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「一番難しい魚」 イトウ、自宅で人工授精 小樽の元教員(78)

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色々なノウハウや苦労があるのであろうが、お見事である。こういう人材が居る限り日本は大丈夫であろう。
 
イトウ、自宅で人工授精 「一番難しい魚」 小樽の元教員
 
05/10 05:00、05/11 18:31 更新   dd.hokkaido-np.co.jp
 
 イトウの繁殖に取り組む元高校教員の平野井篤さん(78)が9日、小樽市桜の自宅の養魚池でイトウの人工授精を行った。
 
小樽水産高の海洋同好会の生徒7人も見学に訪れ、イトウに麻酔をかけて卵を取り出す作業などを興味深そうに見守った。
 
 平野井さんは厚岸水産高などで実習船の船長を務め、1989年に小樽水産高に赴任。
 
学校の近くにきれいなわき水があると気付き
 
「これまでは魚の生命を奪ってきたが、今後は育てることをしたい」
 
とニジマスの人工繁殖を始めた。翌年からは
 
「一番難しい魚に挑戦しよう」
 
とイトウの飼育を開始。自宅近くを流れる沢水を用い、妻の孝子さん(75)と協力してイトウの繁殖を成功させてきた。
 
 この日はメス2匹から計約3千個の卵をザルに採取。繁殖期を迎えて腹の赤く染まったオス2匹の精子をかけ、水に浸して受精させた。
 
イメージ 1
 
「25年以上イトウを育てているが、これほど鮮やかに腹が赤くなったのは初めて」
 
と平野井さん。順調にふ化すれば、同校に稚魚の一部を贈る予定という。
 
 小樽水産高の生徒はイトウを池から引き揚げる作業を手伝い、メスから卵を絞り出す作業も体験。
 
3年の竹谷湧志さん(17)は金色の卵がきらきらとこぼれ落ちる様子に
 
「生命の尊さを感じる。ふ化したら一生懸命育てたい」
 
と話した。
 
(市村信子)
 

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