硝酸グアニジン Guanidine nitrate
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ガスジェネレータや固体ロケットの燃料・推進剤に使用される高エネルギー燃料である。化学式はCH6N4O3、構造はH2N-(C=NH)-NH2・HNO3。
爆速は4495m/s(0.8)、トラウズル値は43。アルコールや水に可溶で、急激な加熱や衝撃により爆発する。
タカタの使う硝酸アンモニウムと異なり硝酸グアニジンは転移がないという。
グアニジンカチオンハカルボン酸アニオンとの分子認識研究にも使われる(detailedresult.php?img=2956098_ijms-11-03334f3&req=4)。
Binding pattern of the guanidine moiety toward carboxylic and phosphate anions deduced from a guanidine-nitrate complex X-ray structure.
Mentions: The guanidine unit is present in the arginine side chains and is involved in the binding and recognition of ionic substrates, in addition its important function in maintaining protein tertiary structure.
The reason for the strong interaction, especially with the oxy-anions, lies in the binding pattern featuring two parallel hydrogen bonds in addition to the electrostatic attraction (Figure 3). Otherwise, the guanidine moiety is an attractive group of artificial receptors due to its low acidity (pK = 13.5) which maintains its cationic state in a wide pH range. The X-ray structure of a guanidine-nitrate complex has been solved . As an analogy, a carboxylic and phosphate complex could be proposed.
エアバッグと硝酸グアニジン
以下はgendai.ismedia.jp 2015年05月12日(火) 町田 徹 町田 徹町田徹「ニュースの深層」から
深刻なのは、タカタ以外のエアバッグメーカーすべてが使っている硝酸グアニジンという火薬も、経年劣化と無縁でないことが明らかになりつつあることだ。
こちらの場合は、タカタ製のような異常爆発ではなく、不発、つまり爆発しないリスクがあるらしい。つまり、いざという時、エアバッグが膨らまず、人間を守るクッションの役割を果たさない懸念があるというのである。
部品代に加え、工賃が嵩む可能性も
関係者によると、こうした事態の深刻さに気付いた国土交通省は、水面下で対策の検討を始めたという。
今秋にも、審議会、研究会などの場を通じて、エアバッグを膨らませる基幹部品であるインフレーターの経年劣化に対応した定期交換ルール作りが行われる可能性が出てきている。
具体策としては、道路運送車両法に基づく自動車検査登録制度(車検)の際に、毎回ではないが、有料で火薬の入ったインフレーターの交換を行う制度作りが有力という。
インフレーターそのものは1000~3000円程度だが、自動車の方はこれまでエアバッグを交換する前提で設計されていないので、車によっては工賃が嵩む可能性がある。
エアバッグは、引き続き、火薬や爆薬、もしくはそれらを使った火工品の製造、販売、貯蔵、使用などを厳しく規制する火薬類取締法の対象外とし、新たに規制対象に加えることはしないとみられる。
航空機の場合、エアバッグは火工品として同法の規制を受け、取扱者や保管場所を指定して認可を取得する必要がある。
が、マイカーの部品の扱いとしては、煩雑になり過ぎるためだ。
考えてみれば怖い話だが、湿気に弱く、経年劣化が避けられないエアバッグをメンテナンスフリーの部品と信じて、整備せずにマイカーに乗り続けるのはあまりにも危険なことだったと言わざるを得ない。
まさに、知らぬが仏だったのである。