冥王星に砂丘? 無人探査機が捉える
2015.9.11 09:45 産経
米航空宇宙局(NASA)は10日、無人探査機ニューホライズンズが捉えた冥王星の砂丘のような地形の画像を公開した。
大気が極めて薄い冥王星で、風によって作られる地形がなぜできたのかは謎。NASAのチームは
「昔は冥王星に大気が富んでいたか、われわれが知らないメカニズムがあるかどちらかだ」
と頭を抱えている。
ただ、冥王星の表面はほとんどが窒素やメタンなどの氷でできており、この地形が地球のような砂でできているわけではない。
ニューホライズンズは7月、初めて冥王星への接近観測に成功。画像は最接近した日に撮影、上空約8万キロから冥王星の地形を詳細に捉えている。
砂丘状の地形は冥王星の赤道付近で見つかった。
探査機が取得したデータは膨大なため、NASAは1年かけて地上で受信し、順次画像を公開している。
(共同)
NASAの無人探査機ニューホライズンズが捉えた冥王星の画像。中央部分が砂丘のような地形(NASA提供・共同)