お目当てはウマい牧草 北海道・日高の牧場、エゾシカ食害急増
05/12 16:00 【日高】dd.hokkaido-np.co.jp
サラブレッドが草をはむ中で、わが物顔で寝そべる十数頭のエゾシカ―。
日高管内日高町のある軽種馬牧場で、数年前からよく見られる光景だ。
この牧場の従業員によると、シカの群れは冬場など一時的に姿を消すが、牧草を食べるために柵をくぐるなどして戻ってくる。
柵の改修にはコストや手間がかかり、なかなか踏み切れないという。従業員は
「馬と一緒にいると、ハンターに撃たれたりせず安全だと学習しているようだ」
とも話している。
道によると、日高管内のエゾシカによる食害の被害額は、2007年度の5億3千万円から急増しており、13年度は9億1千万円を上回った。その約8割が牧草だ。