7月は毛虫、青虫の大量発生時期ですね。昨日もプラム、サクラ、栗、バラ、プルーンなどについている毛虫、青虫を長い竹で払い落とし、脚で踏みつけ退治しました。
クスサン(楠蚕)というらしい。
aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/kususan
大きさ 80 mm 程度で,白色の長毛を密生する毛虫。側面には水色に青点の目玉模様がある。クリ林によく発生する。
別名:シラガタロウ(白髪太郎),クリケムシ(栗毛虫),クリムシ(栗虫)
繭の別名:スカシダワラ(繭)
繭の別名:スカシダワラ(繭)
これがついたクリの木は、若葉が食いつくされてしまいます。
かわいそうかも知れませんが放っておくと木々が枯れてしまいます。しかし栗についていた超大きな色鮮やかなグリーン虫(体長10cm!地面での動きは早い!)は何なのでしょうか。
退治にもかなり勇気が必要でした。糞雨(ふんさめ)というらしいが酷いものである。
「栗の害虫退治」果樹 silver.ap.teacup.com/onchan/739
近所の果樹作りの達人に、「栗の木はよく虫が来るので、よく注意して殺虫剤をかけないといかんよ!」と注意してくれている。
おんちゃんは枝などばかり見ていて、気付くのが遅れて、何本か枯れてしまった苦い経験がある。
今日は、栗の木を順番にチョックしてみるとやはり、虫が中に巣を作っている栗が何本かあった。
2013年7月17日(水)、異常に暑い北海道なので始めての経験です。木全体を見つめてこの巨大な気持ち悪い緑虫を竹で落とします。
農薬を使わないとなると、このようにかなりの手間と知恵といやな気分(南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏の祈り!)が必要になります。
クスサンの防除
特産部 小坂信行 pref.nagano.lg.jp/xrinmu/ringyosen/01seika/01kankoubutsu/03gijutsu/107/107-1
昨年は、各地でクスサンが発生し、秋には街灯の周りや朝方には壁にとまっている成虫が見られ、大発生と新聞に報道されました。
クスサンは、「シラガタロウ」、「シラガダユウ」ともいわれ クリのほかリンゴ、ナシ、ウメ、クルミ、カキ、プラタナス、葉を食べる害虫のほとんどいないイチョウも食害し、個体数の多いときは木を丸坊主にするほどの被害を与えます。
特に、クリの葉を好んで食害することから「クリケムシ」とも呼ばれており、クリには、恒常的に発生する害虫です。
クリ等の生産者は、薬剤散布等によって被害を少なくしていますが、主として大きく食害されている木は、庭や畑の周囲にあって単木もしくは小面積で十分手入れのされていないところが多く、その被害に気が付くのは、中齢幼虫になり分散して枝の先端から葉を食害し葉脈が残って透けて見えるようになる頃が多く、この時期になると薬剤による防除も難しくなることから、適期に防除が必要となります。
生態
クスサンは、年1回の発生で産卵された状態で越冬し、4月下旬から5月にかけてふ化します。ふ化直後は、葉の裏側に群生し食害していますが、しだいに分散して6月下旬頃までに6回脱皮します。
クスサンは、年1回の発生で産卵された状態で越冬し、4月下旬から5月にかけてふ化します。ふ化直後は、葉の裏側に群生し食害していますが、しだいに分散して6月下旬頃までに6回脱皮します。
幼虫は齢期によって体色が変化し1~3齢は黒灰色で白い毛がまばらに生え、4齢幼虫は淡緑褐色になり、灰黄色の長い毛が生え体の側面に黄色い線がある。5~7齢(終齢)は、体が黄緑色で背面が青白色となり、全体に白~青白色の長い毛でおおわれることが、「シラガダユウ」、「シラガタロウ」と言われる所以となっています。
7月中旬頃蛹化しますが、繭は褐色楕円形で、葉を綴って独特のカゴ目状にすることから別名スカシダワラとも呼ばれています。
成虫は、9月下旬から10月にかけて羽化しますが、夜行性で、開張13cm程度の大型の蛾で、後翅の中程にある紫白色の眼状の紋が特徴です。
産卵は、おおむね2m以下の幹や分枝した枝の裏側等に塊状に数十個産み付けます(写真-1)(図-1)。
被害形態
幼虫は、葉脈を残して葉を食害し、老熟すると僅かの間に全葉を食べ尽くして、周囲の木にも移動して食害します。
食害を受けた木は、枯損はしないものの衰弱して収穫に影響します。
防除
卵は、冬季に潰すか掻き落して焼却します。産卵される位置はほぼ2m以下ですから、卵塊の掻き落しは金属のヘラ等で容易に可能ですが、掻き落しただけでは効果がないことから、確実に処理することが必要です。
また、潰す場合は卵殻が硬いことから丁寧に行います。
卵塊の処理は、ふ化した幼虫の捕殺や薬剤による防除に比べ簡単に処理できることから、時期を逃さないように実施します。
ふ化した幼虫は葉裏に群生しており、この時期には群生している周辺に薬剤を散布するか、または、枝を切り取って焼却することが効果的な防除になります(写真-2)。
幼虫が分散し始めたら(写真-3)樹冠全体に薬剤散布をします。
薬剤※は、DEP(デイプテレックス)乳剤1,000倍液、DEP4%粉剤、MEP(スミチオン)乳剤1,000倍液を使用します。