26番Fe移行の重元素は超新星爆発で出来たと教わりましたが?NHK流に言うと「星の死 によって、大量の金が生まれた」ということでしょうね。
しかしながら、星の爆発だけでは、地球上に大量に存在する金の生成を説明するに十分なエネルギー量ではない、何か他にもっと強烈なエネルギー発生メカニズムがあるはずだと言うことで研究がなされているらしい(hi-ho.ne.jp/tomiyo-de/new/cosmic_history)。
確かなことは超新星爆発レベルの超えるとてつもないエネルギーでAuが合成されるということである。そして果てしない宇宙空間に希薄なエーテル?として拡散する。エーテルというのは金属ガスより薄い状況と理解しておきましょう。
東京農大の中西載慶さんの話が面白い。
地球上の金はどうしてできたのか?
東京農大中西載慶さん
という興味が湧きます。現在のところ、完全に解明されているわけではありませんが、どうも宇宙の遠い星から運ばれてきたようです。宇宙では、様々な星の誕生や消滅が繰り返されています。寿命を迎えた星の大爆発や星同士の衝突では、様々な元素の原子核の崩壊や核融合が起こるような膨大なエネルギーが生じます。その過程で金(鉱石)が生成され、宇宙空間に放出されたようです。
そして、この金鉱石が、誕生間近のドロドロに燃えていた地球に取り込まれたのではないかと考えられています。
従って、金は二度と貰うことのできない宇宙からの贈り物で、残りの埋蔵量1) は僅か4万2,000トン程
度と推定されています。ところが驚くことに、その埋蔵量の約16%に当たる6,800トンが日本に眠っているというのです。
度と推定されています。ところが驚くことに、その埋蔵量の約16%に当たる6,800トンが日本に眠っているというのです。
まさに埋蔵量世界第1位、しかも金山は都市、それも廃棄物の山にあるというのです。携帯電話やパソコ
ンの電子部品に使われている微量の金を全て回収すればの話ですが…。
ンの電子部品に使われている微量の金を全て回収すればの話ですが…。
全く金の生成メカニズムは今持って分かっていないのです。ところがヒットラーが大変嫌っていたシュタイナーという神智学者のトンデモ発言に私は惹き付けられてしまいました。彼が言うには!
「金属は地中に含まれているだけではなく、非常に希薄な状態で人間の属する宇宙空間のなかに存在しており、一見金属がないようにみえるところでも金属は力を発していて、人間は肉体をとおしてではなく、エーテル体をとおしてその金属の力と接触している、つまり、鉛、水銀、錫、銀、金といった金属は、外的な検査では人体からは検出されないが、これらの金属は宇宙空間に非常に希薄に広がった状態で人間のエーテル体に作用しているというのです」
さらに難しい詩になります。
「地球の内部に突き進み、堅き金属に語らせよ、
かつての記憶を語らしめよ
されば金属は語るであろう、
われらはかつて彼方に拡がりしもの、
われらは凝りたる物質(もの)にあらざりき、
霊のうちに漂い、うねり、
万有のうちに波打つ色彩なりき・・」
金属はかつて宇宙からやってきて地表に抱き留められ、結晶化して現在のような形態をとったということは確からしいでしょう。
金属アクセプターは宇宙からの石灰その他の岩石をふくむ地球の地上的実質、この地上の岩石のうち、とくに石英のような結晶であったと。大変魅力的な話ですが単なるシュタイナーのファンタジーなのでしょうか?
それを確認するのが欧州の科学者らです。
金の起源は「中性子星の衝突」 米研究チーム
2013.07.26 Fri posted at 09:00 JST(CNN)
地球上に存在する金は、はるか昔の宇宙で起きた天体の衝突から生まれた――。
大量のガンマ線を放出する「ガンマ線バースト」と呼ばれる現象の発生源を科学者が探る中で、そんな研究結果がこのほど報告された。
ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのエド・バーガー氏らのチームは先月、ガンマ線バーストを観測。
ガンマ線バーストが起きた位置は地球からの距離は39億光年と、これまでに観測された中で最も近い部類に入る。
バーストの持続時間は0.2秒にも満たなかったが、その後しばらくの間、赤外線などを含む「残光」が観測された。
研究チームは残光を、一生を終えた星の残がいである「中性子星」同士の衝突で放出された物質が、放射性崩壊を起こす際に発した赤外線とみる。バーガー氏は、残光の観測が
「ガンマ線バーストと中性子星の衝突を結びつける証拠になる」
と主張する。
研究チームによると、今回衝突したとみられる2つの中性子星はともに米ボストン市ほどの大きさに太陽の約1.5倍の質量を持つという超高密度の天体で、互いの周りをまわりながら接近し、高速で衝突したという。
残光の観測が示唆するのはこれだけではない。研究チームによると、金を含む重い元素が大量に作り出された可能性をも示すという。
鉄や炭素などと異なり、金のような重い元素は恒星の内部で作ることはできない。大きな恒星の終末期に起きる「超新星爆発」で生まれたとの説もあるが、バーガー氏は
「宇宙に存在する金の大部分は中性子星の衝突、合体から作り出された」
との見方を示す。
バーガー氏の試算によれば、中性子星同士の衝突が1度起きると、月10個分もの質量の金がつくられる。これまでに発生した推測衝突数を踏まえると、
「中性子星の衝突だけで宇宙全体の金が生み出せる計算だ」
と同氏は主張する。
このようにしてできた金が宇宙空間にばらまかれ、太陽や地球を構成する物質のひとつになったとみられる。
ただ近年の研究によると、
(1)地球誕生当時の金は中心核に沈んでしまい、
(2)表層部の鉱脈はそれから数億年後に降り注いだ隕石群によって運び込まれた金
と考えられている。
研究成果は専門誌アストロフィジカル・ジャーナル・レターズで発表される。
星の錬金術 金などの重元素の生成に関する新説
【2001年4月9日 Royal Astronomical Society Press Notice (2001.04.05)】
astroarts.co.jp/news/2001/04/09gold_formation/index-j
astroarts.co.jp/news/2001/04/09gold_formation/index-j
Stephan Rosswog博士 (イギリス・レスター大学/スイス・バーゼル大学) を中心とする研究チームは、金やプラチナなどの重元素は、中性子星どうしの破壊的な衝突の結果生成されたとする新説を発表した。
イギリス天文学会 (UK National Astronomy Meeting) において4月5日に発表した。
酸素や炭素などの軽い元素は、恒星の内部で核融合反応により形成され、そして巨星の寿命を終える際の超新星爆発により宇宙にばらまかれる。
地球を形作るほとんどの元素は、そのようなプロセスを経てきたものだ。
しかし一方で、金やプラチナなどの重元素については、普通の恒星の内部では充分な量が生成できず、現在地球の内部などに存在する重元素の起源をちゃんと説明できないという問題が明らかになってきていた。
今回発表された新説は、この問題を打開するものだ。
中性子星は、超新星爆発の際、恒星の核がつぶれてできる超高密度のコンパクトな天体で、地球の百万倍もの質量を持ちながら、大きさは大都市ほどしかない。そしてこの中性子星は、しばしば2つペアとなって発見されることがある。
そこでRosswog博士らは、2つの中性子星が衝突した際に何が起こるかを検証した。
その結果、宇宙で最も大規模な爆発現象である「ガンマ線バースト」を説明できるだけのエネルギーが放出され、ブラックホールが生成されるとともに、大量の金やプラチナなどの重元素が生成され、その一部は宇宙空間に投げ出されることがわかった。
研究チームは、地球にある重元素のほとんどがそうしたプロセスで生成されたと充分説明できるとしている。
Rosswog博士は、「これはすごいことだよ。結婚指輪の金が、はるかなかなたで星どうしの衝突により生成されたと考えると、わくわくするね。」と話している。
なお、この研究は、レスター大学にあるイギリス天体物理流体施設 (UK Astrophysical Fluids Facility; UKAFF) の新しいスーパー・コンピュータを用いて行なわれた。2000年10月から稼動しているこのスーパー・コンピュータは、アメリカのシリコン・グラフィックス社製「Origin 3800」の初回生産機のうちの一台で、並列動作する128個のCPU、そして64GBのRAMと1300GBのハードディスクを搭載しており、ヨーロッパの天文学向けのスーパー・コンピュータとしては最強のものだ。
このスーパー・コンピュータの登場により、はじめて今回の研究が可能となったのだが、このマシンを用いてさえ、2つの星の最後の数ミリセカンドのふるまいを計算するのに数週間を要した。
UKAFFの責任者を務めるAndrew King教授は、
「この興味深い研究成果により、UKAFFの新しいスーパー・コンピュータが、イギリスの天文学を世界の最先端に保ってくれていることが示せた」
と語っている。