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母乳で子どもがより賢くなる?

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この研究によると私は母乳ゼロで粉ミルクで育ったから知能指数は低いのかな?恐らく違うと思う。母乳や後天的な環境も影響ファクターとしては大きいが、一番支配的なのは先天的な祖先から譲り受けた頭の構造であると思う。
 
特に両親からではなくて一世代前の祖先(祖母、祖父)の影響が大きい。貧乏で勉強のする時間が無かった私であったが、450人規模の進学校で16位にはいたものである。たまには1、2位になることもあった。自分で工夫して高校教育の先を行っていたのだと思う。確か教科書は読まず、蛍雪時代などの付録ばかり読んでいた気がする。
 
ただ知性と賢さは違うので下記記事もまんざらウソでもないでしょう。もちろん出来れば子供は母乳で育てるべきである。人工的なミルクにはない微量元素や免疫成分が含まれている。
 
今回の研究も母乳で赤ん坊の言語認識能力上昇というデーターも母親とのスキンシップが多いためとも考えられる。
 

母乳と子どもの知能指数との関係、より明確に
 
2013年 7月 30日 16:23 JST
By AVERY JOHNSON
 
 母乳を与える期間が長いほど、子どもがより賢くなるようだ
 
これは、米医師会が発行する医学誌「JAMA Pediatrics(小児科学)」に29日掲載された論文の結論だ。

 多くの点で、この論文は母乳育児の支持者を驚かせるものではなかろう。彼ら母乳支持者は長年、母乳育児と知力との関係を自明とみなしており、その主張の裏付けとなる論文が1つ増えただけだ。
 
 これに対し、母乳育児と知力の関係を懐疑的に見る人々は、知力に最も関係があるのは母親の賢さだとの見方になお固執し続ける公算が大きい。
 
彼ら懐疑派はまた、母乳育児を求める社会的な圧力自体が親を疲弊させ、ひいては子どもの発達に問題をもたらしかねないとなお主張し続けるだろう。
 
しかし今回の論文は、母乳育児の比率を上げるために取り組んでいる公衆衛生当局者を力づける可能性が高い。米疾病対策予防センター(CDC)によると、母乳育児の比率は子どもの誕生時には75%前後だが、1歳の誕生日を迎える頃には平均25%にまで落ち込む。

 授乳と知力との関係を調べたのは今回のJAMAに掲載された研究が初めてではない。だが、研究チームはこの論文には、より説得力があるとしている。調査の規模や母親の知能指数(IQ)、子どもの育て方などの可変要素を排除する方法といった観点からだ。
 
論文の主執筆者でハーバード大学医学大学院の助教(小児科)を務めるマンディ・ベルフォート博士によると、以前の研究では、子どものIQに影響をもたらし得るその他の要素を調整するのが難しかった。また、調査対象の数が少なすぎたり母乳育児の期間を考慮に入れていないなどの難点があった。

 今回の研究では、何冊の本が入手可能かといった要素に基づいて子どもの環境を評価し、それぞれの母親のIQを調べた。これに加え、IQに影響をもたらし得る要素、例えば保育状況、収入、親の学歴などに関する詳細な質問も行った。
 
その後、研究チームは統計的モデルを用いてこういった要素を取り除いた。ベルフォート博士は「この結果が授乳とIQとの真の関係」を示すと信じていると述べた。

 同博士によれば、母乳育児についてランダム(無作為)化すること、つまり母乳育児グループとそうでないグループに分けて実験するのは難しい。一部の子どもを母乳を与えないグループに入れるのは非倫理的だからだ。このため、研究者の選択肢は同博士が行ったような観察的な研究に限られる。
 
 この研究では、ボストン小児病院の研究チームが1999年から2010年まで、1312人の子どもとその母親を追跡した。チームは1歳の誕生日を迎えた時点でどのくらい多くの子どもが母乳を飲み続けているかを調べ、その後、3歳と7歳になった時に知能検査を実施した。

 知力には、生まれつきと育った環境が相まって奇妙な影響を及ぼすため、そこから1つの要素を抜き出すのは難しい。
 
母乳育児はまずもって母親の階級や経済的な豊かさと大いに関連しており、より豊かで高学歴な女性は母乳育児の実践を選択する傾向にある。

 3歳のときに受容言語(聞いて分かる言葉)について調べたところ、誕生から1年後に母乳を飲み続けていた子ども(母乳群)のスコアは、粉ミルクで育った子ども(粉ミルク群)のそれを上回った。
 
つまり、母乳群は何を言われているかを粉ミルク群より理解していたということだ。7歳児に行った言語性検査と非言語性検査でも母乳群のスコアの方が高かった。

 3歳児の検査では、母乳育児の期間が1カ月増えるにつれて、IQのスコアが平均0.21ポイント上がっていた。
 
また7歳児の検査では、母乳育児の期間が1カ月増えるにつれて、言語性のIQが0.35ポイント、非言語性のIQが0.29ポイント上がっていた。
 
ベルフォート博士によれば、母乳育児を1年間続けた子どものIQは、そうでない子どものIQを約4ポイント上回った。IQの平均が100前後であるだけにこれは有意な差だ、と同博士は指摘する。
 
ここで言う母乳育児を1年間続けた子どもとは、食事の一部として母乳の摂取を続けた子どもを指す。生後6カ月前後に離乳食を始める前に母乳のみを与えられていた子どものスコアはさらに良かった。

 ベルフォート博士は「個々人に焦点を当てると、2ないし3ポイントのIQの差を見分けるのは難しいが、社会全体では大きな問題になる」と述べ、IQを全体的に底上げできるのであれば、補習授業に費やさなければならない支出が減るかもしれないと指摘した。

 これに対し、skepticalob.comというブログの著者である産科医のエイミー・チューター博士は、母乳群のIQが4ポイント高かったという結果に納得していない。
 
同博士は、それがただの偶然による変動でないことを証明するには、もっと大きな差が必要だと指摘する。同博士は
 
知力は多元的であり、1つのことが直接大きな差をもたらし得るという考え方には賛同できない」
 
と述べ、
 
「米国人のIQは徐々に上がっている。母乳育児の比率が下がったときも上がったときも、IQは上がっていた」
 
と付け加えた。
 

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