今はプチ断食で1日2食である。それでも動かない科学者にとっては食べすぎである。そこで最近は外で農作務するようにしている。
現代人は動物のくせに動かないし、食べすぎである。これでは病気になってしまうのも当たり前ではないか。サラリーマンも役人も研究者もガンなどの座り病で亡くなるケースが多い。農作業で自分の食べるものを確保せよ!である。
断食の効用:免疫系を再生させる科学的確証
2014.6.16 MON wired.jp
TEXT BY MICHELA DELL’AMICO
TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI
WIRED NEWS (ITALIA)
断食することにより、免疫系が回復するという研究結果が発表された。高齢者やガンの化学療法を受けている患者にとってとりわけ有益な発見だ。
わたしには、毎年数日間断食をする友人が2人いる。彼らは、最初は疲労して空腹を感じるけれど、その後すぐに、より力強く、集中して、活動的で、エネルギーがあふれているように感じるのだと証言する。
わたしはこうしたことに常に魅力を感じてきた。しかし、完全に納得したことはなかった。ほかでもなく、怠慢のためだったが。
しかし今、南カリフォルニア大学長寿研究所のヴァルテル・ロンゴの行った研究が、科学的確証をもたらしている。3日間の断食は、免疫系全体を再生させる。これは、高齢者においてもだ。
これまで断食は確かに「流行」したが、栄養学者たちの見解は反対だった。
しかし、研究によれば、短期間食事をしないことで細胞は刺激を受け、新しい白血球を生み出すことになる、というわけだ。白血球は、感染に打ち勝ち、病気を遠ざけることで、免疫系を回復させる。
ロンゴはこう説明する。
「断食の間に、体は、損傷し老化して不要となった細胞から解放されます。おそらくは、エネルギーを節約しようとするからでしょう。
高齢者や、化学療法を受けている人の体のことを考えるなら、私たちはこの効果の重要性をよく理解することができます。断食は、文字どおり新しい免疫系を作り出すのです」
実験の間、被験者たちは、6カ月ごとに2~4日間、食事を避けなければならなかった。分析からは、断食が、老化や腫瘍の成長のリスクと関係する酵素、PKA(プロテインキナーゼA)を減少させることに貢献したことがわかった。
hughesfulfordlab.com
Protein Kinase C
Protein kinase C is a family of serine threonine kinases which are believed to play important roles in the regulation of mammalian growth, differentiation and apoptosis.
During activation PKC isoforms generally translocate from the cytosol to the membrane or other cellular compartments which provides a potential measure of the activation state of the isoform (Figure 1).
Individual isoforms are targeted to specific intracellular sites by receptors for activated PKC (Known as RACK = "receptor for activated C kinase") for the activated form of the isoform which is probably necessary for appropriate and specific signaling.
化学療法を受けている患者においては、食事を控えることで、副作用が最小限になることが観察された。
「わたしたちは、断食が幹細胞を活性化させられることを発見しました。幹細胞は、免疫細胞を再生し、化学療法によって起きる免疫抑制の防止が可能になるようです。さらにマウスにおいては、免疫系を若返らせられるようになります」
もし確証が得られれば、この発見は、研究者たちが実験を行い始めた腫瘍患者たちにとって、この上なく有利なものになるだろう。
断食は、ジェノヴァのガズリーニ病院でロンゴが行った先行研究ですでに示されたとおり、化学療法の効果を最大20倍強化することができるだろう。
断食は、完全に健康な体にとっても、体調を改善するのに役立つとも言えるようだ。
「数日間食事を控えることが人体に害を与えるという証拠は何もありません。その一方で、特筆すべき恩恵をもたらすという強力な確証が存在します」
と、ロンゴは語った。
sciencedaily.com
In the first evidence of a natural intervention triggering stem cell-based regeneration of an organ or system, a study in the June 5 issue of the Cell Press journal Cell Stem Cell shows that cycles of prolonged fasting not only protect against immune system damage -- a major side effect of chemotherapy -- but also induce immune system regeneration, shifting stem cells from a dormant state to a state of self-renewal.
In both mice and a Phase 1 human clinical trial, long periods of not eating significantly lowered white blood cell counts. In mice, fasting cycles then "flipped a regenerative switch": changing the signaling pathways for hematopoietic stem cells, which are responsible for the generation of blood and immune systems, the research showed.
The study has major implications for healthier aging, in which immune system decline contributes to increased susceptibility to disease as we age.
By outlining how prolonged fasting cycles -- periods of no food for two to four days at a time over the course of six months -- kill older and damaged immune cells and generate new ones, the research also has implications for chemotherapy tolerance and for those with a wide range of immune system deficiencies, including autoimmunity disorders.
"We could not predict that prolonged fasting would have such a remarkable effect in promoting stem cell-based regeneration of the hematopoietic system,"
said corresponding author Valter Longo, the Edna M. Jones Professor of Gerontology and the Biological Sciences at the USC Davis School of Gerontology, and director of the USC Longevity Institute.
"When you starve, the system tries to save energy, and one of the things it can do to save energy is to recycle a lot of the immune cells that are not needed, especially those that may be damaged,"
Longo said.
"What we started noticing in both our human work and animal work is that the white blood cell count goes down with prolonged fasting. Then when you re-feed, the blood cells come back. So we started thinking, well, where does it come from?"
Prolonged fasting forces the body to use stores of glucose, fat and ketones, but also breaks down a significant portion of white blood cells. Longo likens the effect to lightening a plane of excess cargo.
During each cycle of fasting, this depletion of white blood cells induces changes that trigger stem cell-based regeneration of new immune system cells. In particular, prolonged fasting reduced the enzyme PKA, an effect previously discovered by the Longo team to extend longevity in simple organisms and which has been linked in other research to the regulation of stem cell self-renewal and pluripotency -- that is, the potential for one cell to develop into many different cell types.
Prolonged fasting also lowered levels of IGF-1, a growth-factor hormone that Longo and others have linked to aging, tumor progression and cancer risk.
"PKA is the key gene that needs to shut down in order for these stem cells to switch into regenerative mode. It gives the 'okay' for stem cells to go ahead and begin proliferating and rebuild the entire system,"
explained Longo, noting the potential of clinical applications that mimic the effects of prolonged fasting to rejuvenate the immune system.
"And the good news is that the body got rid of the parts of the system that might be damaged or old, the inefficient parts, during the fasting. Now, if you start with a system heavily damaged by chemotherapy or aging, fasting cycles can generate, literally, a new immune system."
Prolonged fasting also protected against toxicity in a pilot clinical trial in which a small group of patients fasted for a 72-hour period prior to chemotherapy, extending Longo's influential past research: "While chemotherapy saves lives, it causes significant collateral damage to the immune system. The results of this study suggest that fasting may mitigate some of the harmful effects of chemotherapy," said co-author Tanya Dorff, assistant professor of clinical medicine at the USC Norris Comprehensive Cancer Center and Hospital. "More clinical studies are needed, and any such dietary intervention should be undertaken only under the guidance of a physician."
"We are investigating the possibility that these effects are applicable to many different systems and organs, not just the immune system," said Longo, whose lab is in the process of conducting further research on controlled dietary interventions and stem cell regeneration in both animal and clinical studies.
断食によって起こる心身の変化
dr-watanabe.nakano.tokyo.jp/fasting/
1.毒素排出(デトックス効果)
間違った食生活を続けていると体に本来備わっている肝臓の解毒システムが低下します。すると細胞の働きを邪魔する毒素=有害物質(食品添加物、薬品、貴金属など)が主に脂肪などに蓄積されるのですが、断食をすると脂肪が燃えるため、毒素も排出されます。
2.脂肪燃焼
体のエネルギー源である食べ物が入ってこないと、体は脂肪や肝臓に蓄積されているグリコーゲンをエネルギーとして利用するようになるため、脂肪の分解=燃焼が進みます。また脂肪が燃えると、脳内のα波の発生を促すケトン体が作られるので、集中力が増し、心が安らぐ効果もあります。
3.免疫力の向上
断食により内臓が休まり、腸内環境が整うと、免疫力の担い手である血液中の白血球などが活性化します。
同時に断食中は、普段食べ物の消化に使われているエネルギーが免疫系と組織再生のプロセスに回るので、免疫力が向上し、弱った細胞も正常に生まれ変わります。
4.内臓の働きの回復
過食や飲酒、ジャンクフードなどの精製炭水化物が主体の食事は、胃腸や肝臓、膵臓、腎臓などを働き詰めにさせ、機能を低下させてしまいます。食を断つことで内臓は休息を与えられ、また普段消化吸収に費やされているエネルギーが組織の再生に使われるようになるため、機能の回復が望めます。
5.腸内環境のリセット
肌荒れやアレルギーの元凶ともいわれる腸内環境は、基本的に3日以上食べ物が入ってこないとリセットされ、善玉菌が増えて腸内の環境が整います。同時に、断食中は排泄力も高まるので、腸内に溜まっていた老廃物や食べ物のカスが排泄され、腸の働きもよくなります。
断食がもたらす効果
前述の1.~5.のような変化が起こることにより、次のような効果がもたらされます。
あらゆる不調が解消
頭痛や肩コリ、慢性的なだるさ、肌の不調、便秘、アレルギー(アトピー、喘息、鼻炎)や慢性胃炎、下痢、高血圧(軽症)、生理不順、無月経、更年期障害、不妊症、冷え性、肥満、片頭痛などの改善に効果があります。
体が引き締まり、心がリラックスし、頭脳も冴え渡ります。
睡眠中にしっかりと休息がとれ、寝起きも良くなります。
生活習慣の改善
断食により生活習慣が変わる人も少なくありません。
中でも乱れた生活習慣を改めるのに、断食は有効です。現代人は豊かな食生活を満喫できる一方、過食になりやすく、働き詰めの消化排泄器官の機能が低下しがちです。それが原因で内臓に負担をかけ、肥満、脂肪肝、糖尿病などさまざまな不調を招いています。
私達の行動は脳(意識)ではなく、習慣に支配されています。そのため過食を治すには、まず習慣を断ち切ることが必要です。食事の悪癖を断ち切り、適切な食生活を習慣づける機会として、一定期間食を断つ断食はとても効果的です。
.断食の注意点
•断食をすると慢性的な疲れが取れ、心と体、頭が驚くほどクリアになると多くの体験者は口をそろえます。そう聞くと今すぐにでも実践したくなるかもしれませんが、食べないという行為自体が一つのストレスに成り得るので、心が疲れている時や仕事が忙しい時はおすすめできません。
また、断食を始めると頭痛、吐き気、腰痛などいわゆる好転反応が出てくる場合がありますが、体に無理がかかるとその反応が強く出やすく挫折しがちです。加えて、断食中は水分を十分に取り、30~40分の散歩など軽い運動をして胃腸を刺激したほうが高い効果を得られます。運動をする時間が取れ、リラックスできる環境を作ってから実践することが大切です。
•断食中はエネルギーの供給を断つことにより、長期の場合身体の組織が破壊されます。脂肪だけでなく、筋肉、骨、毛髪などもその対象になります。
•断食をすることで身体がエネルギー不足となり、かえってエネルギーをためこもうとして「リバウンド」という現象がおこります。
いわゆる「食べ過ぎ」です。
このリバウンドを避けるため、断食後は一定期間の回復食が必要です。回復食とは、断食後いきなり普通の食生活に戻るのではなく少しずつ摂取カロリーを増やす、また消化の良いものから摂取してゆくものです。
一般には、断食した日数と同じ日数は回復食で過ごす必要があるといわれています。断食の重要なポイントは、「回復食」であると言っても過言ではなく、この為入院も必要な事が多いわけです。
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