セイタカアワダチソウ 背高泡立草 Solidago altissima
畑で悩まされている大人の背丈ほどもある黄色い花、大量の花粉と根に成長抑制物質を放出し回りの植物を枯らす(アレロパシーallelopathy))
ブタクサとどう見分けるのか?
cis-DME[cis-dehydromatricaria ester]はポリアセチレン系ですね。
シスデヒドロマトリカリアエステルと呼ばれる化学物質で、セイタカアワダチソウの地下茎から放出されてほかの植物の成長を阻害する性質を持つ。
pianix.exblog.jp/4467559/
シス-デヒドロマトリカリエステル(cis-dehydromatricaria ester|cis-DME):CH3≡CC≡CC≡CCH=CHCOOCH3
欧州でブタクサ猛威、花粉症流行の懸念 国際研究
2015年05月26日 12:24 発信地:パリ/フランス
【5月26日 AFP】
欧州では今後数十年間、アレルギーの原因になることで知られる北米原産の雑草が猛威を振るう中で目のかゆみ、くしゃみ、喘鳴などの症状が流行する可能性が高いとの研究結果が25日、発表された。
仏気候環境科学研究所(LSCE)のLynda Hamaoui-Laguel氏率いるフランス、英国、オーストリアの国際研究チームが執筆した論文は、英科学誌「ネイチャー・クライメート・チェンジ(Nature Climate Change)」に掲載された。
19世紀末に欧州に持ち込まれた、赤みを帯びた茎を持つ植物、ブタクサ(学名:Ambrosia artemisiifolia)の雄花では、大量の花粉が生成される。
ブタクサは現在、イタリア北部とフランス南東部に定着しており、他の地域にある農地、路肩、鉄道線路の盛土などの生育に適した場所に分布を拡大している。
論文によると、現在の傾向が続けば、欧州大陸北部と英国南部にこの侵入種による深刻な影響が及ぶことになるという。
研究チームは、ブタクサの種子の飛散と花粉の生成、欧州の卓越風、起こる可能性の高い地球温暖化シナリオなどの要素を考慮したコンピューターモデルを構築した。
「気候変動および現在と将来の生育適合域におけるブタクサの種子飛散により、空中花粉濃度が上昇する。その結果として、ブタクサアレルギーの発症率と有病率が上昇する可能性がある」
と論文は指摘している。
■花粉の大気中濃度は4倍に
ブタクサの花粉の大気中濃度は、2050年までに平均して現在水準の4倍となる見通しであることを研究チームは発見した。
欧州北中部、仏北部、英南部では、現時点では無視できるほど微量なブタクサの花粉量が将来、大幅な増加を示すとともに、すでにブタクサの侵入を受けている多くの地域では花粉濃度が上昇する見通しだ。
花粉量増加の約3分の1は、ブタクサの種子拡散が非常に効率的であることが原因で発生する。
残りの3分の2は、二酸化炭素(CO2)濃度の上昇と、土地利用の変化に起因するものだ。CO2濃度上昇は植物の成長を促進し、土地利用の変化は北欧と東欧におけるブタクサの生息地を拡大する。
キク科の一年草であるブタクサは、オーストラリア、南米大陸、日本などの地域にも侵入している。
(c)AFP