フリースクール通学4千人超 文科省初調査、56%出席扱いに
08/05 17:21、08/05 18:17 更新 dd.hokkaido-np.co.jp
フリースクールなど民間教育団体・施設に通っている義務教育段階の子どもは、3月時点で4196人いることが5日、文部科学省の初の実態調査で分かった。
これらの施設は学校教育法が定める「学校」ではないが、文科省は民間施設への通学を、校長判断で出席扱いできるとの通知を出しており、56%の2341人が本来在籍する学校で出席扱いとなっていた。
多くは不登校の子どもとみられ、内訳は小学生1833人(うち出席扱い969人)、中学生2363人(同1372人)。出席扱いにならなくても、校長の判断で卒業する子どももいる。
小学生の不登校率、過去最悪=2年連続で増加―学校基本調査
時事通信 8月6日(木)17時4分配信 headlines.yahoo.co.jp
2014年度に病気や経済的な理由以外で年間30日以上欠席した「不登校」の小中学生は、前年度より約3300人多い12万2655人に上ることが6日、文部科学省の学校基本調査(速報値)で分かった。
2年連続の増加で、小学生では全児童に占める割合が過去最悪になった。
調査結果によると、不登校の小学生は1691人増の2万5866人で、255人に1人(0.39%)と過去最悪。
中学生は1608人増の9万6789人で、36人に1人(2.76%)だった。
不登校の児童・生徒数は01年度の約13万9000人をピークに、08~12年度まで減少していたが、13年度から再び増加に転じた。
文科省の担当者は
「現場からは、
『無理に学校に行かせなくてもいい』
という親の意識の変化や、無気力な子供の増加を指摘する声が強い」
と話す。
同省は、9月に公表する問題行動調査の結果と併せて、詳しい分析を示す。
同省の有識者会議は不登校対策として、病院のカルテのように、子供ごとの不登校要因や学習状況を継続的にまとめた個別の支援計画を作ることなどを検討している。
このほか、大学・短大への現役生の進学率は54.6%で過去最高に。
特に4年制大学を選ぶ傾向がさらに強まり、約9割が4年制に進んだ。
小中学生の数は過去最低を更新する一方、特別支援学校に通う子供の数は増加が続いた。
夜間中学で受け入れを=不登校生学び直しへ通知-文科省
文部科学省は30日、不登校で中学校の授業を十分に受けられなかった人の「学び直しの場」を確保するため、すでに中学を卒業した場合でも夜間中学で受け入れるよう求める通知を全国の都道府県・政令指定都市の教育委員会に出した。
多くの中学では校長の判断で不登校でも卒業を認める一方、夜間中学を設けている教育委員会は入学要件を義務教育未修了者らに限っているため、学び直しの場として活用できなかった。
文科省は、不登校により中学の授業の大部分を欠席するなど十分な教育が受けられなかった人について、夜間中学で学べるようにすることが望ましいと判断した。
(時事2015/07/30-17:14)2015/07/30-17:14