「日本海寒帯気団収束帯」発生、記録的な大雪に
2018年02月07日 00時08分 読売
福井市の記録的な大雪は、朝鮮半島の付け根付近にある山脈で分かれた冬の季節風が日本海上でぶつかり、「日本海寒帯気団収束帯」(JPCZ)と呼ばれる帯状の発達した雪雲が発生、北陸上空に流れ込んだことが原因だ。
収束帯のおおもとは、強い勢力を保つシベリア高気圧から吹き出す寒気。
この寒気は朝鮮半島の付け根から北東方向に延びる「長白山脈」に阻まれて二手に分かれた後、日本海上空でぶつかることで上昇気流が発生する。
さらに暖流の対馬海流による大きな温度差も手伝い、次々と雲が生まれて帯状に連なる。これが日本海寒帯気団収束帯だ。
気象庁などによると、石川県輪島市上空5000メートル付近の気温は平年に比べ約10度低い氷点下36度以下と、強い寒気が入っている。
また、日本海北部に停滞する低気圧の影響で、雪雲が福井に向かう風向きとなったことも大雪の要因という。