2個目の「長良隕石」か…草刈り中に発見し放置
2018年04月04日 11時04分 読売
岐阜市長良の畑で見つかり、「長良隕石」として国際隕石学会に登録された鉄隕石の発見場所付近で、過去にも似たような石が見つかっていたことがわかった。
岐阜聖徳学園大学(岐阜市)などは、長良隕石と同時期に落下した鉄隕石の可能性が高いとみて調べる。
同大の川上紳一教授によると、石は同市の男性が約10年前、長良隕石が発見された畑近くの空き地で草刈り中に発見した。
資材置き場に放置していたが、長良隕石発見の報道などで石の存在を思い出し、先月下旬、長良隕石を展示中の市科学館に情報提供。
石は、川上教授の研究室に持ち込まれた。
石は重さ約9・7キロで、黒光りし、茶色いさびがあるなど特徴が長良隕石と酷似。
同大は今後、東大や国立極地研究所などと連携して化学分析を行い、長良隕石のデータと比較する。データが一致すれば、長良隕石2号になるという。
川上教授は
「99%の確率で鉄隕石だと思う。二つ目が見つかるとは思っていたが、本当にすぐ(隕石とみられる石が)見つかって驚いた」
と話し、
「(1909年に県内に落下した)美濃隕石も約30個見つかっているので、まだ他にもあるかもしれない」
と期待する。
男性は似たような石が他にも複数あったと話しており、川上教授らは先月31日、金属探知機で石の発見場所周辺を調査したが、鉄隕石の可能性がある石は他には見つかっていないという。