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風弱く揚力足りず? 小型機墜落

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2015年は誠に風が弱い。気圧の傾斜がほとんど無いのである。当たり前といえば当たり前ですが無風では飛行機も飛べないのですね。
 
fnorio.com/0113flight_to_the_sky0/flight_to_the_sky0.html?sa=X&ved=0CBgQ9QEwAWoVChMIkIWI4MaAxwIVhTymCh153wqv
 
 
 
高温で出力低下か=風弱く揚力足りず-エンジン、尾翼回収・小型機墜落
 
2015年7月29日(水)20時4分配信 時事通信   news.nifty.com
 
東京都調布市で小型プロペラ機が民家に墜落して3人が死亡した事故で、当時は快晴で気温が高く、暖められた空気を吸い込んだエンジンの出力が低下した可能性があることが29日、関係者への取材で分かった。
 
ほぼ無風だったため、離陸後に上昇するための十分な揚力が得られなかった可能性もある。
 
 警視庁調布署捜査本部は29日も現場検証を行い、エンジンや尾翼部分などを回収。捜査本部と国の運輸安全委員会はエンジン内部などを確認し、機体に不具合がなかったか事故原因を調べる。
 
 小型機は調布飛行場を離陸して数十秒後、高度が十分に上がらないまま左に旋回し、約500メートル離れた民家に突っ込んだ。 
 

飛行機は風上、風下のどちらに向かって離陸するか?
 
  ameblo.jp/b737minijambo/entry-10290091866
 
飛行機はその日の気象条件、特に風向によって滑走路をどちらに向かって滑走するかが決まります。
 
飛行機の速度には簡易的に2種類あります。
 
ひとつは対地速度、もうひとつは対気速度です。

対地速度は、自動車と同じように地面に対する速度です。
もうひとつの対気速度は空気に対する速度です。
飛行機は翼に風をあてて揚力という上に向かう力を発生させます。

なので、空気が静止している(完全な無風状態)を想定した時の速度になります。
だから、完全な無風状態の時は対地速度と対気速度は一致します。
 ところが、現実の気象状況下では風が吹いています。

ということは、地上に止まっていても(対地速度がゼロでも)
対気速度が発生するわけです。(その風速分)
そして、飛行機は対気速度が大きい方が大きな揚力が発生するわけです。

となると、風上に向かって滑走する方が対気速度を稼げるわけですね。
逆に言うと、同じ対気速度を得るための対地速度が小さくてすむためコントロールしやすいのです。

そのため、必要とする滑走路の長さも短くて済みます。
非常に極端な例ですが、滑走路上で離陸速度に等しい風が吹いていたとしましょう。
この時は風上に向かっていれば、滑走距離・対地速度ゼロのままで離陸できるのです。

風下に向かう時は、対気速度が風速の2倍(時速100キロで離陸できる飛行機の場合は、対地速度が時速200キロになるまで滑走しなければなりません。これにはとても長い滑走路が必要です。)

(現実は、そのような強風の時は飛行禁止となりますが)
そんなわけで、今日も飛行機は風上に向かって離陸します。
着陸の際も同じ理由で風上に向かって着陸します。

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