定基準として採択された。新造の運搬船にも同基準を適用する。詳細設計に向け実証船の仕様を固めた。
 
川重は豪州で褐炭から製造した水素を日本に輸送して使用するプロジェクトに参画。マイナス253度Cに冷やした液化水素運搬船の開発を進めている。
 
20年の実証開始を目指し、小規模船を神戸工場(神戸市中央区)で建造する。プロジェクトの日豪合わせた事業規模は数百億円の見通し。運搬船建造費用もこれに含まれる。
 
建造する実証船は液化水素タンクを搭載し、貨物槽容積は1250立方メートル。
 
当初は同2500立方メートルで計画していたが、コストを勘案し、規模を縮小する。
 
極低温に耐えられるタンクは、18年度から播磨工場(兵庫県播磨町)で製作する。
 
日豪間を航行する外航船として設計し、全長約120メートル、幅同20メートルとする。
 
30年の商用利用開始時には大量輸送に適した同16万立方メートルの大型船を建造する計画だ。

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